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UFC280の注目カードを徹底解説

アブダビで開催されるUFC280の注目カードを紹介していきます。
タイトルを懸けた2試合に加えて、ランカー対決も多く非常に豪華な大会です。
日本時間でプレリムカードが10月22日(土)の23時〜
メインカードが23日(日)の午前3時〜
と深夜になっていますので注意してください。

チャールズ・オリベイラVSイスラム・マカチェフ

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ライト級王座決定戦
チャールズ・オリベイラ(1位)VSイスラム・マカチェフ(4位)
ライト級で強さを見せているオリベイラですが、前回のジャスティン・ゲイジー戦で体重超過をしてしまったため王座剥奪となりました。そのため、今回が王座決定戦となっています。
対するマカチェフは10連勝をあげて、タイトル挑戦にたどり着いています。

チャールズ・オリベイラ

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ブラジル出身の32歳
身長178cm リーチ188cm
MMA戦績33勝8敗
UFCのPFPランキングでも3位に位置しています。

2010年からUFCに参戦しており
UFCにおける最多フィニッシュ勝利記録「19勝」
最多一本勝ち記録「16勝」
最多パフォーマンスオブザナイト獲得記録「12回」を保持しています。

昨年5月、マイケル・チャンドラーとライト級王座を懸けて対戦。2R序盤に左フックでダウンを奪いパウンドでTKO勝利して、王座を獲得しました。

昨年12月、タイトルマッチでダスティン・ポイエーと対戦。3Rにリアネイキッドチョークで一本勝ちして防衛に成功。

今年5月、タイトルマッチでジャスティン・ゲイジーと対戦。1Rにダウンを奪ってからのリアネイキッドチョークで一本勝ちしています。
王座は剥奪となってしまいましたが、現在11連勝中でマイケル・チャンドラー、ダスティン・ポイエー、ジャスティン・ゲイジーといった上位ランカーを相手にフィニッシュ勝利しており、かなりの強さを見せています。

イスラム・マカチェフ

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ロシアのダゲスタン共和国出身の30歳
身長178cn リーチ179cm
MMA戦績22勝1敗
コンバットサンボをバックボーンとしていて、世界選手権でも優勝しています。

元UFCライト級王者のハビブ・ヌルマゴメドフとは幼少期から共にトレーニングを行なっていました。
ロシアの総合格闘技団体M-1 Globalを中心に、11戦無敗という戦績でUFCと契約。
唯一の敗戦は2015年10月のアドリアーノ・マルチンスとの試合。1Rにカウンターの右フックをもらってKO負けとなっています。
そこからは負けておらず、現在10連勝中です。
しかし、上位ランカーとの対戦経験がそこまで無くオリベイラが倒してきた相手と比べると劣ります。


アルジャメイン・スターリングVS T.J.ディラショー

バンタム級9

バンタム級タイトルマッチ
アルジャメイン・スターリング(王者)VS T.J.ディラショー(2位)
スターリングが2度目の防衛に成功するのか、元バンタム級王者のディラショーが王座に返り咲くのか注目です。

アルジャメイン・スターリング

バンタム級1

アメリカ出身の33歳
身長170cm リーチ180cm
MMA戦績21勝3敗
UFCのPFPランキングでも7位に位置しています。

21勝のうち8勝が一本勝ちで、特にリアネイキッドチョークを得意としています。
昨年3月、ピョートル・ヤンとのバンタム級タイトルマッチに挑戦。
4Rにヤンがグラウンド状態だったスターリングの頭部に膝蹴りを放ってしまい、それが反則と判断されたためスターリングが王座を獲得しました。
今年4月、ピョートル・ヤンと2度目の対戦。バックコントロールで試合を優位に進めて判定勝利。王座の初防衛に成功しています。

T.J.ディラショー

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アメリカ出身の36歳
身長168cm リーチ170cm
MMA戦績18勝4敗

2012年からUFCに参戦すると、5勝1敗という成績を残します。
2014年5月にバンタム級タイトルマッチで王者のヘナン・バラオンに挑戦。試合前はディラショーが不利とされていましたが、下馬評を覆すTKO勝利で王座の獲得に成功。
その後、2度防衛しています。

2016年1月、ドミニク・クルーズに5R判定負けで王座から陥落。
その後は、ハファエル・アスンソンとジョン・リネカーを相手に2連勝。
2017年11月、コーディ・ガーブラントに勝利して王座を再獲得しました。

2階級制覇を目指してフライ級王者のヘンリー・セフードに挑戦するも、1RTKO負けとなっています。
その後自身のInstagramで、ヘンリー・セフード戦の際アンチ・ドーピングの規則違反があったため、バンタム級王座を返上することを発表。
禁止薬物の陽性反応があったことにより、2年間の出場停止となりました。

昨年7月、2年半振りの復帰戦となったコーリー・サンドヘイゲンとの試合。5Rにわたって激しい攻防を見せて判定2-1で勝利。
そして、今回のタイトル挑戦となっています。


ピョートル・ヤンVSショーン・オマリー

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バンタム級
ピョートル・ヤン(1位)VSショーン・オマリー(12位)
ランキング的にはあまり噛み合っていませんが、次世代のスターとされるオマリーだからこそ組まれたカードと考えられます。ピョートル・ヤンに勝利すれば一気にタイトル戦線に絡んできます。

