魔法の文通

赤塚高仁・山元加津子 「魔法の文通」モナ森出版 続編

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赤塚高仁・山元加津子 「魔法の文通」モナ森出版 続編

最近の記事

94 ありがとう、しあわせだよと言いながら生き、亡くなる生き方 赤塚さんへ

赤塚さん、あちこちに「大好き」と「ありがとう」の気持ちであふれたお葬式でした。 赤塚さんと私と一緒の旅行にも参加され、他にもいろいろな場面でそれぞれが一緒だったきみちゃんが亡くなられました。祭壇のお花に赤塚さんのお名前があって、きみちゃんはどんなに喜んでおられることでしょう。誰のことも大切にされ、イスラエルの旅で、きみちゃんと赤塚さんと二人、コロナのときに、ポジティブになって、お寿司屋さんに行かれたときののこともブログに書いてくださって、きみちゃんはうれしくて笑っているだろう

    • 93  ひとりの時間というたからもの かっこちゃんへ

       かっこちゃん、「さびしい気持ち」と書いてくれてありがとう。 ぼくは、まるでもうひとりの僕と話しているみたいな不思議な気持ちになったよ。  人付き合いのいい社交家の僕と、人間嫌いで人見知りの僕とが一緒に暮らしている。 だから、誰と過ごしていてもさびしい気持ちになるし、ひとりの時間にあたたかな気持ちになることもある。  だって、まだ僕は本当の自分についてよくわかっていないんだからね。 この間、雑誌のインタビューで 「あなたにとって、人生とはなんですか?」と聞かれた。 どうし

      • 92 さびしい気持ち 赤塚さんへ

        92 さびしい気持ち 赤塚さんへ ……* ああなんべん理知が教えても 私のさびしさはなおらない (後略) 「噴火湾(ノクターン)」宮沢賢治 ……*…… 私はたぶん、とても淋しがり屋なのだと思います。たとえどんなにたくさんお友だちがそばで笑っていてくれても、私は何か深いところで、いつも淋しいのだと思います。誰かと笑っていてもどこかで淋しい、ひとりでいてもやっぱり淋しい。 賢治さんの大切な妹さん「トシ」さんを亡くされたあとに読んだ詩ですが、 赤塚さん私ね、ときどき何度もこの詩の

        • 91 科学者かっこちゃん かっこちゃんへ

          91 科学者かっこちゃん  お便りありがとう。 かっこちゃんの便りを何度も読み返して、改めてかっこちゃんは科学者だと思ったよ。  脳科学もとても進んで、これまで見ることができなかったものも見えるようになったんだね。 そして、人間の心も科学で説明できることが増えてきたんだね。  人類は、科学を生み出したことで進歩したんだろうか・・・ふと、そう考える。 進歩とはいったいどういうことなんだろう。 便利になること? 生活が豊かになること? 生活の目的は、楽しみを追うコト? 人間は

        94 ありがとう、しあわせだよと言いながら生き、亡くなる生き方 赤塚さんへ

          90 脳の話 赤塚さんへ

          90 脳の話 赤塚さんへ 赤塚さん 本当に世界をまたにかけて移動されて、そしていろいろなことを感じて書いてくださっていること、なんて素敵なことでしょう。 赤塚さんとこうして文通を続けていられる幸せを心から感じています。 バシャールさんのお話もすごく興味深かったです。 私、バシャールさんのことはほとんど知らなくて、先日ロサンゼルスに行ったときに、あのようこちゃん(私、苗字もお名前もセットで覚えているあのようこちゃん)の車に乗せていただいたことがありました。「バシャールのセッシ

          90 脳の話 赤塚さんへ

          89 理想と現実は同じものなんだよ かっこちゃんへ

           かっこちゃん、お元気ですか? 僕はいま札幌のホテルで、この手紙を書いています。 窓の外には雪が積もっている。 温度計はマイナス3度を指している。  北海道に来る前、僕はロサンゼルスにいたから30度の温かさ。 33度の温度差は、なかなか刺激的だね。  ロサンゼルスには、地球外知的生命体であるバシャールのセッションを受けに行ったんだ。友だちが「令和のニューリーダー33人をバシャールにつなげよ」というインスピレーションを受けて心に浮かんだ人を呼び集めてくれたから。 そんな風に

          89 理想と現実は同じものなんだよ かっこちゃんへ

          88 素敵な旅の仲間のおかげで、私はすごくしあわせでした。 赤塚さんへ

          88 素敵な旅の仲間のおかげで、私はすごくしあわせでした。 赤塚さんへ 赤塚さん素敵なお手紙ありがとう。 きみちゃんの講演会の途中にびゅーんって携帯に赤塚さんのお手紙が飛んできました。きみちゃんが赤塚さんも一緒って思ってたのかな。 きみちゃんは、トルコの旅も私たちと一緒だったし、イスラエルには赤塚さんと一緒で、コロナの時だったから、残って一緒にお寿司だったかなを食べて、余計にイスラエルにいられて得しちゃったなって笑っていた私の大切なお友達です。 だから赤塚さんもすぐにああ

          88 素敵な旅の仲間のおかげで、私はすごくしあわせでした。 赤塚さんへ

          87 本当の自由は内側にあるもの かっこちゃんへ

          87 本当の自由は内側にあるもの  かっこちゃん、新幹線の中で書いています。 九州~茨城の水戸と旅をして、三重に帰るところです。  20代の頃、5年間住んでいた香川県高松市で仲良くしていた友だちが訪ねてきてくれるんだ。もう40年も経つなんてびっくりだけど、嬉しいね。古い友だちが訪ねてくれるなんて。  伊勢神宮参拝にいくよ。 短い時間だけど、きっとなつかしくて、新しい時間になることでしょう。 それからまた東京に出て、ロサンゼルスに行ってきます。 バシャールのセッションを体験し

