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インドの銀行口座開設

いや~、なかなか長い道のりだった。入国から5か月で、やっとペイ系アプリが使えるところまでたどり着いた。以下、銀行まわりの顛末。

学生ビザを持つインド居住者は、インドで銀行口座を持つことができる。実態として、KHSの学生の大半が銀行口座を所有している。なお、インド連邦銀行のウエブサイトには、「旅行者でも口座開設可能」と記載されているが、実際に旅行ビザで渡印した方が開設したという話は耳にしたことがないので、真偽は不明。
銀行口座なしで、現金オンリーで生活することも可能だが、以下の事情で、銀行口座開設したほうが何かと便利。

● 日本で発行したクレジットカードが使えないことが多い。
インドで発行したクレジットカード/デビットカードでないと支払いに使えないケースが非常に多い。数年前は日本発行のクレジットカードが使えたのに…ということもある。
例えば、携帯料金のチャージ、オンラインの鉄道チケット(日本のカードが使える販売サイトもあるらしいが)、Netflix、ペイ系アプリのチャージなどなど。誰かインドの口座、カードを持っている人に立て替えてもらうという方法もあるけれど。

● ペイ系アプリを使いたい。
インドでは、どうにも少額紙幣が足りず、「お釣りがない」と言われることがよくある。誰かその辺の人に両替してもらうとか、他のものを足して買うとか、買うのを諦めるとか、いろんな選択肢はあるが、ペイ系アプリが使えれば、この悩みは解決する。路上販売の八百屋さんだって、アプリ払い可能。上記の通り、アプリへのチャージには日本のカードが使えないため、インドの銀行口座が必須。

KHS2年目の方に教えていただき、KHS近くのCANARA BANKがスムーズに開設できるということなので、11月にFRROの登録ができたところで即行ってみた。
求められたのは、
・住所の証明→FRROのCertificate
・KHS作成のBonafide Certificate
・パスポート
それぞれのコピーと、証明写真(小さめ)。後は、言われるままに申し込み書類に記入して受付終了。「2,3日でSMS届くから、そしたら通帳取りに来てください」とのこと。
FRROにも電力会社にも3か月待たされたので、期待せずに待っていようと思ったいたら、なんと翌日の夕方にSMSと、「準備できたので明日の午後来てください」という電話が来た。早くてびっくり!

なお、KHSの学生で、CANARA BANK以外で開設した人からは、「知り合いの紹介」「PANカードが必要だったけどPANカードも口座もわりとすぐできた」「xx銀行は口座を開けたのに、実際にはなぜか使えなかった」などなど、いろんな話を聞いた。いずれにしても、インドらしく、口コミというか紹介というか、身近な人に最新の情報を聞くのが確実だと思われる。

通帳を受け取りに行くと、なにやらチェックだかなんだかで、30分ほど待って、発行された。カードは後日郵送とのこと。入金は求められなかったが、入金したくて口座作ってるので、入金。5分ほどで「入金しました」SMSが届いて、銀行内の記帳キオスクで記帳できた。

さて、それから待てど暮らせどカード(デビットカード)が届かない。他の人に聞くと、「一週間で届いた」「窓口に来いと言われた」など諸説ある。ちょっぴり不便だけれど、なんとかなるので放置していたら、口座開設から2か月経っても音沙汰なし。
たまたま本日1月17日、午後の授業がキャンセルになったので支店窓口へ行ってみた。ゴニョゴニョとチェックした挙げ句、「11月20日に発行したことになってるけど配送の記録がない。再発行でいい?」ということで、その場で再発行…というか、「まっさら」のデビットカードをもらった。その後、自分でオンラインでカード番号と口座番号を紐付ける方式。そして、あれこれあれこれセットアップして、PayTMが使えるようになった。

いや~、長かった。もしかしたら、どこかの時点でギャンギャン騒げば、もっと早く進んだのかもしれない。が、大きな害もなかったのでよしとしましょう。黙ってカード再発行手数料177ルピーが引き落とされていたのは、ちょっと動揺したけど、まぁ、アレだ、この類のお金はインド在住のペナルティというか会費というかお布施というか税金というか、そういうものだと思うことにする。

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