見出し画像

AI生成とオパーリン

世界中を揺るがしているAI生成技術。グラフィックデザインで食べている私にとっても他人事じゃないです。PhotoshopやイラストレーターなどのグラフィックソフトにもAIが組み込まれて、ちょっとしたものなら誰にでも作れてしまう時代がもう来てしまった感があります。

特に最近気になっているのがAI画像生成です。どんな仕組みなのか、ネットであれこれ調べていたら…ふと昔、生物の授業で知ったオパーリン博士の生命の起源説のことが頭に浮かんできました。

「生命のスープ」っていうあれです。確か海の中に溶け込んだ無機物が何かのきっかけで有機物になり、その有機物が取り込んだり取り込まれたりを繰り返して、いつしか複雑な生命体になったという話だったと思います。

勉強が好きじゃなかったカエルが、眠くならずに最後まで聞けた数少ない授業(^^)の一つです。

なんだかメチャクチャ似てる気がして頭から離れなくなってしまった。

0と1、無しと有り、が基になっているコンピュータのデータが複雑な組み合わせになって、終いには会話したり、画像を作ってくれたり、まるで生きているかのように振る舞う。とても興味深いが、ちょっと空恐ろしくもある。

画像生成の仕組みについてGoogle Bardに聞いてみたら、人間によってアップロードされた写真画像やアート画像を単に命令どおりにデジタルコラージュしているわけではなく、特徴を抜き出してデータベース化したり、コンピュータ同士で、できた画像を評価しあってデータの完成度を上げたりするらしい。

AI生成とオパーリンの仮説の共通点も聞いてみた。

AI本人(Bard)にオパーリンの生命の起源の仮説とAI生成の共通点を聞いてみると(ちょっと簡略化しました)

1.無機物から有機物が生まれる過程を模倣している。
2.単純なものから複雑なシステムが徐々に進化する
3.エネルギーが加わることで生成が進む

といった感じにまとめてくれました。他にもタンパク質のと核酸の相互作用…など、ちょっと詳しい解説つきで。

最後に“オパーリンの生命の起源と最近のAI生成には、いくつかの共通点があることは確かです。これらの共通点は、生命の起源とAI生成の両方の理解に役立つかもしれません。”と結んでくれた。

ChatGPTが、やるとは聞いてたけど、Bardくんもなかなかだな。というか速攻で答えてくれるということは、すでに色んな人がカエルが思い浮かんだようなことをネット上で詳しく解説してくれているということだよね。

AIにとっての“生命のスープ”は人間が、せっせとアップロードした
“濃厚な情報のスープ”と言うことか。

これからAIはどんな進化をしていくのだろう。変な情報を取り込んで良からぬ方向にだけは育ってほしくないよね。オパーリンの仮説についての本を読んでみたらヒントらしきものが見つかるのだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?