          87 本当の自由は内側にあるもの かっこちゃんへ

          86 心はどこにあるの? 赤塚さんへ

          86 心はどこにあるの? 赤塚さんへ 赤塚さん 朝起きたらまた雪が降っていました。2月に雪は別に不思議なことじゃないけれど、このところ温かい日が続いたので、朝起きたら驚きました。 赤塚さん、お誕生日おめでとうございます。 よく生まれてくださいました。そして、こうして私とこんなに長く文通を続けてくださって、私は赤塚さんが生まれてくださって、心からうれしいです。 そして、昨日いただいたお返事も本当に本当にうれしかったです。 赤塚さんが書かれていました。 ・・・・・・・・  か

          86 心はどこにあるの? 赤塚さんへ

          85 宇宙のひとつでいよう かっこちゃんへ

          85 宇宙のひとつでいよう   かっこちゃん、お便りありがとう。 ヨルダン~イスラエルの旅から帰ってすぐに広島で講演をして3泊家で過ごした後、 今は熊本にいます。 阿蘇の風の丘、大野勝彦美術館で毎月開催してきた聖書塾の最終講義なのです。 ずっと旅から旅への渡り鳥みたいだね。  人生は旅だ。 日本各地、世界のあちらこちら、そんな旅も嬉しい。 でも、心の旅はもっと素敵だね。 無限に広がる大宇宙すらも飲み込んでしまうほど、大きくて広くて深い私の心。 そんな心の中を旅してゆく。

          85 宇宙のひとつでいよう かっこちゃんへ

          84 おかえりなさい 赤塚さん

          84 おかえりなさい 赤塚さん 赤塚さん。 今回も素敵な旅だったのですね。そして、何よりどんなに大切な旅だったことでしょう。 平和くんもfacebookに 「2024-2-8発 遥かなるイスラエルの旅 このような状況の中での27名の旅はとても祝福されたものでした。 報道で見るような危ないイスラエルは一切感じることなく、有名な観光地が貸切状態でした」と書いておられましたが、赤塚さんのブログのお写真にも誰もいないけれど、暖かな日差しがさすエルサレムが写っていました。 私が最初

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          83  死海に沈む夕日 かっこちゃんへ

          83  死海に沈む夕日  ヨルダンにいます。  かっこちゃん、ヨルダンは朝の4時。 モナの森では午前10時だね。  ようやくここまで来られた。 いつもはイスラエルから死海を眺めるホテルに泊まり、 ヨルダンから昇る朝日を見ながら、かっこちゃんに手紙を書くのだけれど、 今回は、ヨルダンからイスラエルに沈む夕日を見た。  37回目のイスラエル。 29歳で初めて訪ねてから36年の時が流れた。 長いようで、あっという間に過ぎ去ったようにも思える。  たくさんの出会いがあって

          83  死海に沈む夕日 かっこちゃんへ

          82 すべてに感謝して生きる   赤塚さんへ

          82 すべてに感謝して生きる   赤塚さんへ 赤塚さんお手紙をありがとうございます。 赤塚さんはいつも、私のともすれば迷いの中にいる心を、だいじょうぶと取り戻してくれます。 赤塚さん、わたしね、今、宮澤賢治さんの「銀河鉄道の夜」を読みながら自分の心を見つめる作業をしています。賢治さんの本を読んでいると、私の中の何かが変化をしているというか、不思議な感覚があるのです。景色や葉っぱやすべてが美しくて、お友達やリトや私によく似て失敗したり自信がないももこのことや、すべてのたぶんな

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          81  「この素晴らしい世界に祝福を」 かっこちゃんへ

          81  「この素晴らしい世界に祝福を」  かっこちゃん、お便りありがとう。 「すべてはいつかのいい日のためにある」 このことばは、僕の救いのメッセージです。 僕は、このことばに励まされ、慰められ、許されて生きています。  ほんの少し時代が変われば、善悪さえも変わってしまう。 僕が若かった頃、男はみんな煙草を吸うものでした。 車には灰皿とライターがついていたし、電車にも飛行機にも座席のひじ掛けに灰皿がついてた。 しばらくして「禁煙席」が設けられ、そのうちに「喫煙室」がで

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          80 いつかのいい日のために 赤塚さんへ

          赤塚さんへ もし起きることのすべてが必要でなかったら、そしてそれがきっとこれから起きるいつかのいい日のためにあるのでなかったら、すべての大切なことが、違ってしまうと思うのです。 一人ひとりが全部大事ということや、誰もが素敵ということや、自分のことが好きでいいということや、みんなが平らかな存在だということや、そんな大切なことが、何もかもがかけちがっていくと思うのです。それは私にとって、大きな山が全部砂山のようにくずれてしまう気がしてなりません。それはとても困るのです。 だから私

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          79 「いつも喜んでいる、ということ」かっこちゃんへ

           いったいどれくらいのいのちが、突然この世から次の世界に移されていくのだろう。 かっこちゃん、お正月がぜんぜんおめでたくないよ。 死者の数が毎日増えてゆく。 100人死亡・・・1,000人死亡・・・ かっこちゃん、100人が死ぬんじゃないよね 一つの死が、100個、1000個同時に起きてるんだ。 誰のいのちも、唯一無二。 何十、何百の死があるんじゃない。  北陸の地震、羽田空港で飛行機衝突炎上、大好きな小倉の街が燃え、終わりの見えないユダヤとパレスチナの戦闘・・・TVは、悲

          79 「いつも喜んでいる、ということ」かっこちゃんへ