ピョートル・ヤン

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ロシア出身の29歳
身長170cm リーチ170cm
MMA戦績16勝3敗

ロシアのメジャー団体ACA(当時はACB)のバンタム級王者となって、2018年からUFCに参戦。
6連勝をあげて、ジョゼ・アルドとのバンタム級王座決定戦に挑むと5RにパウンドによるTKO勝利で王座を獲得しています。

昨年3月、タイトルマッチでアルジャメイン・スターリングと対戦。試合を優位に進めていましたが、4Rにヤンがグラウンド状態だったスターリングの頭部に膝蹴りを放ってしまい、それが反則と判断されたため失格負けとなってしまいました。
今年4月、スターリングと再戦。バックポジションをキープされる時間が長く、5R判定負けで王座の獲得に失敗しています。

今回は再起戦となるため、落とせない試合です。

ショーン・オマリー

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アメリカ出身の27歳
身長180 リーチ183cm
MMA戦績15勝1敗
15勝のうち11勝がKO勝利という、KO率の高い選手です。
カラフルなヘアスタイルやタトゥーなど、ド派手な見た目も特徴的です。

コンテンダーシリーズで勝利して2018年からUFCに参戦。
UFCでの戦績は6勝1敗。
唯一の敗戦はマルロン・ヴェラとの試合で、左脚を負傷したこともあり1RTKO負けとなっています。

ピョートル・ヤンにはさすがに勝てないという声が多いですが、勝利することがあれば一気に上位ランカーとなります。


ベニール・ダリウシュVSマテウス・ガムロット

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ライト級
ベニール・ダリウシュ(6位)VSマテウス・ガムロット(9位)
7連勝中のダリウシュと4連勝中のガムロット、ライト級の実力者同士の対戦でハイレベルな攻防が予想されます。
(※この試合はプレリムカードです)

ベニール・ダリウシュ

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イラン出身の33歳
身長178cm リーチ183cm
MMA戦績21勝4敗
ブラジリアン柔術黒帯
世界ノーギ柔術選手権 茶帯ミドル級優勝という実績を残しています。

2018年11月のディアゴ・モイゼス戦から、現在7連勝中。
前回のトニー・ファーガソン戦では、何度もテイクダウンを奪いヒールフックを極めかけるなどグラウンドで圧倒しての判定勝利となっています。

マテウス・ガムロット

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ポーランド出身の31歳
身長178cm リーチ179cm
MMA戦績21勝1敗
レスリングをバックボーンとしていて、ポーランドのユース選手権で優勝。
ブラジリアン柔術黒帯
グラップリングでもアブダビコンバットの欧州選手権優勝という実績を残しています。

ヨーロッパ最大の団体KSWで、ライト級とフェザー級の2階級制覇を成し遂げています。
フェザー級では、現在RIZINで活躍しているクレベル・コイケ選手に勝利しての王座獲得でした。

2020年からUFCに参戦。
グラム・クタテラーゼ戦のスプリット判定負けが唯一の敗戦となっていますが、個人的にはガムロット勝利でもおかしくない試合内容かなと感じました。

前回はマカチェフとも互角に渡り合ったツァルキヤンと対戦。ハイレベルな激闘の末にガムロットが判定勝利しています。
今回ダリウシュに勝利すれば、さらにランクアップとなります。


ベラル・ムハマッドVSショーン・ブレイディ

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ウェルター級
ベラル・ムハマッド(5位)VSショーン・ブレイディ(8位)
ウェルター級のランカーでは
カムザット・チマエフ
ショーン・ブレイディ
シャフカト・ラフモノフ
この3人が無敗ですが、その中の1人ブレイディが登場してきます。
ブレイディが無敗をキープしたまま上位ランカーとなるのか、ムハマッドが食い止めるのか注目です。
(※この試合はプレリムカードです)

ベラル・ムハマッド

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アメリカ出身の34歳
出身はアメリカですが、両親はパレスチナ人です。
身長180cm リーチ183cm
MMA戦績21勝3敗

Titan FC王者となって2016年からUFCに参戦。
レスリングをバックボーンとしていて、組みが非常に強く安定した戦いぶりを見せます。UFC戦績は12勝3敗、現在7連勝中です。

現ウェルター級王者のレオン・エドワーズと対戦していますが、その時はエドワーズのサミング(故意ではない)によってノーコンテストになっています。

ショーン・ブレイディ

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アメリカ出身の29歳 
身長178cm リーチ183cm
MMA戦績は15勝0敗
ムエタイとブラジリアン柔術をバックボーンに持ち、打撃・寝技ともに優れている選手です。
また、身体中にタトゥーを入れており、中でも背中の般若が特徴的。
元CFFC王者で、10連勝をあげてからUFCに参戦。
UFCでも勝ちを重ねて、前戦では当時ランキング6位のマイケル・キエーザに勝利してUFC5連勝中です。

UFC280は、深夜になってしまうのが残念ではありますが、非常に楽しみなカードが揃っています。UFCをこれから見始めるという方のためにも、以前に視聴方法の記事を書いてますので宜しければご覧ください。


ここまで読んでいただきありがとうございました。
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