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KURUMICCO WALK Vol.7「極楽寺から八幡宮前本店へ」

第7回となる今回は、極楽寺からはじまり長谷エリアのご紹介をし、鎌倉紅谷 八幡宮前本店をゴールといたします♪
(本記事の掲載内容は2022年6月時点のものです)


こちらが今回のKURUMICCO WALK MAPです↓

KURUMICCO WALK Vol.7 MAP

極楽寺駅から出発~!

極楽寺駅

真言律宗 霊鷲山感応院極楽律寺(文中:極楽寺)

(りょうじゅせんかんのういんごくらくりつじ)
忍性菩薩の慈悲の精神により、たくさんの人や動物、魂が救われた場所

真言律宗 霊鷲山感応院極楽律寺
特別に許可を得て、撮影させていただきました。
※転載・二次使用を固く禁止致します。

執権北条義時の子「重時」が日ごろ尊敬している忍性菩薩と相談して、地獄谷と呼ばれたこの地に正元 元年(1259年)に建てられはじめたといわれています。
※地獄谷:当時海側や山側など辺境の地にあり、身分の低いもののご遺体を葬った場所
極楽寺に今でも保管されている古絵図には、癩宿(ハンセン病患者の療養施設)、薬湯室、坂下馬病屋(動物施療施設)、貧しい人に薬をあげる施薬院、身寄りのない子どもやお年寄りを養う悲田院、病宿など、忍性菩薩が展開した慈善救済事業に関わる施設が描かれており、医療・福祉としての役割を担っていたことが分かります。
当時、この規模でこのような慈善救済事業を行っていたところは珍しかったといいます。
鎌倉時代の歴史に思いを馳せることはもちろん、季節ごとに変わる景色もお楽しみいただけますので、ぜひこの機会にお越しください。

MANNA(マンナ) 

店内の小窓からあたたかい光が差し込む、長谷の隠れ家イタリアンレストラン

MANNA フォカッチャとリエットのサラダ

鎌倉文学館入口の交差点を由比ガ浜駅に向かって1分ほど歩くと、「レストラン マンナ」の文字が。
隠れ家のような入り口にドキドキします。
メニューには97品目 手書きでびっしりと書いてあり、オーナーシェフの原さんが毎朝 農協連合販売所に行き鎌倉野菜を仕入れているそうです。その日に仕入れた食材で、すべて一人で作ってお客様に提供されています。

MANNA ラガネッレ

今回は、フォカッチャ、リエットのサラダ、ラガネッレをいただきました。フォカッチャは歯でかんだ瞬間のパリパリ食感と口の中に広がるローズマリーの香りに感動します。豚肉のリエットは、口の中で溶けてなくなってしまいます。ラガネッレ(魚介の煮込みパスタ)にはフルーツトマト、アオリイカ、クロダイ、アサリなど魚介がふんだんに使われていました。
地元の食材を使ったイタリアン、ぜひご賞味ください♪

鎌倉文学館(かまくらぶんがくかん)

トンネルを抜けると別世界・・・? 鎌倉ゆかりの文学者に思いを馳せる場所
※2023年4月1日~2027年3月31日まで大規模改修のため休館中

鎌倉文学館 入口
鎌倉文学館の館内は撮影禁止です。
※転載・二次使用を固く禁止致します。

1889年に横須賀線が横須賀まで開通すると、東京からの交通の便が良くなり、文学者たちが鎌倉を訪れるようになります。夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、三島由紀夫、川端康成、与謝野晶子など、名だたる文学者たちが集い、この鎌倉の地で自然を愛で、創作活動にいそしんだといいます。

鎌倉文学館は以前、加賀百万石藩主前田利家の系譜である旧前田侯爵家の鎌倉別邸でした。鎌倉別邸は、第16代当主 前田利為が全面改装を行い、1936年から今に残る洋館が完成します。
第二次世界大戦後は元首相の佐藤栄作が借り、別荘として使用していた時期もあったそうです。
1983年、第17代当主 前田利建が鎌倉市に鎌倉別邸を寄贈します。建物の外観を残しながら補修と増築を施し、「鎌倉文学館」として開館しました。

鎌倉文学館 庭園
鎌倉文学館の館内は撮影禁止です。
※転載・二次使用を固く禁止致します。

住宅街から静寂な森にいざなわれ、トンネルを抜けると立派な洋館が現われます。なんだかタイムスリップしたような気持ちになります。名だたる文学者たちの軌跡をたどることができる場所です。

たい焼き なみへい

たい焼きを食べると「イイコトアルヨ」 食べた人の、明日の活力になれたら

たい焼き ないみへい 店主の濱田さん

「鯛」は縁起物といわれているので、「めでタイ」にあやかり、なみへいのたい焼きを食べてくれた人が「明日また頑張ろう」って思ってもらえるような美味しいものをつくりたい。そんな思いからはじめたお店です。
元々こちらの物件で、長く営んでいた酒屋さんが勇退したそう。不動産屋さんから「ここでお店を出すなら、町の人々に愛されるお店にしてほしい。」と言われ、意を決しこの場所にオープンしました。店内にはところどころ昭和初期の道具や雑貨があり、たい焼きも昔ながらの「一丁焼き」で、注文を受けてから1匹ずつ、丁寧に作っています。

たい焼き なみへい つぶしあんのたい焼き

なみへい自慢の たい焼きは、カリッとした薄皮に“つぶしあん”がたっぷり。しっかりとした甘さがありながらも、後味はあっさりとしています。たい焼きの中に入っている餡子は、粒あんでもなくこしあんでもなく、両方を合わせた“つぶしあん”。「食べたらみんなが好きな味」という店主の濱田さんのお話の通り、笑顔になる美味しさでした。

最後は歩いて八幡宮前本店へ。今回のお散歩はここまでです!
暑くなってまいりましたので、皆さまも熱中症には気を付けてお出かけください。
Vol.8もどうぞお楽しみに。