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降水量ってどうやって測るの???

台風も多いこの季節、降水量ってよくニュースでも耳にしますよね!
その降水量ってどんなものかご存知ですか?

降水量ってそもそも何???

 降水量=降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さのことです。単位はmm(ミリメートル)を用いるのが一般的です。
 例えば、「1時間で100ミリの降水量」という場合、1時間で溜まった雨水の深さが10cmとなるということです。
 気象庁のホームページでわかりやすく説明されています(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq1.html#1)。

降水量ってどうやって測るの???

 降水量は、水の染み込まない底が平らの容器を屋外に設置し、雨水を取り込み、その水深を測定することで測ることができます。
 アメダスの降水量の測定方法も基本的にはこれと同じ原理で降水量を測っています。

 口の部分と底の部分の面積が異なっている容器や、底が凸凹の容器しかない場合に降水量を測るにはどうしたら良い???

 これは降水量の話というより算数の領域の話ですが、面白いのでここで一緒に考えてみましょう!笑
 結論から言うと、雨の入る入口部分の面積(①「★平方センチメートル」とします。)が求められれば降水量は測定可能です。
 すなわち、容器内の水の重さ(②「◯グラム」とします。)をその面積(①)で割れば、降水量(③「●センチメートル」とします。)を求めることができます。
 前提として、
 体積=底辺の面積×高さ
 水の体積=水の重さ(正確には、◯立方センチメートル=◯グラム)
 ですので、
 ②(体積=重さ)=①口部分の面積×③降水量
 ◯立方センチメートル=★平方センチメートル×●センチメートル
 となりますので、降水量を求める式は、
 「●=★÷◯」
 ということになります。

 例えば、雨の入る入口部分の面積が20平方センチメートル(★)で、容器内の水が5グラム(◯)だったとき、降水量は4センチメートル(40ミリメートル)(●)となります。
(※容器内の水の重さは、まず空の容器の重さを事前に測っておき、水が入った後で容器ごと水を測定した重さから容器分の重さを引いて求めることができます。)

 普段何気なく聞き流していることも、少し立ち止まってその意味を考えてみると、案外面白い発見が待っているかもしれませんね。

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