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25.仮面と「家」を提案したい

全てを曝け出すための仮面、キャラクター

個人的にやりたいこと、推し進めたいことの一つを切り取って端的なフレーズに落とし込むとしたら、「全てを曝け出せ」。その人ならではの独自性や価値観、それを産むに至った経緯を詳にしてもらおうと思うと、どうしても他の人には見せたくない負の部分、ある種のカッコ悪さというか、後ろめたい部分、陽の光を当てて欲しくない変態性も出してもらうことになります。

大半の人は当然、拒否することでしょう。隠しておきたいグロテスクな内面性まで表に出して、裸以上のものを外へ出せと迫られるのだから。そこまでやる必要があるのか? そこまでやるから、全てを投入した無理のない差別化、誰とも違う独自性に繋がると思うから、そこまでやりたいんです。

ただ、「その人のまま」でカッコ悪い部分まで出せというのも無理があります。そこで登場するのが外向きのペルソナであり、「仮面」である、と。ぱっと見ではグロテスクさ、気持ち悪さすらある仮面、キャラクターであっても、立ち居振る舞いまで含めてしまえばカッコよく見えてくる、親しみを覚えるような外観、デザイン。そこを狙ったキャラクター作り、キャラクターデザインをいい感じに提案できたらなと思っています。

ウチに秘めているものが全部外に出ていたとしても、カッコよくまとまっている、あるいはいい見せ方が用意されているとなれば、意外と「悪くない」と思ってもらえそうだし、「厳密には自分じゃないから」とノリノリでその役割、人格を演じてもらえるのではという、予感もあります。

究極をいえば、このキャラクター性、仮面から属人性を取り去り、完全に個人から切り離されたイメージ、資産として長く運用できるようにして、昔ならではの「家」というか「家柄」みたいなものに育てていければ、個性豊かなキャラクター、家柄が賑わう世の中、面白いことに溢れた世界になるんじゃないかと、都合のいい妄想を繰り広げています。

「家」には庭や建物も含まれる

仮面、キャラクターをガツンと確立すると同時に、それを取り巻く世界、そのキャラクターを生かす世界、触れ合う周りの情報空間も同時に提案していきたいですね。

いわゆる「世界観」とほぼ同義になりますが、巷でいう「世界観」や「物語」とは一線を画した、エンタメ作品レベルの作り込み、一回では説明しない用語、背景を沢山詰め込んだ一つのアトラクション、RPG作品のようなシナリオの山も作っていきたいですね。

中身の仮面、空間の世界観。両方やりたい

どっちも、ちゃんと作ってちゃんと届けないと霧散してしまう、情報空間ならではの資産、イメージ。仮面の方は、時間をかけてどんどん掘り出して磨かないと、「しっくり来るもの」にならないし、世界観の方も、「どこかで見たような話」を量産してしまっても意味がないでしょう。

どっちも、その人、そのブランドならではの情報発信、情報空間を、過剰に演出することなく、受け取る側が自由かつ少しでも前のめりで遊べるように整え、マネジメントしてあげる必要があります。

先述の事案の資産化も含め、従来の資本主義的には資産にならなかったものを資産化して、バーチャルな情報空間の中に確固たるものとして作り上げていく。仮面ライター流の、情報主義社会を睨んだオレオレバース。そういう取り組みを、徐々に仕掛けたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。少しでも楽しんでいただけたら幸いです。 ただ、まだまだ面白い作品、役に立つ記事を作る力、経験や取材が足りません。もっといい作品をお届けするためにも、サポートいただけますと助かります。 これからも、よろしくお願いいたします。