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「広報かめおか」掲載記事【多文化共生のまちづくり】

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「かめおか多文化共生センター」がだれもが幸せを実感し生活できるヒントを発信します。この記事は「広報かめおか」に掲載しています。
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記事一覧

vol.25 ~国籍(こくせき)・言語(げんご)いろいろ~ごみに関(かん)するルール多言語版冊子(たげんごばんさっし)

ごみの分け方・出し方は国によってさまざまであるため、亀岡市で暮らしている外国人住民の中には、「ごみの分別」や「ごみの収集日」を知らない人もいます。 多文化共生社会を目指す本市では、「ごみの分け方・出し方」を市ホームページに多言語で掲載しています。 また、「ごみの分け方・出し方」を多言語で翻訳した冊子(概要版)を、市役所1階の資源循環推進課やガレリアかめおか3階の「かめおか多文化共生センター」で配布しています。 「ごみの分け方・出し方」〈多言語概要版〉 英語、中国語、ハン

vol.24 世界(せかい)に広(ひろ)がった浮世絵(うきよえ)

浮世絵は、日本の芸術作品として世界的に有名です。 浮世絵の版画は、一度に複数の作品を印刷することができ、 江戸時代には安価な価格で売買されていました。 日本が鎖国政策を取っていた時期であったにもかかわらず、浮世絵が世界中で知られるようになったきっかけは、ヨーロッパに届いた日本の陶磁器の包装紙として使われていたところを、ある画家が見つけたことが発端という説もあります。 1867年のパリ万博では、日本から浮世絵などが出展され、それ以降「ジャポニズム」と呼ばれる日本ブームが巻き起

vol.23 ラグビーから学ぶ多様性

昨年、フランスで開催されたラグビーワールドカップに出場した日本代表(33人)のメンバーには、外国出身の選手が16人含まれていました。 異なる言語、国籍およびバックグランドを持つ選手たちが「ONE TEAM(ワンチーム)」のスローガンのもと、日本の代表としてともに戦う姿は、日本ラグビーの特徴のひとつです。 ラグビーは、居住年数などの一定の条件を満たせば、国籍に関わらず異なる国の代表としてプレーすることができるスポーツです。 試合を応援する側も、敵見方関係なく自由に座り、試合が

Vol.22 自分のルーツを感じられるまち

亀岡市立中学生7人が姉妹都市スティルウォーター市(米国)を10月末から訪問しました。 訪問期間中、市内にあるオクラホマ州立大学では、大学卒業生、教職員OBを母校に招くイベント「ホームカミング」を開催していました。 日本でもホームカミングを開催している大学はありますが、町中が大学カラーのオレンジに染まり、在校生手作りのモニュメントが市内に設置されるなど、まち全体が卒業生を歓迎するムードに包まれるのはアメリカならではの文化で、母校に帰える卒業生はきっと温かい気持ちになると思いま

Vol.21 HAPPY HOLIDAYS

クリスマスシーズンに使われる挨拶として、日本では「メリークリスマス/Merry Christmas」が定番ですが、近年アメリカやカナダなど英語圏の国々では、「ハッピー ホリデーズ/Happy Holidays」という挨拶が主流になってきているそうです。 日本語の意味は「良い祝日を」「素晴らしい休暇をお過ごしください」になります。 「メリークリスマス」はキリストの誕生を祝して交わされる挨拶で宗教的な意味が含まれていますが、「ハッピーホリデーズ」はさまざまな文化や宗教を持つ人々

Vol.20 食(しょく)の多様性(たようせい)=フードダイバーシティ

世界には、宗教や文化のちがいによって 異なる食生活を 送る人や、思想や健康上の理由で 食事に制限のある人が います。 例えば、イスラム教のハラールや ユダヤ教のコーシャなどは、宗教上の教えによって 禁止されている食材や 料理があります。 また、動物愛護、環境保護や 健康面の考えによって食事を選択する ベジタリアン(菜食主義者)の人も います。 ベジタリアンの中でも、食事面に限らず 化粧品や 衣類においても 動物由来のものを 一切身につけないといった 生活スタイルを 選択す

Vol.19 いろいろな意思(いし)の伝(つた)え方(かた)

「以心伝心」「忖度」「空気を読む」という言葉がありますが、 日本には、表情やその場の状況、雰囲気、行間を読むことから意思を伝え合うという文化があります。 一方、アメリカなどの多民族国家では、意思をはっきりと言葉で伝え、曖昧性がないコミュニケーションが好まれます。 日本において「察する」という言葉に象徴されるように、言語以外でのコミュニケーションを重視する文化を高コンテクスト(※)文化、 逆にコミュニケーションのほとんどを言語情報でやりとりする文化を低コンテクスト文化と言い

