見出し画像

大学生アスリートのインタビュー

今日は昨日高校の同窓会の仕事でインタビューをした大学生アスリートの事を書きます。

彼女は古谷水玖(ふるやみく)さん。僕の母校の都立雪谷高校出身の日本体育大学1年生です。

そして今はカヌー部に所属し、目標に向かって突っ走っています。

・カヌーで国体入賞

僕と古谷さんの母校、都立雪谷高校にはカヌー部がありません。なので古谷さんは授業が終わるとすぐに多摩川へ向かい、カヌーの練習をしていた。関東はなかなか高校でそういったカヌーの環境が整っていなくてどちらかというと西側の県の方が強いとのこと。その中でも彼女は強い意志を持って努力を続けた結果、最後の国体で見事5位入賞を果たすのでした。

(※この写真は大会の日に直前にお揃いのオリジナルポロシャツを作って、校長先生や担任の先生と撮った写真)

古谷さんは、「部活はなかったのですが、校長先生や担任の先生、同窓会の協力があって3年間競技に全力を注ぐことができました。」と語っていた。

・順風満帆とは言えない人生だった。

カヌーで国体5位という誰が見ても「すごい」と思えるような成績を残した彼女も、決して全てがうまく行くような人生ではなかった。そして、大きな壁にぶち当たったのは高校2年生の冬。その年の夏、なかなか成績が振るわず同じタイミングでカヌーを始めた同い年の選手がタイムが早くなっていった。関東大会で決勝に行けないこともあった。そして不運にも、その年の冬のタイミングで恩師が突然いなくなるという事態が起き、カヌーに対する熱意も一瞬冷めかけてしまった。

しかし、その夏に同学年の選手に抜かれたのが悔しくて高校3年の夏にリベンジする事を決意し、必死になって練習をした結果、6月の関東大会では3位入賞。そこで「まだ伸びる」「諦めない」とさらに気持ちを引き締めて練習を続け、最終的に10月の国体で5位入賞。高校2年の時に追い抜かされた同年代の選手を一気にごぼう抜きした。

古谷さんは「あの2年の冬があったから今がある。辛いことを乗り越えた先には良いことが待っている」とも話していた。

それが今彼女が日々大切にしている、「どんなに辛い練習や結果でもネガティヴなことは言わない」という心構えを生み出した。

・中学時代もなかなかストイックだった

中学時代はバレーボール部に所属。ただその顧問が「文武両道」を掲げていて、テストの合計点数が平均70点以上取れないと、それに足りない分の点数だけグラウンドをランニングさせられていたという。しかもやはりチームスポーツなので、全員の合計点での平均70点、誰か一人が良い点を取れば免れるというわけではなかった。


でも古谷さんは「今振り返ると、あの頃にああいった形でランニングをして下半身がしっかり作られたのは今でもカヌーに活きています。最近読んだ本にも、中学〜高校の時にゆったりとしたペースで長距離を走ることが心肺機能の向上に繋がるって書かれていたので尚更納得したし、よかったなぁと思いました。実際走るの嫌いじゃなくて、よく陸上の大会にも借り出されていたんですけどね笑」と話してくれた。

・今後の目標

古谷さんは最後にこのように話してくれた。

「今の目標は大学の1番大きい大会であるインカレで優勝すること。そしてU-23日本代表に選出されて活躍する選手になります。」


今彼女は日本体育大学の1年生。ただ冬場に膝に怪我を負い、8月に手術をした。しかし古谷さんは前向きだ。

「部活の練習風景や仲間が出場する大会を見ていると早くカヌーがやりたいといつも思う。だからリハビリを頑張って秋口の大会に間に合わせる。」と話していた。

しかも彼女はこの時期を使ってたくさんの本を読んで、カヌーのこと以外にも栄養学やスポーツ界で活躍する人の本を読んでスポーツメンタルやスポーツマネジメントについても勉強している。

その理由についても、「大学4年生になったらチームのキャプテンをやりたいんです。カヌーは個人の種目でもあるが、チームスポーツでもある。だからこそチームが一体にならないと他大学に勝てないし。お互いのコミュニケーションが取れて、お互いが刺激しあってチームは強くなっていくので、そういったチーム作りが出来るよう今からできることをやっていきたい」と語っていた。

・まとめ

古谷さんに会うのが今日で2度目。こうやってカヌーのこととか過去の話、大学の話などじっくり話したのは初めてだった。でもとてもじゃないけど19歳とは思えないくらい落ち着いていた。彼女と同じ歳の時の自分が彼女と同じような振る舞いができるかといったら間違いなくNOである。これほど考えがまとまって芯がしっかりしている女の子はなかなかいないと思う。

話していてとても前向きで明るく、エネルギーを感じた。そして僕もそのエネルギーをもらい、そんな彼女のことを色々な人に知って欲しくて今日ブログを書きました。

今後も蛍友会として彼女のことをサポートし、応援します。

ちなみに昨日撮影した古谷さんのインタビュー動画は9月7日、8日に都立雪谷高校で行われる「雪谷祭」の蛍友会の部屋で上映します。

初めて編集ソフトを使って本格的なインタビュー動画を作成したので良かったら見に来てください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?