今回のTHE Wで吉住が優勝した。素晴らしかった！久しぶりに感動した賞レースの大会だった。
吉住は元々注目しており、以前に裁判官のコントを観たときに、演技力と才能のある子だな、と思っていた。
そして今回さらに力をつけていた。そして大会のBブロック。本人が死のグループと言うのも頷けるとんでもないブロックを制した。
ネクストブレイク筆頭株の才気あふれるAマッソ、初代女王で売れっ子のゆりあん、去年準優勝の実力派はなしょー、今年流行語にも選ばれた業界注目トリオのぼる塾。
はっきり言って、吉住は知名度で言えば1番下で不利中の不利だったと思う。
しかし、彼女は実力だけで4組をねじ伏せた！
Bブロックさえ制してしまえば、紅しょうがファンには申し訳ないが、この時点ではっきり言って優勝だろうな、と思った。やはり結果は圧勝だった。
吉住は素晴らしかったし、この手のネタが正しい評価を受けたことが何より嬉しい。

吉住には劇団ひとり以来の1人コントの才能と狂気を感じる。
バカリズムも1人コントだが、設定やフレーズ笑わせるタイプのため方向性が違う。
自分もアマチュアだが、ネタ作りでこの手のネタを作ろうとしたことがあったが出来なかった。個人的には設定やフレーズのネタの方がまだ作りやすい。

吉住のネタは優勝しにくい、とファンから言われたと言っていたが、すごく納得出来るし、今回の結果に納得のいかない人もいるだろう。
その気持ちもわからなくもない。
このタイプのコントは実は凄いことをやっているのだが、それが伝わりづらく、緻密で地味だからだ。
さらに派手なギャグや動き、テンポなどで誤魔化すことができない。
いわゆる日常を切り取った描写で、それをたった1人で表現するというのは並大抵のことではない。
なにより、女性のみの括りとは言え、漫才やコンビのコント、トリオにも勝ってしまうのは凄いことだ。

吉住の一本目の女審判のネタはまだ設定重視だったが、2本目の銀行強盗に入られた銀行員のネタはまさに演技力がなければ成立しない。
吉住のネタは他にもそこそこ見たが、どのコントもなかなか素晴らしい出来のネタが多く、今流行りのネタとは違い、緻密な構成と演技力で魅せるものばかりだった。
彼女は暗いキャラのためバラエティーで今後どうなるのか、見ものではあるが、正直、前回王者の3時のヒロインのようにテレビに出まくるのは難しいだろう。
むしろ役者として、ドラマなどに出て欲しい。演技力は素晴らしいので、いい女優さんになれそうだ。
あとはネタ番組にはどんどん出て欲しいが、ネタを決して安売りしないで欲しいとは思う。
#吉住
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