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公共交通機関あれこれ / 1インバウンドとして見た日本(4)

こんにちは、Kametaroでございます。
少し間が空いてしまいましたが、1インバウンドとして見た日本のエピソード第4弾をお送りいたします。

今回は、公共交通機関の利用で感じたあれこれをまとめてお送りします。私がどうこうできる問題を超えているのですがブレスト的に考えてみました。
どうぞお付き合いください。


旅行者は「東京メトロ24時間券」ぜひ活用を

今回最も活用したのは東京メトロ24時間券です。
1日券との違いは、始発から終電まで有効な1日券と異なり、使用開始(改札通過)後24時間後まで有効であること。
夕方から使うなどでもOKです。これが24時間600円、4回利用したら元が取れるのです。

他方、ちょっと安すぎやしませんか。
消費者としては嬉しいのですが、色々大丈夫か?と思ってしまいます。儲ける観点、適切な乗車率の観点、旅行者は荷物が多いぞ、という懸念など。

尚、大阪メトロはそもそもの運賃設定が東京より高いこともあってか、土日祝日の1日券が620円、平日が820円という設定で価格に差をつけています。ラッシュアワーに大混雑しない土日祝を手ごろに売るという設定は妥当と思います。

現状では、この24時間券などをもっと旅行者へ拡販したほうが良いように思います。その理由は、SUICAなどICカードの新規発行が一時停止されていることがあります。23年8月から停止されているのでもう半年以上になりますね。これにより、券売機の前で困惑する外国人観光客をよく見ました。私も4回ほどお手伝いをしました。行き先は六本木3例、西高円寺1例でございました。

日本観光の体験価値を上げることでリピートを促し、海外から日本への観光収入を増やすにはこうした取り組みが重要だと思います。

モバイルSUICAの周知とクレジットカードでの乗車普及が必要

とはいえ、携帯電話でモバイルSUICAを新規発行するという手はありますのでこれを外国人観光客に周知していくことは必要だと感じます。
日本観光のリピートをしてもらうためには、高い交通利便性をアピールすることが重要ですし、オートチャージ設定もクレジットカード / デビットカードの紐付けでしておけばスムーズでしょう。

加えて、一部の鉄道会社では導入が始まっているようですがクレジットカードを使っての乗降もより普及できればよいと思います。
日本が誇るFelica技術、ラッシュアワーでもスタックすることの無いSUICA, PASMOなどのタッチ決済がサーバー型へ移行しつつある動きはクレジットカードをのタッチ決済対応が可能という点も踏まえたものではないかと推測します。

スムーズでないオペレーションを解決するのに人力に頼りがちな日本、多くの人が直感で対応できるUIを各地で実現することが大切だな、と改めて感じた改札と切符回りの出来事でした。

荷物対策: 大型荷物置き場の活用はまだまだ

今回、大型荷物置き場がある鉄道として東北新幹線と、仙台空港アクセス線を利用しました。東北新幹線の大型荷物置き場は、1車両につき大型スーツケース5個が限度。座席を減らしてでも荷物置き場を作ったJR東日本の英断には敬意を表したいと思います。

しかしながらこの場所が初見ではわかりにくい。車両のどこにあるのか?指定席座席と置き場の遠さはどうか?このあたりに改善余地がありそうです。物流問題はあるとはいえ、荷物を宅配で送る動線ももっと案内するほうが良いでしょう。

こうしたわかりやすい長距離移動を踏まえた路線では、置き場が整備されているので大きな問題は置きませんが、地下鉄などの一般路線でスーツケースを持って移動するのは、乗り合わせた一般利用者にとっても、旅行者にとってもかなり嫌なものではないかと思います。

ここはシェアライドの普及・活用くらいしか良い手が思いつかないのですが・・

鉄道 x 航空はもっと促進すべき

私が住んでいる中国では空港に新幹線駅が併設されているというのは一般的です。広大な国土をネットワーク化するために重要なのですが、ハブアンドスポークで鉄道・航空両者の運営効率を上げることができると思います。

単に都心へのアクセス手段として鉄道が乗り入れるということでは不十分なのです。関西空港から特急で京都まで行ける、というのが辛うじて近い例なのではないかと思います。

逆の事例としては「花巻空港駅」が花巻空港から離れすぎ、と揶揄されますが、花巻空港がもし新幹線とダイレクトアクセスしていたなら、岩手・秋田・青森と、首都圏以外の日本各地へのアクセスは飛躍的に改善するかもしれません。

リニア開通後の、新幹線の役割はここだと思うのですよね。運輸局・航空局が仲が悪いと言われる国交省ですがここは団結して改善してほしいところです。せめて新幹線駅へのバス運行などはしっかりやってほしいと思います。

感じたことを網羅的に書き連ねていったので雑然とした記事になりましたが、『日本が誇る公共交通機関』もまだまだ改善の余地があると思います。もっと儲かる、元気になる、日本在住者も、旅行者も活用できる公共交通機関に進化してほしいと思っています。

今日もお付き合いいただき、ありがとうございました!
もう少し、インバウンドシリーズ続きます。

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