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24.事案を資産に見立てて、はグレーかなぁ

惜しいと思う事案、もっとやれると思う表現が沢山ある

Web屋さんとして、あるいはコンテンツを通じたコミュニケーションの担当者、物書きの一人として、街中や生活の中で非常にもったいないと思う案件、もっと適切な表現ができると思う事案が多々あります。

ECサイトであっても、決済の部分やスマホ対応の部分、業務フローの部分で、商材やサービス、企業の知名度や規模を踏まえるともっと実力を発揮できるんじゃないか、ポテンシャルがポテンシャルのまま、埋もれたままになっているんじゃないかと思う事例が沢山あります。

適当に手に取ったチラシ、スタンドに立ててある三つ折りぐらいの紙媒体でも、「オーナーが趣味で作ったのならこれでいいんだけど」となるものにもよく出逢います。

独自ドメインを取得したHPやウェブサイトがなくても、情報をやり取りする場面で用いられるツール、あるいは広告屋さんとして収益になりそうな数々の事案、大手企業以外のサイト、販促物であっても、もっと世間というか、エンドユーザーにとっていいものにならないだろうかと、不意に思ってしまいました。

土地家屋調査とか、レインズ的なものがあってもいい?

物体としてカタチがないものではありますが、不動産における物件や土地のように、「いわゆる事案」を何らかの価値を持つ資産として捉えて、ある一定の基準で査定して、どんな事案かをタグづけ、紐付けでインデックスを付与して、何らかのデータベース、検索エンジンにプールしていくような仕組みはあってもいいのかなぁ、とか何となく思い描いてしまいましたが、結局は、「なんとかモール」や「(食べ物系の)なんとかナビ」的なプラットフォームだったり、「なんとかワークス」みたいな業務委託の仕組みだったり、既にあるものとの違いがあるのかどうかも、イマイチ掴みきれていない感じもしています。

アウトプットや効果に対する業界規格もあってもいい?

さまざまな言語仕様、世界的な仕様は存在していても、基本的に何を用いて何を作るかを問われない自由さはWebやITの長所でもあると思うので、工業的な製品等に見られる業界規格、一定の物差しで型にはめるやり方は向いてない気もしますが、「発注者と作り手」の小規模案件の場合、発注者の意向が前面に出過ぎて、「エンドユーザーが使うもの」をあまり考えていないWebサイト、コンテンツになっている例が多すぎるような気もしています。

発注者の方を見るのではなく、エンドユーザーに対して、あるいは市場や世間に対して、どんな効果があるのか、どんな意図を持ってその部品、そのページを作っているのかなど、アウトプットの部分に関してはある程度の規格や自主的な共通のガイドラインが出来上がってきてもいいのになぁ、とは思います。

個人情報や機密情報の問題、不正競争も引っかかる?

仮に事案の資産化、案件の共有やアウトプットの規格化を進められると、クライアントの信頼というか、安心を獲得できたり、一つ一つの作業に対して、無理を強いられにくくなるというか、コスパが悪い取り組みに対して単価の下げ止まりというのも期待できるのかなぁ、とか思っています。

ECサイト等の事務手続きや、各オウンドメディアのコンテンツ作りだって、ある程度横串を通して「やること」を揃えられれば、クライアントごとの業務は小さくでも、ある程度まとまったボリュームに仕事として受発注ができるのではとも考えています。

そういうのを「なんとかワークス」でもやっているとは思いますが、共通規格での仕事が作り手側で有機的にできるようになれば、ディレクター不在による問題や、プロデューサー不在による問題も解決しやすくなりそうです。

個々のクリエイターも、ある程度同じ方向を見て、同じ背景と一定の共通認識を持ってコミュニケーションできる、経験や知識をやりとりしてディスカッションできるようになるというのも、ポジティブに働くとは思いますが、立ちはだかるというか、引っ掛かりそうなのは個人情報の問題とか、案件ごとの機密情報の問題、また、それをきちんと運用、保管できるかという信用の問題も出てきそうだなぁ、と。

特に筆者の場合、個人事業で進めていることもあり、この手の話を進めるのなら、法人化なり社団法人の設立なりを経ないと、「よっしゃ、やりましょう」とはなりにくいだろうなぁ、と。各士業さんとの連携、協業も必須になるだろうし、不正競争防止法の観点から、そのあたりをクリアできているのか、引っかからない進め方があるのかどうかも気になるところです。

多分、今のままではグレーなところだらけというか、考えが足りていないところだらけだと思うので、あくまでも発想ベースで「こんなこと考えました」レベルの開陳になりますが、ここまでは考えたぜ、と考えを言語化して固めるためのアウトプットだと思って受け止めていただけましたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。少しでも楽しんでいただけたら幸いです。 ただ、まだまだ面白い作品、役に立つ記事を作る力、経験や取材が足りません。もっといい作品をお届けするためにも、サポートいただけますと助かります。 これからも、よろしくお願いいたします。