第61回宣伝会議賞コピ写③

その②↓

全部良すぎて全然進みません。いざ

犯罪者はあいさつに弱い。


ターゲット:子連れ世帯、高齢者
コンセプト:
自分のためにも

顧客インサイト:
犯罪に巻き込まれにくくなる

詳細分析:
「ともに、生きる。」というテーマから、道徳や良心に訴えかけがちだが、それよりも自分ごととしてアクションを起こしやすいアプローチ。

あいさつというハードルの低い切り口で犯罪抑制、自然に相互監視につながり共助の輪ができるという展開が見える。

「人を動かすのは何も感動ばっかりじゃないんだな」と思わせる、納得感のある一言。

こわくなさそうな病名。だから、こわい。


ターゲット:すべての人(←これすごい)
コンセプト:
明日は我が身

顧客インサイト:
脱水症を「病気」として再認識する
ちゃんと行動に移すとともに、大切な人にも促そうという気持ちが芽生える

詳細分析:
そのまま言い伝えたくなるような、簡潔で的を射たコピー。
「こわくなさそうな病名だから、こわい。」ではなく、一旦句点で区切ることにより前半部分への否定が強く現れ、たいしたことないと捉えている人にはっと気付きを与える。

強めの言葉ながら、「こわいんです。」などこちらへ問いかける形でなく一人称視点での簡潔が押し付けがましくなく受け入れやすい。

「病名」以外をひらがなにすることでそれが1番に目に入り、頭が病気の話を聞く準備をして言葉を迎え入れるため、「脱水って身近にあるけど病気なんだよな。重症化したりするもんな。」としみじみ恐ろしさを感じる。

最後の句点が「こわい」を流さず心に留めるため、「気を付けないとな」という気持ちがより一層大きくなる。

困りごとはだいたい、
誰かがもう困ってくれている。


ターゲット:z世代、ひとりで抱え込みやすいタイプ
コンセプト:
そっか、聞けばいいのか。

顧客インサイト:
心が軽くなる
悩みの解決

詳細分析:
「困ってる。」ではなく、「困ってくれている。」にあたたかい輪を感じる。

個人的に「だいたい」はコピーの強さが濁るためあまり使わない言葉のひとつだったので、あえて軽くしたい、まるくしたいときに使えば良いのかと目から鱗だった。
また、「だいたい」が置かれていることで「自分だけが持っている苦しさもある」というz世代の繊細さが守られ、心が閉じない。

困りごとはで切らず、だいたいまで一息でその後読点を挟むことで重たかった心にさらっと吹く風のような心地よさがある。

北風と太陽の太陽側のような無理強いをしない提案に「相談してみよっかな」と重い腰が上がる。

【タイムリープ】篇
スマホで住所入力している大学生。
大学生:俺、もしかしてタイムリープしてるかも!?
NA:いいえ、同じような手続きを繰り返してるだけです。AIRPOSTで各種手続きを一括に。TOPPANエッジ。


ターゲット:
新生活を迎える人
面倒な手続きをする人

コンセプト:
ライトノベル

顧客インサイト:
ルーティンワークからの解放

詳細分析:
ストーリーがシンプル且つ面白く、それでいて言いたいことのど真ん中を突いている。
仕事や育児など日常の色々なシーンにはまる言葉で、「もしかしてタイムリープしてるかも?!」はネタとして使いたくなる。

主人公が大学生でありながら、ターゲットが限定的になっていないのが素晴らしい。

ストーリーが短くライトな分、ナレーションがかっちりしていてもうんざり感がない。

私なら「一括化。」または「一括で。」にするかなと考えた。「に」である理由については、現状の一括でない状態からの転換を強調することで利便性を想起させるのかな。良い解釈があれば教えていただきたい。


とりあえずシルバーまではいきました。

コピー写経楽しいですね。
心の揺れ動きまで体感できるのがいい。
どんな気持ちで読点を置いたんだろう、この一文字を選んだんだろうという推理が止まりません。

ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?