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どうやったらキャディみたいなベンチャーの創業期に出会えるのか



こんにちわ!キャディのコーポレートの責任者をやっている柿澤です。

転職理由、今何をやっているのか、なぜ良いベンチャーを立て続けに見つけることができたのかなど様々な質問をいただくことが増えたのでNoteを始めました。

今回は、まず私の考えてきたこと・経験やキャディとの出会いからどうやったらキャディみたいな自分と相性の良いベンチャーと出会えるのかを書いてみたいと思います。

以下のような質問をよく受けます笑
・何でブロックチェーン捨てたの?
・ブロックチェーン業界から一転キャディに来て何をやっているの?
・というか柿澤さんってどんなことやってきた人なの? 
・どうやったらキャディみたいなイケてるベンチャーを早期に見つけられるの?ずるい

まず、どうやってここだと思えるベンチャーに出会うのか先に要点を書くと、

キーポイントは実は当たり前のことばかりです。
・現職でとにかく成果を出す
・積み上げてきたアセットにこだわらない
・本読んだり、その業界の人、スタートアップ関係の人に聞いてみる
・やってみる・行ってみる・動く

以下、私がどのような経験を経てどうやってキャディで出会ったのか実録を書こうと思います!

要約するとだいたい、行動する→これだ!と脳みそに雷が落ちるという感じです。(全く参考にならない予感、、、)

会計士試験合格から銀行へ、そしてベンチャーと出会う

・在学中に会計士試験に合格からの転落からの銀行へ入社

長いので早速端折ると、
在学時に会計士合格→調子に乗る→リーマンショックの影響で大手監査法人採用人数が合格者数の1/2になる→BIG4落ちる→普通の就活する→みずほ銀行に行く

ちなみに、みずほ銀行にした理由は、当時から起業意欲があって起業といえばまず営業力→営業やりたい+せっかくだから決算書を使うビジネスしたい=銀行という浅はかな感じでした笑

・銀行で営業の苦しさ/楽しさ+金融サービスの負を学ぶ
銀行に入社して最初に衝撃的だったのは、こんなに古い機械・PCばかり使っているのか!ということ。

銀行では支店業務全てを2年間で詰め込む感じでした。そのうち1年ちょっとは営業でした。一日中ATMの案内するところから始まって、窓口業務、そのサポート業務、締めの現金勘定、宝くじ販売、海外送金とか外為、企業格付け、テレアポ、飛び込み営業、帝国データバンク使ったリスト作り、、等々何でもやりました。

営業に出て半年は全く成果が出ず、毎日上司とお客さんからひたすら怒られる日々でゲッソリしていました。このころ、多くの銀行のお客様から銀行がいかに顧客ファーストじゃないか・いかに不便なのかを叩き込まれました。

半年たったところで1つ成功するとあれよあれよと上手く行くようになりました。銀行の営業は営業担当が顧客のために何かを妄想して提案していかないと何も起こせないので、そういう意味で自由度高くて非常にやりがいもあり楽しかったです。ほんとに感謝しかありません。

ただ、余裕が出てくると平日夜や土日が暇になってきたので、ベンチャー関係のイベントに行ったり、当時5人しかいなかったスマートニュースのオフィスに行ったり、ベンチャー巡り・手伝い(ボランティア)をしたりしてベンチャー楽しいなと思い始めました。

やりたいことを見つけるのは難しい→ブレイクスルーの予感

・ベンチャー支援するぞと意気込んで転職したら監査法人にいた

上記のベンチャー巡りの中で知り合ったのが、現デロイトトーマツベンチャーサポートの社長の斎藤 祐馬さん。

一生を賭ける仕事の見つけ方 斎藤 祐馬 https://www.amazon.co.jp/dp/4478068798/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_EcyWDbWRVJPR3

彼の話に魅了され、これだ!ベンチャー支援家になる!と思ってトーマツの面接を受けました。

そしたら、面接したすべてのパートナーから君は監査をやりなさいと言われ、これだけの大人がそういうならそうなのかと思って監査をやることに。

幸い入社後、IPOバブルが到来し、3年間で15社以上のIPO準備監査に携わることができました。そして通常ではない案件(察してください)にも多く関わり、10年監査法人にいる先輩にも呪われていると言われました笑 

少し手が空いてきたころ、実はベンチャー支援自体にそんなに興味があるわけではないと気付いてしまい、あれ?自分は何をしたいんだっけ、、?と再び考え始めました。この時転職する際にはやってみてほんとに興味が深まりそうか検討することは大事かもと思いました。

全然やりたいことが明確ではなかったですが、
銀行で見聞きしていた既存金融の負・IPOするほどのベンチャーでも既存金融サービスを全然使っていないことから、金融の領域には何か大きなブレイクスルーが近い未来にくると予感していました。

ブロックチェーン会計士爆誕

・そしてビットコイン・ブロックチェーンと出会った

2015年9月、銀行時代の同期の小亀さん(元bitFlyer社のCOO)にうちに来ないかと誘われたときに、ビットコインってなんだ?と思い、1冊の本(リンク貼っておきます)を読んだ瞬間、私が予感していたブレイクスルーはこれだ!革命が起きる!と脳みそに稲妻が走りました。

ビットコインはどのようにして動いているのか? ビザンチン将軍問題、ハッシュ関数、ブロックチェーン、PoWプロトコル
https://www.amazon.co.jp/dp/B00IZGMCFC/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_AkyWDbM21BM4V

居ても立っても居られなくなり’ブロックチェーン会計士’として活動開始。

昇格を蹴って関係会社トーマツベンチャーサポートへ異動し、
フィンテック・ブロックチェーン担当として、大手金融機関等のフィンテック新事業の立ち上げやオープンイノベーションのコンサルをやったり、ベンチャーのブロックチェーン事業立ち上げにもハンズオンで関与しました。

