言葉について考える。7 言葉の力

 言葉とは、一体どういうものでしょうか。

 これは結論の出ない問いです。それでも考えてみます。

 何か危険が迫った時や脅威を予感した時、わたしたちは武器を手にするでしょう。それは自分の身を護るためや、自分の大事な人を護るためです。自分の住居や財産を守るためかもしれません。

 では、数十年後に脅威が訪れるかもしれないという時、わたしたちはどうするでしょうか。より精巧な武器を創り出すことに力を注ぐでしょうか。

 わたしは、人々はもしかしたら「考える」のではないかと思います。何についてか。「戦う」ということについてです。

 この違いは何でしょうか。
 はっきりとは言えませんが、わたしが言葉について考える理由はここにあります。

 ものごとを考えるというのは体力がいります。
 それは基礎体力のようなもので、自分の道のりをしっかりと踏みしめるということです。
 体力は攻撃性ではなく、間違えずに歩みをすすめるためのものです。

 考えることは一人ではできません。
 のみ込まれてしまいます。これにも体力が必要です。
 そして考えるには、書籍が必要です。
 道のりは一人ですが、一人ではありません。
 そこには言葉があり、言葉の裏には必ず人がいます。

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