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教え子たちの夏休みリポート

去年は受験生がいたので、夏休みは多忙だった。
だが今年は特別授業もせず平穏である。

夏休み後半、というか残り少し。
お盆休みに家族で遊びに行ったり、帰省したりした子が帰ってきた。
「やれやれ、また勉強かー」
てな気持ちにもなるので、最初の数分は思いっきりしゃべってもらう。

小学男子は九州へ車で帰省。途中、山口の秋吉台に寄るとお母さんから聞いていた。
「カルスト台地とか鍾乳洞とかどうやったー?」
「あ、鍾乳洞?僕さー、見てる途中にう〇〇したくなって死ぬかと思った」
「そういうんじゃなくて、神秘的とか涼しかったとかあるでしょー」
「えー、ま、涼しかったけどさ。そんなどころじゃないねん。ほんまやばかってんから」
「んじゃ、ドライブウェイの景色は?きれいやったでしょ」
「・・・あ、思い出した。トイレはさ、めっちゃキレイやってん」

これが、特別天然記念物秋芳洞の感想。
やれやれ。
お金かけて色々経験させてこれだ。

たまに、「子供には経験を」とか色々張り切っておられる方を見る。
でも結局子供って、楽しかったことは親がお金をかけてさせたことではない。
近所の公園でむしった雑草のことだったり、石を集めたことだったりする。

彼は7月に臨海学校にも行った。
その時の思い出も、海のこと、友達のことではない。
心残りの無いよう、昼食のカレーを食べれるだけお替りしたため、おなかを壊したというものだった。
頑張って泳いだとかリクレーションの話とか聞きたいものだ。

女子高生は、もうちょっとキャピっとした夏休みなのかと思いきや、ただひたすらダラッとしているという。
寝れるだけ寝ているらしい。
「趣味は寝ること」と言っているから、趣味を満喫しているとも言える。

実は今年は障がいのある子が来ている。
外では一切しゃべることができない、という障がいである。
なので学校でも話さないので友達もいない。
家では普通にしゃべるらしい。
最初、受け入れるかどうか迷ったが、他の塾ではなかなか難しいということで来てもらうことにした。
でも、実際来てみると、私にはポツリポツリだがしゃべってくれる。
素直で、言った通りやってくれるのでやりやすい。
成績もぐんぐん上がってきている。
そんな彼女は、もちろん上記の男子のようにペラペラしゃべらない。
彼女はお盆に親戚のおうちに遊びに行ったようだ。
「楽しかったー?」
には、うなづくだけ。
あれをしたこれをしたともあまり言わない。
でも
「えっと・・・あの・・今日お母さんがー」
「うん、今日からお仕事やろ?」
「うん・・・でもなんかお盆休んでもう仕事したくないって・・」
「あら~^^; そっかー」
「ほんで・・・今日は・・・会社サボるって」

口数の少ない子でも、家のことは暴露するのである。

以上、現場からお伝えしました。

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保育園の先生をしている幼馴染も言ってましたが、子供ってよそで飛んでもないことを暴露していたりするのでご注意くださいね。
私も、「それ私に言っちゃダメなやつでしょっ」て話をしばしば聞かされます。
次お母さんにお会いしたら、どういう顔してご挨拶すれば良いのやら・・・




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