見出し画像

文章がサクサク書ける人になるためのヒント

書くことで誰かに伝えたい!そんな想いが根底にあり、好きで書いているにも関わらず、書けずに悶々とすることってありませんか?

そして、書くことがお仕事の人においては「書くのがツラい」と思うことさえあったりもして、割と身近に起こりがちな問題だったりします。

書けない原因はそれぞれだと思います。例えば……

  • リサーチが捗らない

  • 集めた情報の整理がつかない

  • 言いたいことを表現しきれない

  • 思いが先走りあれもこれも書きたくなる

  • 自分がコレいう資格あるのかと悩む

他にもいくつもあると思いますが、私自身は伝えたいことが多すぎて、情報過多になりがちな文章をどう削ぎ落とすか、書きながら悩み始めてドツボにハマることがよくあります。執筆と編集は別の作業。それは分かっていても書いてるうちに気になって戻ったりすることはまだあります。これまでパソコンに向かって、文章を捻り出すような苦しさを幾度も味わってきました。

そうやって産み出した文章は、よく読まれることもあれば、そうでないこともある。だから、どんな過程で書こうが結果に影響を与えることはないように思います。ただ、もっとサクサクかけるのに越したことはないですよね。

今日は普段から苦労なくサクサク書ける人になるために役立つヒントをお伝えしたいと思います。前回と同じく、カラダとココロの専門家としての視点ですぐに役立つことをご紹介します。これを読んで取り入れていただければ必ず変化を感じられると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。


なぜ書くのに時間がかかるのか?

これも人それぞれですが、もっとも多くの人に共通すること。それは集中力が続かないということ。

集中力は続かなくて当たり前

きっと誰にも経験があるはずです。何かに取り組んでいる最中にまるで違うことを考えること。仕事中や授業中、運転中など1人で何かに向き合っている時のみならず、誰かと会話している最中でさえ思考はまったく別のところを彷徨っていることってありますよね?

実は最近では、人の高い集中力は15分しか続かないと言われています。

一般的に、大人の集中力の平均時間は約50分と言われています。しかし、50分間同じように集中しているのではありません。集中力には、周期ともいうべき15分ごとの波があります。15分程度は高いレベルで集中できますが、その後は1度落ち込み、また15分程度集中できるという周期を繰り返しているのです。50分という平均時間は、この集中できる15分の波が3回と、余剰の5分を足した計算になります。

サントリーウエルネスオンラインより

だから、大学の授業や長時間のセミナーなんてずっと聞いてられないわけで、今ならすぐにスマホに手が伸びるのではないでしょうか(笑)

心の迷走(マインドワンダリング)

さらに、人は起きている間の30〜50%近くの時間をフラフラ思考が彷徨うことに充てていると言われています。mind-wanderingと言います。読んで字の如く、思考が彷徨うという意味です。

前回このnoteに書いた、デフォルトモード・ネットワークという脳の機能がこれをしているわけです。

心が彷徨うと聞くと、あまり良いことではない印象の方が強いかもしれませんが、基本的には良い方に作用するためにある脳の仕組みです。前述のように、人の集中力は短いというのに長時間の仕事などそもそも難しく、ぼーっとする時間が絶対不可欠なのです。そのぼーっとしている時間に脳は情報の取捨選択をし、頭をクリアに保つと言われています。

ただ、ぼーっとし過ぎると注意力散漫になり、それが高じると余計なことまで考えすぎて不安に苛まれたりするそうです。

じゃあ、どの程度ぼーっとするのがいいのよ?って、ちょっとこのデフォルトモード・ネットワークのon/offのさじ加減がわかりにくいですよね。そこで知っておいて欲しいことがもうひとつだけあります。

すごい脳波

脳波と聞くと真っ先に思い浮かぶのはきっとアルファ波ではないでしょうか?いわゆるリラックスしている時の脳波ですね。それ以外にも大雑把な分類で言うと4種類の脳波があります。

脳波は全部で5種類

  • 30hz〜  ガンマ波  強度の緊張状態や高次の脳機能の際に発生

  • 14〜30hz    ベータ波  論理的な思考、判断など日常の活動のほとんど

  •   8〜13hz アルファ波  リラックス時、またノンレム睡眠の初期で発生 

  •   4〜  7hz     シータ波   寝入りばなとレム睡眠→ノンレム睡眠に切替時 

  •   1〜  3Hz     デルタ波   ノンレム睡眠の第3、4段階、最も深い睡眠時

このように人はその時の状態によって脳波が変わります。普段の活動時のほとんどがベータ波であり、今回のテーマである文章を書くときにも、このベータ波の状態にあるわけです。

