幻影現実3.SOS

あれから何時間経ったか、緊張が解けぬままベッドに突っ伏していた時、扉の外で物音がした。

聞き間違えかと思いつつ扉に近寄ると、扉の向こうからメモを一つ渡され、小声で言伝をされた。

「ここで先週からいるものです。ここではあんまり長く話せないからこの電話番号にメッセージをください。」

「それから、夜階段を降りるとセンサーが反応するから気をつけてね。」

意味がわからなかったけれど、分かるような気がした。

何が分かるような気がしたか

ここへ居てはいけないということ、をだ。



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