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50代女性に多く見られる背中の丸みの原因と対策

 年齢・性別にかかわらず、多くの人が気にしているもののひとつが「脂肪」ではないでしょうか?それは言うまでもなく体脂肪のこと。どんな人にもあるこの体脂肪はカラダに必要なもの。なのに、なぜそんなに目の敵にされるのか?一部の病的な理由を除けば、それはひとえに見た目の問題以外にはないでしょう。

 健康面よりも美的外見に対する視点なので、年齢にかかわらず自ずと女性の方がより関心が高い傾向にあります。ただ、同じ体脂肪でも年齢によって注意すべきポイントが違います。年齢に応じて体脂肪がつく部位に変化があるということをご存知ですか?

 特に50代に入ると女性はそれが顕著になってきます。それは自分の目では見えないカラダの後ろ側に現れるのです。だから、自分では気づかない人も多く、自分以外の誰かに指摘される頃にはしっかりと背中に”お肉”がついている状態になっていてショックを受ける方もいらっしゃいます。

 今日はなぜあの憎らしい体脂肪が背後に忍び寄るのか?その原因と対策をしっかりお伝えしたいと思います。ハッとして鏡で背中をチェックした方はもちろん、私はまだ大丈夫!という方も今から対策をしておくことでずっとキレイでいられます。ぜひ読んでみてください。


なぜ50代女性は背中が丸くなりがちなのか?

どんな人も体脂肪はお腹まわりにつく

 これはもはやいろんなところからエビデンスを引っ張って来る必要がないほどデータがあるお話ですが、人は加齢とともに体脂肪が増加する傾向にあります。もちろん、個人差はあるということは一言添えておきますが、概ね人類共通の真実です。その原因は、基礎代謝ならびに運動量の減少によるもの。もう当たり前すぎるこの手のつまらない話はこれで止めておきますね。

 加齢とともに体脂肪が増えるのですが、男性は50歳を過ぎると体脂肪の60%が腹部につくそうです。メタボという概念が根づいて久しいので実感されている人も多いことでしょう。そして、なんと女性は30代に入ると体脂肪の50%が腹部についているとのこと。これは体脂肪計で有名なタニタがしっかりデータと共に示してくれています。

 このタニタの記事を読んでもらうと書かれていますが、女性は30歳未満では太ももやお尻まわりの体脂肪は多いけれど、腕やお腹などの上半身には脂肪が少なく、それが50代になると全身が均一な体脂肪率で全身丸いカラダになるとのこと。女性もメタボ傾向に進むわけですよね。

お腹ではなく背中にもつく体脂肪

 ここまでのお話なら、理屈を知らなくても自分のお腹を見ればわかること。しかし、今日の主題は50代女性の背中の丸みについてです。ここで先のタニタが示してくれているデータと記事内容を再度よく見て欲しいのですが、50代になると女性は全身が均一な体脂肪率になるということ。

 そして、若い頃には少なかった上半身にも体脂肪が増えるということ。多くの人はお腹にばかり注目するのですが均一に増えるのです。二の腕や背中にも確実に体脂肪が増えるのです。ただ、二の腕はともかく、背中は見えないから気づきにくいんですね。

 私のところにもう何年もカラダのメンテナンスで通い続けてくれている人たちの中で、50代に入った女性の方々はそれ以前よりも確実に背中を含めた上半身の体脂肪は増加傾向です。私はこの手で触れる機会が多いので確実にわかります。

 ただ、50代女性の背中が丸くなりがちな原因は体脂肪だけではないのです。もうひとつの原因はあまり世間では認識されていないお話です。それを是非お伝えしたくて今日は書いています。

多くの人が気づかないもうひとつの原因

 それは「背骨」にあります。背骨が加齢とともに硬くなり、動きが減っていくのです。まわりの筋肉が硬くなるからじゃないの?と言う人もいるでしょうが、それも含めて背骨の可動が低下することが原因です。

 背骨の中でも特に腰より上のいわゆる”背中”にあたる部分。ここはただでさえいつも丸くしている人が多いはず。なぜなら、人間のあらゆる作業は前屈み。パソコン見たり、スマホを見たり、お料理したり、何をするにも前屈みで背中はいつも丸い状態。

 逆の方向に背中を反らせるなんて、意識的にやらない限り日常動作ではまずやらないので、背骨はいつも丸い状態で動きが少ないのです。カラダはどこであろうと動きが少ない部位では筋肉が減り、体脂肪がつく傾向にあります。

 でも、それは男女かかわらず同じじゃないか!なぜ女性だけが背中が丸くなる傾向にあるんだ?と思われる方もいらっしゃることでしょう。それも理由は明確なのですが、そもそもの筋肉量が圧倒的に女性の方が少ないからです。背骨を本来の形のまま支える筋肉も少ないのです。実際、同じ50代では男性に背中の丸みが顕著という例は少ないのです。

キレイな背中を取り戻すための対策

 ここまで原因をお伝えしてきたのですが、すでにその対策法もご説明したも同然です。加齢とともに増加する体脂肪は仕方ないと思った時点でキレイな背中を取り戻せません。もちろん、体脂肪を語るには食事のことなども意識が必要です。ただ、今日ここでみなさんに知って欲しいポイントはそこではありません。

 背中が丸みを帯びてくる原因は「背骨」にあるということ。その背骨を普段からよく動かすことが一番必要なこと。そのためのエクササイズはいくらでもありますが、ハウツーよりもとにかく毎日意識的に背中を動かして下さい。

 腕を大きく回したり、肩甲骨をいろいろ動かしたり、四つ這いになって背中を丸めたり、そらしたり。同じことを椅子に座っても出来ますよね。背中を丸めたり、反らしたり。とにかく、それだけでいいので日常に背中を動かす意識を持ちましょう!それを続けてさえいればキレイな背中は蘇ります。

 背中の丸みが取れていくだけでなく、肩や首が楽になったり、腰も楽になったりするはずです。当然ですが姿勢も変わります。呼吸も変わります。顔色も良くなります。いいことだらけです。

 ホントかなぁ?って疑うより、まずやってみて下さい。細かいことを知りたい方は私のサロンにお越しいただければ喜んでお教えします。

 なんでも年齢のせいにしたら終了です。キレイはまだまだ自分で作れます。楽しんでいきましょう。応援しています。


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