しかし、集中力が続かない人間がずっと論理的な思考で文章を書き続けるなどそもそもが困難なこと。そこでぼーっとする時間を与えてやればいいのですが、こん詰めて長時間の仕事を続けるとストレスが強まり、頭の中の情報が散らかり放題で整理することも難しくなってしまいます。これが「脳疲労」という状態です。

かと言って、逆にぼーっとし過ぎるとあちこち思考が彷徨うマインドワンダリング、つまり迷走状態になってしまいます。このどちらの状態も脳波で言うならベータ波が発生している状態です。

シータ波にチューニングしよう

そこで今回お伝えしたいのがシータ波を活用すること。シータ波は、眠くなり始めてウトウトまどろんでいる時に出る脳波です。うつらうつらし始めて、アルファ波から交代して出てくるリラックスした状態の極みがシータ波の出ている時。

そんなウトウトしている状態になってしまっては書くことはおろか、何の仕事もできないじゃないか!と思われそうですが、実はもうひとつシータ波が出るタイミングがあります。

それが「瞑想」です。瞑想と聞くと科学的なエビデンスとはかけ離れた世界のものに思える人もいるかと思いますが、実は世界中で研究論文など多数あります。どれも小難しいものばかりなのでここでは引用しませんが、確かめたい方は検索してみてください。

瞑想時のシータ波にチューニングしよう

瞑想時に出るシータ波は寝入りばなに出るシータ波とは同じものでも作用が異なります。それは精神的にとても集中して仕事をしている時に発生します。私はよく経験するのですが、めちゃくちゃ忙しく、スケジュールが詰まっている時の方が仕事が捗るという現象。これがまさにシータ波の作用です。

シータ波は脳内の海馬という領域と関係が深く、自分が興味のあること、好きなことなどを夢中になって調べている時などにも発生すると言われています。リサーチの多いライターがこのシータ波の状態で作業から執筆まで行えたら思いの外、書き物が捗ることと思います。

さらに、私が強くお勧めしたい理由がもうひとつあります。それは、ひらめきを得るということ。シータ波は寝入りばなのまどろみ状態で出る脳波。深い睡眠に入る前の自分の頭の中にある情報はまだ未整理の状態です。それがきちんと分類され、記憶として格納される前だからこそ、まだ論理的には結びつかない情報同士が結ばれて、思いもよらぬアイディアとして浮かんでくるのです。

私は実は瞑想中によく瞬間的な居眠りをします。その時に見えたものや、瞑想が終わった後にふと思いつくことなどがあり、ガチガチの思考タイプの私には思いもよらぬギフトを受け取ったりもします。

瞑想だけが覚醒しながらシータ波を発生される方法ではないのですが、日頃から瞑想をやっているとシータはの状態に入りやすくなるのです。

具体的な瞑想のやり方

瞑想と一口に言ってもいろんな瞑想があります。その中で最もベーシックな2つを挙げると以下の2つがあります。

  1. フォーカスアテンション瞑想

  2. オープンモニタリング瞑想

1番目のフォーカスアテンション瞑想は、例えば自分の呼吸にひたすら意識を向けるというタイプ。すべての瞑想の基本となるのがこのタイプです。

私が今日お勧めしたいのは2番目のオープンモニタリング瞑想。これは目を閉じて、ゆったり呼吸しながら座るだけ。その時に浮かんでくるさまざまなことをただ眺め、受け流していくだけ。

前回のnoteにも書きましたが、人間は死ぬまで思考を止められない生き物。浮かんでくる雑念を消そうなんて思う必要はありません。ただ、浮かんできた事に捉われず、すべて流していくだけ。

そこでシータ波を発生させる最大のコツが「呼吸」です。目安は5秒で吸って、2倍の10秒吐くなどありますが、最初は気にせず自分のできる範囲で「長く吸って、長く吐く」これを出来れば15分、それが難しいなら最初は5分からでも構いません。騙されたと思ってやってみてください。

半信半疑でもいいので毎日、いや1日おきでもいいから続けてみてください。1日の中のたった5分や15分で今まで無縁だった最高レベルのパフォーマンスが望めるとしたら、こんなにお得感満載のことはないのではないでしょうか?

私はもう何人もの自分のクライアントさんにこれを教え、みなさんその効果を実感してくれています。最初から完璧を求める必要はありません。ただ、知識を得ただけではカラダもココロも仕事のパフォーマンスも変わることはありません。まずは素直にやってみる!これがうまくいく人に共通するパターンですよね。

noteには文書を書くのが大好きな人がたくさんいるので、少しでも楽しんで書くために役立つことをと思いお伝えしました。

それでは、今日はこの辺で。



この記事が参加している募集

ライターの仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?