高校演劇全道大会 結果が発表されて・・・

昨日、高校演劇の全道大会出場学校のすべての上演が終わり、本日その結果が出ていますね。

結果を踏まえて、考察をしておきます。(素人考察ですあしからず)

【高校演劇全道大会結果】

・最優秀(来年度全国大会・高知出場)~富良野『へその町から』

・優秀~新篠津高等養護『オツベルの象たち』(来年度春フェス・新潟出場)

苫小牧西『夕暮れの上の月』、大麻『櫱』

・優良~立命館慶祥、網走南ヶ丘、札幌北斗、余市紅志、滝川

・奨励~釧路湖陵全日制、市立函館、旭川明成、釧路明輝、帯広柏葉、札幌創成、釧路湖陵定時制、室蘭清水丘
・創作脚本賞~『へその町から』富良野演劇同好会
・創作脚本奨励賞~『平成レトロ』佐藤実佑、水島結斗、益子香澄
・最優秀生徒講評委員~苫小牧南・岩崎彩乃

(札幌観劇人@sapporo_kangeki 様のツイートより引用。問題がある場合は削除いたしますので連絡をいただければと思います)

【結果を受けての簡単な考察】

結果はともかくとして、まずどの高校もしっかり仕上げて来ていたのは流石全道大会という感じでした。

高校演劇の地区大会は一度観たことがあるのですが、全道大会は初めてだったのでその熱量に驚きました。

釧路勢としては、釧路明輝高校の「平成レトロ」が創作脚本奨励賞に選ばれたのがうれしいですね。

最優秀賞の富良野高校はやはり抜群に舞台と役者の使い方がうまかったというところではないかと思います。

正直、最後まで観た時に思ったのが「同じようなシチュエーションや流れが多い」と。

「高校」「演劇部」はもちろん。「こういう台本の流れはどう?」。「ちょっとやってみよう!」。

このようなキーワードが非常に多くやりやすさもあるのだろうがずっと観ていると正直飽きてくるのと同時に、その中で競わなければいけない分、上手に奇を衒えるものが選ばれるような気がします。

富良野高校の演じた「へその町から」は正にそのキーワードのシチュエーションであり、全道大会最後の上演。

ここまで使い古されたキーワードとシチュエーションで最優秀賞をとれるというのは、かなり脚本以外の部分でしっかりと目立てていたからでしょう。

優秀賞の三校も脚本、舞台の使い方、セリフのリズム感等で一歩先に進めていたのではないかなと感じます。

勝負は時の運。順位をつけなければいけない以上、時の運にも確実に左右されています。上演の順番が少し違うだけで、違う評価を得られていた作品も多々あると思いますし、あくまでこれは審査員が決めた結果であり、他の観客はまた違った意見を持っていると思います。

最優秀賞に選ばれなかったからといってその作品や役者がダメなのではないということは誰しもがわかっていると思いますが。

正直なところ、高校演劇の評価というものに対してもっと違う印象を持っていました。

私が思う良い作品、審査員の思う良い作品。そこにもっとギャップがあるのではないかと思っていましたが、意外とそこまでのギャップはないと今回観劇して感じました。


観劇して毎回思うのは、この作品を作った人たちと考察を語り合う会がしたい。

どんな気持ちで脚本を書いたのか。どんな気持ちで脚本や演出と向き合ったのか。そういう話をたくさんしてみたいですね。

高校演劇全道大会に出場された、関わっていた皆様。お疲れさまでした。今後も高校演劇がどんどん良くなるよう祈っています。ありがとうございました。

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