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【読書日記R6】3/13 心ははるか遠くへ。雑誌二選

旅の手帖2024年4月号「新しい北陸」

noteでご縁のできたnakazumiさまのカフェ紹介記事が載っているとのことで、早速本屋さんに行ってきました。

まずはお目当ての「喫茶店のあるじ」コーナーを開きます。

あたたかいページでした。
薪ストーブの灯明かりに照らされたような落ち着いた優しい色調の記事の中で、この一杯とひとときを愛しむようなまなざしと手つきで「おいしくなーれ」とコーヒーをいれるnakazumiさま。

記事も、nakazumiさまのお話を珈琲カップを両手で包み込んで聞いているような心地よい文章でした。

除雪、薪割り、夫さま、お姉さま、集落の方々のことなどnoteの記事のあれこれを思い起こしながらゆっくり読みました。

ジャズの調べ、珈琲の香り、揺れる炎の色、おいしそうなカレーとアップルパイ、大きな本棚(三島由紀夫とヨシタケシンスケがいるのですよね!)、窓の外には雪景色。

ほう、とあこがれのため息。
さあ、今度の「ひとりたび」の行き先が決まりました!
私の所を起点にすると、三泊四日は欲しいので自由に動けるようになるまでお預けなのが難点ですが、その「いつか」を楽しみにしています。

「旅の手帖」今回初めて手に取りましたが、他の記事も楽しく読みました。
復興応援企画で北陸特集です。
今まであまり行ったことがない、はるか遠く北の地に思いを馳せました。
旅に行くことはすぐには難しくても、その地域の物を何か買ってみようかな、そんなことも思っています。

付録の小冊子。こちらは実用になりそう

MOE4月号

本屋さんに行ったついでに買ってきたもう一冊の雑誌。
MOEの4月号は巻頭大特集が源氏物語特集でした。

源氏物語を大胆に再構築(※)して現代語訳した萩原規子さんのインタビューや54帖のあらすじと相関図、ゆかりの地の紹介、絵巻、染色、薫物、料理など写真やイラストが満載でした。

※光源氏・藤壺の宮・紫の上を巡る物語「紫の結び」、中の品の女たち(夕顔、空蝉、末摘花そして玉鬘)の物語「つる花の結び」、宇治十帖の「宇治の結び」と54帖を体系ごとに整理した

特に、小島ゆかりさんがひもとく「和歌で知る女君の心」の特集が楽しくてじっくり読みました。

かわいい光君。

源氏物語の和歌については俵万智さんの「愛する源氏物語」で学びましたがそれとはまた趣が違って、もとは同じ和歌なのに面白いなと思いました。

「物語の醍醐味は和歌にあり」と言われても、その醍醐味を味わう域に到達するのは難しいので、このように読み解いてもらえるのはありがたいのです。

源氏物語以外にも生誕150周年のエルサ・ベスコフの特集や新刊絵本などの記事を楽しく読みました。

二冊の雑誌を手に、遠い長野の雪降る高原に、そして千年前の都に心を遊ばせるひとときとなりました

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