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生活をうまく回すためにサイクルを回す【ユタカジン】

かめりんです。
暖かかったり寒かったり、カラッと晴れたり雨が降ったりと天気の変化が大きいですね。

今回もユタカジンへの寄稿記事となります。
ユタカジンとは「自分らしい時間的豊かさを追求する」をテーマとして、タスクシュート協会メンバーが、時間や習慣、タスクシュートなどなどにまつわるお話を連載していくマガジンです。


物事がうまく「回る」

生活や仕事が滞りなくスムーズに進むことを「回る」「回す」と表現したりします。「生活がうまく回っている」「会議をうまく回すことができた」などですね。

実際になにかがぐるぐる回っているわけではないかもしれませんが、「回る」「回す」という言葉にはこのような「うまくいく」ニュアンスがあるようです。

また、いろんなことが連鎖的に良い影響を及ぼしあって、実際に大きな良いサイクルを形成しているように見えることもあります。
たとえば、

仕事がうまくいく
→ 気分も良くなり余裕が出てくる
→ 周囲の人(仕事相手や家族)に優しくなれる
→仕事相手も仕事がしやすくなり職場の環境も良くなる。
家族との関係が良好だと仕事にもより一層精が出る。
→仕事がうまくいく
→…

という流れが考えられるかもしれません。

時間的な豊かさを感じる場面は人それぞれだと思いますが、このように物事がうまく「回っている」ことを感じられたときに時間的な豊かさを感じられることも多いのではないでしょうか。

ただし、サイクルを形成しているからこその難しさもあったりします。
それは、起点が分かりにくいということです。つまり、どれもが原因でありどれもが結果であり得るということです。

上の例では「仕事がうまくいく」ことを最初に書きましたが、もしかしたら「家族との関係が良好になり始めた」ことが起点であることもあるでしょう。

そしてこの難しさは、逆のパターン、つまりうまく回っていないときに特に厄介です。
上に挙げたことの裏返しとして、逆にどこかに不具合が生じていて物事がうまく回っていなかったとき、
そこで何かを良くしようとしても、うまくいっている時と同じように、それぞれが連鎖的に悪影響を及ぼしあっているので、どこをよくすれば良いのかはっきりしないのです。

そういうときにはどうすればいいのでしょうか。

やはり、そのときの打開策も「回すこと」にあるようです。

タスクシュートサイクルを回す

生活をうまく回す上で、やはりサイクルを回すことが肝だと思います。
しかしここ回すのは良くあるPDCAサイクルなどではなく、タスクシュートサイクルです(図1)。

図1. タスクシュートサイクル
タスクシュート協会提供の「マスター講座」より引用

タスクシュートサイクルというのは、「プラン」「ログ」「ルーチン」を大事な3要素として、それらを「先送りゼロ」「レビュー」「シミュレーション」という取り組みで繋いだサイクルです。
このサイクルを、1日を基本単位として大なり小なりくるくると回していくタスク・時間管理手法がタスクシュートです。

タスクシュートに馴染みのない方や、PDCAサイクルと何が違うの?という方はぜひ書籍『先送り0』を読んでみてください。
『先送り0』はタスクシュート協会理事のお二人、jMatsuzakiさんと佐々木正悟さんの共著です。図1と全く同じ図が出てきます。

また、タスクシュートサイクルに馴染みのある方も、プラン・ログ・ルーチンがそれぞれ先送りゼロ・レビュー・シミュレーションで繋がっていることは認識していましたでしょうか?
「先送りせずにすぐやる人に変わる 100日チャレンジ」に参加したことのある人は、このタイミングで改めてキックオフ動画を見てみるとタスクシュートサイクルの理解が深まるかもしれませんね。


各要素に関して説明していくと、それなりの本になったりきちんとした講座になってしまうほどの深いメソッドなので、ここで深入りすることはしません。

ただしこのサイクルを基本としたタスクシュートというメソッドは、20年近く脈々と受け継がれ、タスクシュート協会の設立を経てますます洗練された完成度の高いメソッドであることは(協会の一員として)自信をもって言えます。

僕自身、タスクシュートを実践し始めてはや3年以上が経ち、認定トレーナーになって1年以上が経ちます。
タスクシュートに関してさまざまな発信をしていく中で、自分自身のタスクシュートへの理解が深まり、それが自分のタスクシュートの実践にも活かされ、それによって仕事や発信活動、私生活などがいろいろとうまく回っていると感じています(ここにもサイクルが見出されましたね)。

最近そのことを強く実感して、最近以下のような呟きをしたくらいです。

また、何を隠そう、物事がうまく回っていないときにタスクシュートを起点として好循環が生まれた話を『先送り0』の第7章の最後に取り上げていただきましたし、またそのときの体験を「ユタカジン」寄稿の1記事目に書きました。

タスクシュートサイクルを生活の基本単位とする

冒頭で話したように、物事はどこを起点としてうまく回るようになるかははっきりとしません。
さまざまな要素が複雑に関わり合い、その影響もじわじわと時間をかけて進んでいくので尚更です。

一方で、タスクシュートサイクルはとてもシンプルです。

3つの要素からなり、それが3つのアクションでつながっています。
分岐もなく、サイクルの方向も決まっています。
そしてそのサイクルが1日という短い単位で回ります。
サイクルの大きさも決まりはありません。

仕事や生活がうまく回っていないなと感じるときは、どこか改善点を探して物事をうまく回そうとするのではなく、とても小さくても構わないのでタスクシュートサイクルを回すことを試してみてください。

また、タスクシュートを実践していてもなかなかうまく回っていないと感じるときは、「プラン」「ログ」「ルーチン」がきちんと機能しているか、どれか1つを飛ばしたりサイクルが逆に回転していたりしないか、チェックしてみるのがポイントです。

さて、このチェックでタスクシュートのどこがうまく機能していないかわかれば良いのですが、タスクシュートもやはりサイクルです。

起点が見つからないかもしれません。どうすれば良いでしょうか。

タスクシュートサイクルを「今」「小さく」回し始める

タスクシュートは時間管理の手法です。時間は今この瞬間私たちが感じるものです。

そんな状況で私たちができることはただ1つ、タスクシュートを「今」「小さく」回し始めようとすることです。

極論を言ってしまえば、起点なんてどこでも良いし、サイクルの大きさもめちゃくちゃ小さくて良いのです。

1日がもう終わろうとしているときだって、たった1つの「プラン」を立ててみればいい。

やることが多すぎて頭が混乱していれば、ひとまず今やっていることの開始時刻・終了時刻を書き殴って「ログ」を取れば良い。

何をやればいいかわからないときは、過去のログがあればそれを1つでも「ルーチン」にして明日への準備をほんの少しだけ整えるだけで良い。

本当に些細なことでいいので、サイクルをちょっとでも回してみようと行動してみてほしいのです。

タスクシュートの「シュート」は”Shoot”ではなく”Chute”と書きます。
パラシュートの「シュート」と同じ意味で、「滑り台」といった意味があります。

ちょっとだけでも動かそうとすれば、パラシュートがゆっくりと落下していくように、滑り台から滑り降りるように、物事がきっと少しずつ動き始めるはずです。

もしもしかめよ かめりんでした。


ここまで読んでいただきありがとうございました。
明日以降も続々と「ユタカジン」に記事がアップされていきます。
ぜひ本マガジンをフォローして日々のささやかな楽しみにしてくださると嬉しいです。

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