自転車徒然

世の中が自粛モードに入り、弊社もまた、短縮勤務になった。とはいえ、仕事の指示は次々入るので、実際出したシフトよりは勤務しなければばならないし、半分在宅でもしなければならない。要は、会社での密集を避けるための対策である。それならば、朝は通勤する時間から自転車で峠を一本。そしてそれから仕事をする。とても良いルーティンだ。お店には入れないが公園にたたずみながら仕事をする。たまに本を読む。何と素晴らしい毎日になることだろうか。不謹慎と言われるだろうか。否、健康で文化的な自粛生活を送るために適度な運動は不可欠だ。当然コンビニには寄らねばならないのでマスクとアルコールと手袋は必須だ。

ルーティンに選ぶは“まずは京見“と言われるほど京都では一番スタンダードな鷹ヶ峰セブンから始まる京見持越峠のコース。

通勤のつもりで出るつもりが少し出遅れ10:30のスタート。当然誰もいない。1人で登るのもつまらないので、ストラバというアプリをダウンロードしてみた。充電を喰うとのことで敬遠していたが、あまりに面白見がないので、自分の行く道を辿りたくなったのだ。

誰もいないとだれる、誰かいると終盤の息を乱される。どちらが良いのかわからないが、目標は1人でだれずに、ペースを維持すること。何とも部活をやっているような気分。序盤は未だ綺麗に咲いているヤマツツジや所々に咲く桜、京見と言われる所以を所々に残す開けた風景を贅沢に味わう。長坂道の看板が見えたところで、そうもいかなくなる。もう少しだという油断と、実はまだあるという、絶望感。と、息の乱れる終盤にすでにたれている先客がいた。私も十分たれているが、私よりたれている。抜くか迷いどころである。抜くからには、だれるべからず。そんなに頑張る画面なのか今。悩ましいところだが、譲ろう。頑張る気はない。これで最後だけちぎっても気まずいだろう。などと色々思考しながら結果同着になってしまいお互い気まずい。攻めて間を空けようと少し多めに休憩を取った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?