見出し画像

53 青い色はつながる色 赤塚さんへ


赤塚さんへ
赤塚さん、35回目、36回目のイスラエル。間違いなく素敵な時間をすごしておられるのでしょうね。
ちょうど一年前、私たちもイスラエルに出かけていました。
そのときのことは、一瞬一瞬がありありと思い出されてくるのです。どの瞬間もキラキラしていて、特別な時間でした。三年間外国にいくことができなかったということはもちろんあるのでしょう。それだけだって、特別のことではあります。でもこんなにもしっかりと思い出されてくるのは、心がものすごく喜んだからだろうと思うのです。
私たちはずっと笑って、こんなに楽しいことがあるだろうかと思うほど、楽しくて、しあわせで、深いところで感じる旅でした。

赤塚さん、その旅の最後に、「かっこちゃん、今度はトルコへ一緒に行こうね」って言ってくださったのでしたね。
「一緒に気球に乗ろう、気球から素晴らしいカッパドキアの景色をみるんや」と言ってくださいました。
その度ももうあと三ヶ月になりました。すごく楽しみでなりません。
気球も楽しみ。本当は高いところは怖いけど、でも怖いからこそその眺めは絶対に素晴らしいものに違いありません。

その他にも楽しみでならないことがいっぱいあります。
その一つがブルーモスクに行くことです。
「ブルーモスクは行く?」と聞いたら赤塚さんが「行こう、アヤソフィアとブルーモスク」と答えてくださって、私は夢にまで見たブルーモスクに本当に行けるのだと手をつねってみたほどです。
昔父の書斎で、分厚い本でブルーモスクを見たとき、心が吸い込まれるような感じがしました。まるで大きな宇宙というか大きな空というか、サムシング・グレートというかその大きな力と繋がれるような気持ちがしたのです。
いつか行ってみたい。いつかブルーモスクに行けたら、本当に天井を見上げてみたいなあと夢見ていたのです。そして実際に夢の中にまで出てきたのです。

青い色は私にとって、特別の色のように思います。
小さい頃から、私は青い色のことをよく考えていました。

海も空も青い色、心の深いところもきっと青い色だと私はそんな気がしています。

金沢には群青の壁と言われる青い壁が使われているところが多くあります。
成巽閣にもその壁があって、その青は、観光のガイドさんのお話によるとウルトラマリンブルーと呼ばれる顔料で、もともとは、ラビスラズリという宝石から作られて、金より高価だったのだそうです。
高価だったかどうかはともかく、金沢には成巽閣以外にも青い壁や赤い壁をよく使うように思います。
青色の壁に囲まれたときに、すごく懐かしくて涙が出るような感じを覚えています。
その青い色をイスラエルでも見ました。
岩のドームの金色の下に美しく貼られたタイルも青でした。その青を見つけたときは本当にうれしかったです。それから日本のお寺でも五重塔の屋根の裏の木が組んであるところが鮮やかな青色だったりして、はっとします。
きっと昔の方も、私が感じたように、青の色を見るときっと大きな力とつながれる気がしたのではないでしょうか? そして大きな宇宙は私たちの中につながる方法をいろいろと用意してくださっていることにも感激します。

ああ、楽しみでなりません。
赤塚さん、私がトルコのブルーモスクでぼんやり天井を見上げていたら、それは私が夢見心地でうっとりしているんだなあということですからね。

ところで、私がいつも首から下げている飛行石も青色です。飛行石はジブリのアニメのラピュタに出てくる石です。
今下げているのは自分で作ったものなのです。自分で見てうれしくなるように、青い青い色に仕上げているのです。きっとここでも大きな宇宙とつながれるような気がするから

赤塚さん、今日はどこにおられるのでしょう。この前は美しい死海の風景を赤塚さんのFacebookで見せていただきました。

どんなにお元気でも、遠いところにおられると思うと、元気で帰ってきてねと思うものです。
だからね、赤塚さん、どうぞ元気で帰ってきてね。またね。   かつこ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?