見出し画像

未来文明史論2019(6)スポーツについて

◆今日の箴言:
「小さいことを重ねることがとんでもないところに行くただ一つの道だ。」                    ≪イチロー/野球≫

「簡単は選べない、、。 サボらない、、。決して辞めない、、。恐れない、、。 あなたが生まれながらに持つ才能、能力は練習の積み重ねでしか開花しない。」≪ウサイン・ボルト/短距離走≫

「昨日の自分は決して今日の自分を裏切らない。」≪浅田真央/フィギュアスケート≫



【未来予測】100年後の一大変化について
「オリンピック(近代型)」が廃止と予測される。
 かつて禁止されていた、ドーピング・人工義肢(パラ以外も)・DNA改変など使用が解禁。


【予測理由】
 近代スポーツは「オリンピック」によって大きく進展したという。1984年ロサンゼルスオリンピックから、戦前の政治利用よりも、大手企業などスポンサーと広告代理店が運営した。スポーツメーカーごとに、新しい用具開発、国主導の巧妙なドーピングで、かつてない新記録が続出。さらに面白さが求められて「競技ルール」変更された。欧米でのテレビ放映権のもとで、炎天下のなかでの競技実行など、肉体の限界を超えて、無理がたたる。また、オリンピック誘致合戦で、裏金が飛びまくり、汚職問題が発生。世界選手権やそのほか大会と日程が重なり、オリンピックとの両立が不可能になり、廃止する。
 さらに考察を深めると、22世紀のスポーツは、国主導に、もとに還ると思う。(1)健康と趣味のスポーツ、(2)エンターテインメントとして娯楽スポーツ、(3)人類進化のためのスポーツと、差別化がさらに激しくなる。
 とりわけ、国を代表とするスポーツは、科学技術、たとえばAI(人工知能)や複製技術により、「人類という種の進化、肉体進化技術の祭典」となる。かつてのスポーツは同じ用具で同じルールで、己の身体鍛錬と技術で限界を目指すものであった。それが科学技術との融合で、スポーツ自体の意義が変化する。人種による「身体能力」格差がなくなることになる。


【未来史で取り上げた理由~現在の問題点】
 わたしは、スポーツもやるのも観戦するのも大好きです。とくに欧州サッカーと卓球。しかし最近思うのは、用具の発展によって、とても値段が高いプロ仕様の「弾むラケットとラバー」、「軽くてボールに回転かけやすいシューズ」など持っていないと、試合に勝てない傾向にある。つまり、スポーツに勝つには「お金」がいる。

 日本のスポーツは、①競技スポーツ、➁学校スポーツ、➂健康のためのスポーツ、④生涯スポーツ、⑤リハビリのための障がい者スポーツなど大別できると思う。超高齢化社会で、子供がさらに少なるだろう22世紀のスポーツ養成はどうなるのか?
 学校スポーツの現状は、指導経験がない教員が残業として実施するため、教師にも児童や生徒にも不幸だ。スポーツで甚大な事故が起こることもありうる。欧州のように、スポーツ経験者を中心とした地域ごとの練習にすればよいと思う。

 大きな教育再編が必要だ。たとえば、国公立学校は午前中まで授業(基礎的なものを学ぶ場)、食事は各自摂り、さらに高度な教育やスポーツは、年齢に関係なく、費用も国負担で、午後よりそれぞれの場で学ぶものとする。また、保育所・幼稚園/小中学校/高校/大学など区割りも再考すべき時期にあると思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?