変なとこで見栄張り
先日、とある大学生に突然話しかけられた。
「お兄さん、すき家帰りっすか?」
ぼくが手にもったレジ袋を見て言ってきたのだろう。どうやた酔っているご様子。
「はい、そうですけど」、この会話を早く終わらせたい。
「この辺に、住んでるんですか?」
「はい」
「一人暮らしっすか?」
「うん」
ウソをついた。ぼくは実家暮らしなのに、なぜかウソをついた。おそらく、相手が年下に見えたからだろう。本能的に、舐めさせないための処世術をぼくは行なったのだ。こんな小さいウソを、赤の他人につく自分がよくわからない。
「うわー、お金たまらないでしょ」
「まぁね」
これは事実であった。自分が見栄を張るタイミングがよくわからない。
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