鎌田麻莉

自分は何者かということを探るとき、それは幾重にも覆われている。エサレンボディワークを伝…

鎌田麻莉

自分は何者かということを探るとき、それは幾重にも覆われている。エサレンボディワークを伝え始めたとき、常に、なぜに東北人の私が、この日本で、という思いがつきまとった。ゆったりセラピーに出会うまでは。途切れた麻糸をかき集めつなぎ直し、再び一本の糸を積(う)むように。

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「これはアメリカ文化ではない」

と私の恩師、ブリィータ・オストロムはいう。エサレンボディワークは、カリフォルニア、ビッグ・サーに1962年に設立されたエサレン研究所で、週末を何か新しい知的な興奮で満たそうとサンフランシスコから車を飛ばしてやってくるアメリカ人に、多くは白人層だが、温泉に浸かった後のさらなるリラックスをもたらすためのマッサージとして始まった。彼らにとっては当時は単に、”マッサージ”だった。欧米でマッサージといえば、オイルマッサージを指す。エサレンボディワークは、このエサレン研究所で始まった。と

    「これはアメリカ文化ではない」