土曜日ですね、今日の映画は『あした世界が終わるとしても』です。

ちょっと短めだし面白そうかもって思って、久しぶりにアニメ映画を観ました。

アニメといえば、『HELLO WORLD』が1番印象に残っています。主題歌がヒゲダンでしたよね。あれは結構ぼくの好きな世界観でした。パラレルワールドで、SFは入りまくっているんです。

それから、ぼくは"アニメってもしかしたら戦闘シーンかSFで膨らませるしかないんじゃないか"と疑っているところがあります。なので、今回もすごい偏見をもって観始めていたんです。

そうしたら、最終的には今作もパラレルワールドの設定でした（笑）。アニメの視聴者層にとって、この設定がそれだけ馴染みやすいってことなのかなと思っていたりします。

INTRODUCTION
幼いころに母を亡くして以来、心を閉ざしがちな真。彼をずっと見守ってきた、幼なじみの琴莉。高校三年の今、ようやく一歩を踏み出そうとしたふたりの前に突然、もうひとつの日本から、もうひとりの「僕」が現れる──。

（引用元：映画『あした世界が終わるとしても』｜公式サイト）

まずいつも通りに配給元ですね。"久しぶりに松竹の映画を観たな"って思いました。

それから、最近のアニメって本当に絵が綺麗ですよね。『君の名は』や『天気の子』でもそう思いました。

ここまできたら、昔の作品ですけど『ときめきメモリアル』とか、アニメで映画化されたらどうなるんだろうと思ってしまいましたよね。

最初に主人公の狭間真くんと泉琴莉ちゃんが出てきて、2人は幼なじみなんです。

で、あれですよ、お決まりの幼なじみの女の子がいつの日も男の子に世話を焼くパターンですよ。

そこからある日突然、2人で学校から帰る道で「いつまでも待てないの」って言うみたいな、そんなシーンがあります。

分かってもらえますでしょうか、ぼくの

胸キュンポイント（笑）。

ただ、"なんでここでは告白しないでデートに誘うんだろう"と思いましたね。

これが草食系ってことなんでしょうか。ぼくなら、速攻告って速攻チューしてるなって思うんですけど、時代ですかね（笑）。

そこから物語は展開していって、"ああパラレルワールドなのか"って思いました。このアニメの作りで良かったのが、設定をその場で話して終わらせていくんですよね。

第二次世界大戦のさなかで物質転送の実験から世界が二つに割れた。日本と日本公国。

それだけ聞くと "どういう設定？" みたいな、なかなかな飛躍があるんですけど、それはそういうものだからって感じですっと話が展開されていくんです。

さらに、並行世界でお互いの命がリンクしていて...ってくるので、

"さすがにちょっと端折り過ぎ"って思いました（笑）。

逆に『HELLO WORLD』は最後の最後まで、SFの裏返しの裏返しみたいな展開でした。だから、SFに馴染みがない人からすれば、分かりづらいところもあるんじゃないかなと思います。

そういうところからすると、『あした世界が終わるまで』はストーリーに入っていきやすいと思いました。あとは、本当にぼくの好きな設定でしたね。

パラレルワールド、並行世界、高次元とかもそうですけど、なんだろう「私が食べたいところ盛り沢山」な状態で話が進んでいきました。

それから、片一方の世界で人が亡くなると、もう一方でも同じ人が亡くなってしまいます。そのリンクはなかなかの設定だなと。最後は、そうやって断ち切るんだなと思いましたね。

