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印象に残ったマンガをざっくり振り返る(2023年 下半期)

2023年下半期(7月~12月)に読んだマンガについて、特に印象に残ったものをざっくり振り返って書き残しておきます。


■商店街のあゆみ(著:panpanya)

panpanya先生の10冊目の作品集。
今作も、何の変哲もない日常に少しの非日常を組み込んだような、現実と虚構の境界が曖昧になって溶け合ったようなpanpanyaワールド全開の作品集で最高です。


■The JOJOLands(ジョジョの奇妙な冒険 第9部)(著:荒木飛呂彦)

今年から連載開始したジョジョシリーズの新章。
まだ序盤(既刊2巻)なのに、まさかの人物が登場したり、もうすでに抜群に面白い!
ここから物語がどう転ぶのか、楽しみで仕方ないです。


■神々の山嶺(著:谷口ジロー)

谷口ジロー先生による、夢枕獏先生の山岳小説の漫画化作品。
圧倒的な作画力で描かれる冬山登山の情景、山に人生を捧げた男達の生き様。
とんでもなく純粋で濃厚な「生きる」という事を描いた傑作でした。


■大乱 関ヶ原(著:宮下英樹)

『センゴク』の宮下英樹先生による、関ヶ原の戦いを舞台にした漫画。
とは言っても、メインで描かれるのは「関ヶ原の戦い」そのものではなく、そこに至るまでの徳川家康と石田三成の政治的駆け引き。
何故「戦争」に至ってしまったのか、大乱の舞台裏の政争を『センゴク』でも見られた圧倒的な時代考証の下でじっくりと描いています。
題材が題材なだけにとっても地味ではありますが、そこが良い!


■スターリングラードの凶賊(著:速水螺旋人)

速水螺旋人先生による、1942年の独ソ戦の中で強かに生きるならず物達を描いた物語。
やたらめったら強い謎の美形と、頭が回って口が上手いうさんくさい東洋人コンビが無法の荒野で躍動する安心の速水螺旋人節。とても良い!
これもこの先の物語がどう転ぶのか分からないので、たいへん楽しみです。


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