このころは会計・税務というよりはそこを使いながら新しいビジネスをいかに生みだすかとういうことにフォーカスして動いていました。

また、仮想通貨取引所の法定監査が始まるということもあり、私1人から30人を超える仮想通貨監査チームを作り、監査手続きを一から考え、営業をして案件化していくということを主導しました。

その他、事例を作るために金融庁に新規事業の法的なスキームの照会をしに行ったりと何でもやっていました。

ここきて、銀行やIPO監査の経験からみえていた金融業界の大きな負とブロックチェーンが私の中でつながり、また、ブロックチェーンというインフラを通じて今までに関与した様々な方々とそのビジネスの中でどんどんつながっていきました。

Connecting Dotsは転職する時々に意識してやろうとすることではなく、その時々に懸命に取り組んだ結果、あとから見ると面白いくらいにつながり出す現象なんだなと実感しました。

積み上げてきたアセットにこだわるとむしろ可能性を狭めるだけです。

・初めてベンチャーに飛び込む

ベンチャーサポートの仕事で知り合ったブロックチェーンベンチャーOmiseGOに日本のBizDev責任者として参画しました。きっかけはOmiseグループの社長の潤さんこと、長谷川潤さんと意気投合して彼の見ている世界観に共感して勢いで決めました。

勢いと言いつつも、この頃にはブロックチェーンに関係している会社の方はほぼ知人だったし、最新の情報に常に触れることができたのでその知見等からすぐにイケてるとビビッときました。

ブロックチェーン特化のコワーキングスペースNeutrinoの設立、OmiseGOのBizdevとして大手企業への営業やアライアンス、その他事業の計画と取りやめなど3事業の計画をして2つ実行、1つ中止した感じでした。

色々な方の就職相談にも乗りました。一時期この業界に来たい会計士とは全員会っていたと思います(笑)過去の知人から紹介が非常に多かったです。

大手企業やVC、ベンチャー、弁護士、規制当局などあらゆるステークホルダーを巻き込んでビジネスを作っていくダイナミックさがこの業界の非常に面白いところでした。業界の流れが速すぎて体感は×3年くらいありました。

ただ、この業界に4年いて、業界全体的にテックドリブン過ぎる、または流行りだったのでとりあえずやることありきで、何を解決しているのかがわかりにくいとよく感じていました。

その末に起業するか、圧倒的に課題ドリブンなベンチャーに入るかどちらかに決めました。

2018年12月24日朝10時@秋葉原駅前ルノワール

・起業準備からのキャディとの出会い

実は8割方、起業するか、とあるベンチャーにCFOとして入るかで心をきめていました。起業アイデアをもって40-50人の人に会いまくっていた中でキャディの話が出て、以前の就職相談にのっていた中にキャディ創業メンバーの後藤がいたことを思い出し、すぐに連絡して会うことにしました。

今も鮮明に覚えている2018年12月24日朝10時に秋葉原駅前のルノワールにてキャディの後藤と久々に会い、キャディの話を聞いた瞬間、

こんなベンチャーがあったのか!!!!!と脳みそに電撃が走りました

居ても立っても居られなくなり、その日中に社長に会いたいと言ってその午後オフィスに行きました。そしてやはりおもしろすぎる。

一旦冷静になって、板金加工の本を読み、製造業の方に話を聞いて、VCの方にキャディって知っているか聞き、どうやらほんとに面白そうだと再確認。

そして話を進める中で、以下の3点に驚愕して会社のミッションの大きさ、自分のミッションの大きさからキャディに決めました。

・圧倒的な課題の大きさと解像度の高さ               
・経営メンバーの柔軟性
・圧倒的な加藤(社長)の図々しさ(良い意味で)

キャディのような会社に早期で会うにはどうすべきかまとめると

上記を読むと偶然キャディを見つけたように見えるかもしれませんが、私の中では必然でした。無意識・意識的にやってきたことをまとめてみると以下4点なのかなと思います。

・現職でとにかく成果を出す
→仕事を通じて信頼関係を構築できた方々から紹介を受けたり。オファーを受けたり、元同僚の方が私を推してくれたり等、どんどん信頼でつながっていきます。

・積み上げてきたアセットにこだわらない
→すぐにConnecting Dotsしていきますの全く問題ないです。資格・経験・知識にこだわるとむしろチャレンジの幅を狭めます。ちなみにキャディで今までやってきたことが採用でめちゃくちゃ活きています。

・本読んだり、その業界の人、スタートアップ関係の人に聞いてみる
→メディア等には良い面ばかりが載ります。なので、異なる複数の情報ソースから多角的に見ることが重要です。

・やってみる・行ってみる・動く
→実際に動くと動いた人にしか見えない事実を見つけられます。面接や面談のみではなく、見に行く、できることをやってみる、店舗があるような業種なら行ってみる等はほんとに重要だと思います。

以上を言うのは簡単なのですが、実際にやる方というのは非常に少ないので、やってみてから面接・面談に臨むだけでも動く人なんだなと印象を与えられると思います。

これからアウトプットしていこうと思っているテーマ

コーポレートで成し遂げたいこと

キャディ通信:キャディの魅力やキャディのリアルの発信

Corporate Hack:コーポレートの仕事の自動化、SaaSに関するTips、その他リサーチの共有

採用・組織・チーム:採用・組織・チームについての発見、ナレッジシェア、疑問点、失敗談/成功談

自己ブランディング:私が得意な自己ブランディングのノウハウシェア

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▼ご参考までに過去のインタビュー記事も添付です。


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