このあたりはアニメらしい作り方な気がします。たまには、邦画でも洋画でもなく、アニメ映画を観るっていうのもいいなって思いました。

1番最初にするのは依頼すること

これ、今日1番言いたいことなんですけど、、、琴莉ちゃんが真くんに「頼れよバカ」って言うシーンがあるんですね。

でも、人間そんな頼り方なんて分からないじゃないですか。

真くんが頼るのが苦手というよりも"そもそも人って他人を頼るのが下手すぎるんじゃないか"って思うんです。

自分だったら気にしないようなことでも、他人に対してだと遠慮してしまっているのを見かけることが多い気がします。

こんなことを考えるのも、社員と話していたときに"他の人に仕事を振るのは得意じゃないって人が意外と多いのかもな"って思ったからなんですよね。

ぼくは社長なので、全社員を頼る立場です。

ですけど、"これはお願いされたら嫌なことなのかな" とは1回も考えたことはないんですね。そうしていたら、一生仕事が進まないから。

もちろん、相手を慮る気持ちは持っていますし、申し訳ないと思いながら依頼することだってあります。ただ、優先順位があるということです。

ぼくの場合は、まず人に仕事を振ります。

というのは、自分のことは後でなんとでもできるからです。最後は徹夜でもすればいいですからね（笑）。でも、相手には相手のスケジュールがあります。

だから、まず相手に仕事を依頼するんです。このときに、できるだけ不快にさせないように配慮もします。

それに、相手のペースだって分からないですよね。例えば、自分では"1時間で終わるな"って思うことでも、相手が違えば1週間かかることもあると思います。

ここがポイントですよね。

大抵の人はまず自分で仕事を抱えて、間に合わなくなりそうになると人に依頼しようとしているように見えます。

でも、仕事も含めて複数人とうまく物事を進めていくには、ときには図々しさも必要だと思うんです。それが「人にお願いする」ということではないでしょうか。

これができるかどうかはセンスだと、ぼくは思うんですよね。

ーーそのセンスは後天的にも磨かれるものなのでしょうか。（聞き手：Erina）

そうだと思います。まず失敗するところからスタートするはずなので（笑）。

すると、「次は...」って考えるようになるじゃないですか。こうやって失敗のパターンを無限に覚えていくと、最終的には「1番最初に依頼をする」という結論にたどり着くんじゃないですかね。

こんなことを、あの「頼れよバカ」って一言から考えて始めてしまいました（笑）。

相手を助けたいなら、まずは自分で

もう1つ気になったことがあります。琴莉ちゃんは、すぐ「お父さんに相談してみようか」って真くんに言うんです。

キツイ言い方になってしまうんですけど、"それは他人の権力を使っているだけ"とぼくは思ってしまいましたね。

もしも自分が真くんの立場だったら、どれだけ自分が困っていたとしても「お父さんに相談してみようか」って言われるのは嫌です。

「その言葉は出さないで」って思います。人を助けたいと思うなら、第3者の名前を持ち出すべきではないと、ぼくは考えているからです。

例えば、今noteを読んでくれているあなたが（突然すみません）災難に見舞われたとします。それも重度です。

ここで「ぼくの親父がめちゃくちゃ金を持っている権威なので、助けましょうか」と言われたとしたらどうでしょう。

なんとも言えない気持ちになりませんか？

逆に、同じ状況だっとしても「ぼくが助けます」とだけ、伝えられたらどうでしょうか。そんなことを言われたら、理由を聞きたくなりますよね。

ここで、はじめて事情を説明した方がいいと思うんです。「ぼくができることは限られているかもしれないけど、頑張りたいんです」と。

そうしたら、相手を嫌な気持ちにさせないで済む気がします。最初から権力をチラつかされると、ちょっとダサいというか（笑）。

ーーなんでしょう、この気持ちは。

他力本願に気づいていなくて、発信してしまうことが気になるのかもしれません。

ーーそうかもしれませんね、無自覚というのか。

そう。こういうことを色々言った後ですけど、琴莉ちゃんはまだ高校生なので、それも分からなくはないんですけどね。

あと観ていて思ったのが、"ここでいい音楽流れるな" "いい挿入歌だな"と思って、"ここだけはエンドロールで見よう"と思ったら

あいみょんでした。

ぼく結構、歌声と歌手がリンクしないんですよね。「この曲いいじゃんミスチルかな？」って思ったら、全然違う人だったりしたこともあります（笑）。

『水曜日が消えた』のテレビCMで流れてきた曲を聞いたときに「あ、これミスチルの桜井さんの声だ」と思って見たけど全然違ったんです。須田景凪さんというニコニコ動画出身の方でした。

ぼくは意外とリンクしてない人の方が多いと思っているんですけど、実際はどうなんでしょう。

このあたりで話を戻すと、この作品は終盤に差し掛かるにつれて絵の綺麗さが際立っていくんですよね。

なんかもう"こういう世界観なんだ" 

"ああ、そうなるのね"

って感じで、圧倒されます。本当に久々に"アニメを観たな"って思いました。でもこれが難しいところで、内容は"ちょっと薄かったかな"って思うんですよね。

ジブリ作品や『天気の子』みたいな方向性でいくと、もっと時間が長くなったり、内容を濃くすることになると思います。そうすると「いくらかかるんだよ」っていうところにたどり着くはずですよね。

なので、"致し方ないのかな"っておじちゃんは思いました（笑）。

ただ、いつ観ても清々しく観終われる映画ですね。激しく気持ちを上げられてしまうこともなければ、落とされてしまうようなこともないと思います。

という、ちょっと不思議な感想に落ち着きました。

（画像引用元：あした世界が終わるとしても｜公式Twitter）

最後に。
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