日記

・映画！

・『スイス・アーミー・マン』を観た。無人島で遭難し、絶望の末に自殺しようとした男のもとに一体の死体が漂着する。死体はおならを出し続けており、男が飛び乗ると水上バイクのように大海原を駆け出した……！というおはなし。

・変……な話。ではあるけど、妙に優しくていろんなものを否定せずに包括してくれる作品でもあった。ダニエル・ラドクリフ演じる死体から出るおならで無人島脱出！とか、死体の局部がコンパス代わりに！とか、一発ネタを詰め込んだだけのコメディ映画に終わっていないのが面白い。死んでも人間は「人」なのか？ どこまでが「人」でどこから「人」でなくなくなるのか、みたいな問題に変な角度から新たな観点を見いだせるような気も少しだけする。本当に終始何が何だかわからなかくはあったけど。

・というか、おならを水上バイクに見立てて無人島を脱出するのは、ラストに持ってきも良いくらい迫力のある光景なのだけど、始まって早々やり切ってしまう胆力がすごい。バカバカしさと、癖になる爽快感をまぜこぜにしたこの映画の魅力をこれ以上ないほど綺麗に描いていた。あのシーンを観て鳥肌が立ったなら最後まで楽しく観られるだろうし、逆に「ハァ？」と思ったならその時点で視聴を止めても良いと思う。

・友人らと電話で話していたら6時間半経っていた。1日の1/4だ。何をそんなに延々と話すことがあるのか。

・早寝の流れが終わったにを感じる。かなしい。