「お前らが入社したいというから、入社させてやったんだからな!」
ーーと、約40年前、某マスコミ大手の入社式で言われた。
人事担当の役員からだ。
いまは一部のマンガ出版社以外、マスコミは落ち目だが、当時は人気業種だった。
毎年、数十人の枠に、数千人が殺到していた。
「本当は、お前らなんか入れたくなかった。うちは人材が余ってるからな。だけど、お前らがどうしても入りたいというから、入れてやったんだ。それを忘れるな!」
もちろんそれは、入社式で気合を入れ、学生気分を吹き飛ばすための「恫喝」だった。
まあ、いまのような優しい「お気持ち寄