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今日の日記:本が読みたい

どうもこんにちは、牡蠣です。

あったかいんだか寒いんだか、わからない時期になってまいりましたね~
二月も気温差が激しくて体調を崩してしまいました。三月はそうでないとよいのですが。

さて、今月やりたいことみたいなのはもう先のnote(英語の意味で)に書いたのですが、あれを書いた後にまた一つやりたいことができたのです。

子どもたちの答案に丸を付けるバイトをしていると、問題文をよく読むようになります。国語は顕著です。丸付けを最適化するならば問題文を読まなくたっていいのですが、懐かしい文学作品を見かけると、お?と前のめりになります。つまりはサボりなのですが…

そういうサボりはいままでやってきたものの、「本を読みたいなあ」と思うことはあまりありませんでした。
病気をしてからめっきり文字に興味がなくなって、本も去年は、一冊読んでいればよいほうです。物語を追うことは大好きなので、その間は漫画やアニメで代用していました。

文字に興味がなくなった、というか、文字に対する情熱が薄まったというべきでしょうか。
私が小学生くらいのときはかなりの本好きで通っていたのですが、文字を読むことが得意なわけでは全くなく、いつも「頑張って」読んでいました。先ほども言ったように物語は大好きなので、文字が苦手でもなんとか体当たりできていたわけです。

最近は特にそんな情熱もなく、昔読んだ作品の一節をたどるだけで満足だったわけです。

でもなぜか、この間、丸付けしていた教材で見かけた「あしながおじさん」をちらっと見て、文章がまた面白いと思い始めたのです。本当に唐突に。なんであしながおじさん。

バイト先で文字との再会、なんか変な感じですね。

多分、私はいつもそうなのですが、自分の中に文字が足りなくなっちゃったんじゃないかな、と思っています。基本的に私が昔やっていたことをやり始めるのって、その物事が自分の体から足りなくなった、ストックが0になった時なのです。

とりあえず私はあしながおじさんに食いつくのは我慢して、どんな本を読もうかなあと気を紛らわせることにしました。

家には父や母や妹、そして私が買い貯めた本が山積みですから、そのなかから適当に面白そうなものを持ってこようかと、結論がでました。

バイトから帰っても配信だったりお出かけだったりなかなか本は手に取りませんでしたが、今日ちょっと『思考の整理学』という本の背表紙と目が合って、本棚から引っ張ってきました。たまたまです、たまたま。

この本は初版が1986年なのですが、2020年に購入しています。帯には「東大、京大で一番読まれた本(で話題)」と書いてあります。多分父が買いましたね、彼は教育関係の本が好きなので。

ということで目次チェックをします。

第一節は「グライダー」と書いてあります。最近のよくある「丸々には丸々が足りない!~まるまるが大切な理由~」みたいな、この手の本にあるような目次ではありません。この本を書いた外山先生という方は、目次にこういう端的な、それでいて魅力的な言葉を使われています。

人間には、グライダー能力と飛行機能力とがある。受動的に知識を得るのが前者、自分でものごとを発明、発見するのが後者である。両者はひとりの人間の中に同居している。グライダー能力をまったく欠いていては、基本知識すら習得できない。何も知らないで、独力で飛ぼうとすれば、どんな事故になるかわからない。
しかし、現実には、グライダー能力が圧倒的で、飛行機能力はまるでなし、という”優秀”な人間がたくさんいることもたしかで、しかも、そういう人も”翔べる”という評価を受けているのである。

外山滋比古著,『思考の整理学』,筑摩書房, p.13.

目次の伏線回収の部分を引用しました。思考の整理学という大事だけ見てどういう本なのか想像はつきませんでしたが、なるほど。

彼は学校の話を主軸に話していて、私としては思い当たることしかありませんでした。

学校の先生は「成績を伸ばすために必要なこと」を提示しています。その通りやれば、「優秀な生徒」になれるわけです。

私が元いた学校では論文発表の機会が六年間で三回あり、テーマはほとんど自由でした。たしかに、自分の力不足を感じました。

まずテーマを決めるのに一苦労。なかなか決まらない人は先生と教室で缶詰でした。
その次に、どうやって調べればよいかわからない。
自分の探求したいことに対して、調査のアイデアが全くと言っていいほどでないのです。
先生になんとか調べ方を出してもらって、スケジュールも相談して。
本当に頼りっきりです。

私は中学受験をして元の母校に入りましたが、「自分の好きなことについて調べる」力は全くありませんでした。
テストでより高い点数をとるだけの、三輪車の世界から、いきなり補助輪なしの自転車の世界に放り込まれたらたまったものじゃありません。

私はこの本で述べられている「グライダー人間」そのものです。
結果、学校教育は私をこういう人間にしたわけですが、逆にいってしまえば、これから飛行機の能力もみにつければいいわけで。
うーん、どうやってやろうかな…

なんにせよこの本をまだほんの少ししか読んでいないので、読んできますね。さらば。


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