Vol.18 指差しコミュニケーションボード

自然災害の多い日本では、特にこの時期は気象庁や自治体から避難情報が出され、各地で避難所が開設されます。 避難所を利用する人は、日本語があまり得意でない人や、自然災害の少ない国から来日した人も含まれます。 災害時の外国人支援に役立つツールとして「指差しコミュニケーションボード(指差しボード)」があります。 これは、伝えたいことをイラストや多言語で示した絵があり、指差しすることでお互いの意志を伝え合えるように工夫されています。 平時から避難所に備えておき、いざというときに使

Vol.17  キャンプ in カナダ

亀岡市の国際交流員、カナダ人の「サム」です。 今回、カナダで夏休みに人気のあるキャンプについて紹介します。 カナダでは、夏休み(6月末から8月末)に大勢の人がキャンプに出かけます。 特に、キャンプ場以外でキャンプを行う「野営」が人気です。 主な流れは、 ①車で遠くまで出かける ②適切な場所を見つけてテントを張る ③たき火に使う材木を集めてキャンプを始める。 広大な自然の美しさを眺めることが何よりも魅力的です。 「野営」は危険な面もありますが、大自然の中で自由なキ

Vol.15 通じないときは少し工夫を

子どもたちの新生活が始まり約3カ月が経ちました。 幼稚園や学校などであなたの周りに外国につながる子供や保護者はいませんか? 「外国につながる」とは、国籍を問わず、文化的・言語的に多様な背景を持つ人のことです。 新しい環境ではルールや決まりごとなども変わりますが、分かりやすく説明できない、理解しているかわからないと相互にコミュニケーションで問題を感じるときには、少し工夫をしてみましょう。 例えば、チラシなどにイラストや写真を入れて作成することや、実物を見せながら説明するこ

Vol.14 「ピクトグラム」の有効活用

公共施設、ショッピングモールなどで目にする「非常口」や「エレベーター」など、文字ではなく簡略化した絵で表したマークを「ピクトグラム」と言います。 文字を使わず情報を伝えられることが大きなメリットであり、日本語が読めない外国人にもわかりやすいため、災害時の避難場所の表示などにも使われています。 ピクトグラムの中には「高度の危険や禁止事項に関することは赤色」「安全や避難に関することは緑色」というように、色で情報の種類が区分してあり、形だけではなく色の意味を知っておくと、特に災

Vol.13  ごみの分け方・出し方に関する新ルールの普及

この4月から「ごみの分け方・出し方」に関するルールが変わりました。 ごみの分け方・出し方は国によってさまざまであるため、亀岡市で暮らしている外国人住民の中には、「ごみの分別」や「ごみの収集日」に関するルールを理解できていない人もいます。 多文化共生社会を目指す本市では、新しい「ごみの分け方・出し方」を、市ホームページに多言語で掲載しています。 また、今回変わったごみの分け方・出し方の概要版を多言語で翻訳した冊子を、市役所1階の資源循環推進課やガレリアかめおか3階の「かめ

Vol.12  亀岡にほんご教室

「亀岡にほんご教室《きょうしつ》」をご存じでしょうか。  亀岡市や近隣地域に住む外国人がガレリアかめおかで、月2~3回日本語を学んでいます。 「生活に必要な日本語を覚えたい」「職場でコミュニケーションを取りたい」「日本語の試験に合格したい」など、それぞれの目的やレベルに合わせて、地域のボランティア支援者が学習指導やサポートを行っています。 カナダ・タイ・中国・フィリピン・フランス・ベトナムなど、さまざまな国の学習者が参加しているため、教室では主に「やさしい日本語」が使われ

Vol.11  相手の心に寄り添う

文化や言葉の違う国で暮らすと、多くの刺激や発見がありますが、時としてそれは「カルチャーショック」となり、ストレスや不安につながることがあります。 例えば1週間程度の海外旅行なら、周りの景色、食べ物、ショッピングなど、全てが新鮮で楽しく感じられます。 次第にストレスや不安を感じるようになる「ショック期」が訪れ、異文化を拒否したり、同じ出身の人たちと話すことが増えるといわれています。 しかし、この時期を過ぎると徐々に環境にも慣れ、気持ちが前向きになる「回復期」、そして新しい習