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スーパーに並んでる食品、実はそんな清潔じゃない・・・

私は27歳~28歳の間、情報(IT)の専門学校へ通っておりました。年齢的には結構アレですけど。
ここでは専門学校へ入学する前に働いていた会社を退職した経緯は省略しますが、最悪な一族経営の建設会社を退職後、ひたすら朝から夜までパチスロばっかしてて、そんで2か月で50万くらいたまたま勝って、その金の使い道を考えた結果、働いてた時の貯金と合わせた100万円で専門学校入学したんですよね。
ですけど、やっぱり私立の学校って超学費が高いんで結局100万だけでは卒業まではとても足りず学校へ通いながら深夜の仕事をすることにしました。
朝9時から夕方4時まで学校で授業を受けた後夕方6時から深夜3時まで8時間労働、でまた3時間ほど寝て朝9時に学校行って深夜3時まで仕事といったシフトで週4で働いていました。基本給は時給900円で深夜割増で1125円。月収にして13万円程度。
その深夜の仕事っていうのが人材派遣会社の派遣で見つけた「工場から搬入された商品を県内各地のスーパーへ出荷する食品の冷蔵倉庫」だったんですけれども、正直深夜のシフトはヤンキーの巣窟でした。。。働き始めた当初は現場でいじめられてばっかでしたが、人手不足の休日のシフトに積極的に入るなど段々努力が認められて周りからも優しくしてもらえて楽しかったです。仕事が認められて楽しくなってきた矢先に父親の突然死があって保険金やら遺産の分配も家族内であってそれで残り必要だった学費も足りてしまい働く必要もなくなってしまったのでやめてしまいました。もともとスケジュール的にきつかったのもありますけど。

で、まあそんな倉庫でしたが、もう辞めてしばらく経ったので常態化していた問題点を言います。

①作業者が汗や金属のさびや段ボールなどあらゆる物を触って使い古した真っ黒なグローブ(or軍手)で作業をしている。
これは仕方がないと言えば仕方がないことなのでしょうか・・・グローブは自費の消耗品なので長く使わないと損という労働者の都合もありますので頻繁に交換するというのは難しいです。仮に毎日洗ったとしても数時間ですぐ汚れます。
そんなわけで汚れたグローブで触られた商品全般は目に見えないレベルで雑菌などかなり汚れていると思います。
コンビニで働いていたとき、店の裏で調理するときに食品を扱うときにはハサミや食べ物が入った袋などいちいちアルコールスプレーで消毒するのがルールでしたね。

②食品は投げて作業効率化
まあ、これは商品の質にはあまり影響ありませんが、ハムとかソーセージとかああいう衝撃に強い丈夫なチルド製品は丁寧に配置せずぽいぽい投げてましたね。
これを客先である食品メーカーやスーパーの偉い人が見たらやはり問題になるとは思います。
逆にデザートはめっちゃ厳しくて衝撃で透明なフタにクリームとかが付いちゃったらそれでアウトでした。大切に扱われる食べ物と雑に扱われる食べ物があります。

③落とした衝撃でプラスチックの容器から床に飛び出てしまった柏餅を元のケースに戻して何事も無かったように偽装
ある日、作業中に私が商品の柏餅が入ったプラスチック容器を落下させてしまい、衝撃でフタが開き餅が床に飛び出してしまいました。当然破損扱いだろうと思い全力で謝罪。ところがその場にいた主任が「これでダイジョブでしょ。分からん。」と言い、落ちた柏餅をプラスチックのケースに戻し、フタをパチッとやって元に戻しました。特にホチキスなどで止めているタイプではなかったので確かに見た目は元通りです。ただこれは正直、内部告発があったら一撃で会社吹き飛ぶレベルの出来事だったと思います。現場主任公認の不正です。この商品をスーパーで買った人は地面に落ちた餅を食わされたわけです。全国レベルで日本の食品の安全性が問われるレベルの出来事だったんじゃないかとも思います。とはいえ私は派遣なのでベテランの正社員たちがやっていることに対して特に何も言いだすことはできませんでしたが・・・。
なぜこのようなことをするかと言うと毎日大量の商品を扱っているため、牛乳パックを落として破裂させたり、デザートを落として見た目が売り物にならなくなってしまったりなどってことが毎日最低1件は起こります。そうなった場合にはスーパーが注文した商品数から差し引かれての出荷となり、仕入れの数が勝手に減らされてスーパーが迷惑します。そうなると段々スーパー側から信用を失い、最終的にはスーパーから契約解除という倒産の結末を迎えます。また、スーパーに出荷できなかった商品自体も倉庫の買い取りになります。そのため、廃棄すべき破損商品を何事もなかったように偽装して出荷するということが私の知る限りで複数回行われていました。
一度開けても元の形に戻せる形式の商品のパッケージはこういうことが出来てしまうのであまり良くないと思います。

※余談ですが、オロナミンCはなぜ切り離すプルトップ型なんてあんなゴミの分別が面倒な瓶の飲み物なのかというと、昔はスクリューキャップでした。で、1985年に「パラコート連続毒殺事件」という日本の広域で開封済みのオロナミンCに農薬を入れて自動販売機の取り出す口に置くという事件があり、2本出てきた!ラッキー!とそれを飲んだ人たちが次々に死亡する無差別殺人事件(13人死亡)があり、オロナミンCはこの事件で「一度開けたら明らかに分かる」今のプルタブの方式を採用し続けています。
また、カップラーメンとかも外側がピンと張ったビニールに覆われているのも、一度開けられたら分かるシステムになってます。
ですので、食品の安全性を考えるなら同じ考えで一度開けられたものは明らかにそうだと分かるような形式を全ての食品に対して採用すべきではと思いました。

とはいえ間違いなく言えることは食品工場では髪の毛1本の混入も許さないほど厳重に清潔さが保たれています。ですが、それが流通する過程はどうでしょう。工場で作られた食品は必ず販売店に分配される前に倉庫を経由します。その倉庫では数人の正社員と派遣やアルバイトといった短期間で入れ替わる大多数のアマチュアの寄せ集めで構成されています。
もちろん全国すべての倉庫が私が働いていたような環境では無いでしょうがこのような倉庫が1つ確かに存在していたことはこの記事でお伝えさせていただきます。

今回は以上です。

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