やばい組織は思っているよりも沢山ありそう

これはやばいな。

久しぶりに高木先生と鯨岡先生の講演を聞いて、率直に思ったのはこの一言に尽きる。

お二人が同じ場所に集まるのは確か2015年の鳥取でのセミナー以来な気がする。山口から車で鳥取に行って、思ったよりもセミナーの終了時間が押して、深夜に鳥取を出て、途中に広島の宮島SAで仮眠を2時間くらいとって、そこから急いで車を走らせシャワーだけ浴びて出勤したという無謀なことをやってた記憶が蘇ります笑。

お二人の話のテーマは人材育成とコーチングメソッド。

正直これまでそこそここのテーマについては聞いてきたので、なんとなく知ってることかなと思ったのですが、これは大間違いです。

自分自身の危機感が増すとともに、多くの組織がやばいんじゃないかと。

これは言っちゃいけないと思って、絶対に言わないようにしてきたけど、今日の講義を聞いて本当に思う。

前いたところも、今も人材教育の目的が見当たらない。ただ闇雲に学んで、とにかく学んでいる人はすごいという雰囲気。そして、学びと教育を個人に丸投げしている。しかも、丸投げしているけど、なんとなくうまくことが運んでしまっていることが問題。

内部の方針が重要なのである。我が施設は、我が組織はこういうこと目的にやっていく。だからこういう知識や技術が必要だ。なので、みんなでこういうことを学んでいこう、技術を研鑽していこう。こうなるのが適切な流れである。

そのために必要なのが、問題の抽出。今自分のいる組織で何が問題なのか、それが明確になっている必要がある。にも関わらず、多くの組織がこの問題というのを明確にしておらず、ロクにディスカッションもせずに、トップやその下だけが会話することで、なんとなくそうしようとなる。多くの人材はその組織が持っている問題すら分かっていないのである。ただ目の前にくる課題に対して、仕事をして、解決して、月に一度給料をもらうという生活を何年も何十年も続ける。

ただ問題が明確になっていれば、組織の方針が決まっていれば、スタッフたちがどういうことを学んで、どういう知識や技術を身につけて、自分の能力を高めていけばいいのかが分かってくる。ここまでくれば、なんとなくではなく自分の成長も感じられるし、成功体験を少しずつでも積み上げられることができて、自己肯定感の向上にもつなげることができるだろう。

ちなみに採用についてもだが、地元の人を採用するということはよくあるが、それはこの地域に馴染みのある人たちで組織を作りあげたいというのであれば、それで構わないだろう。しかし、ただ地元だからとか、インターンに来てくれたからとか、情とかで採用するのであれば、後々後悔するのは組織の方である。なんのために採用したのか分からない人を採用してしまうのだから、そうなるのはしょうがない。その人が諦めるまで、組織の目的の達成に貢献できない人材を雇用し、賃金を払い続ける。これはもう無駄な金と言っても過言ではない。少しずつ丁寧に辞める方向に持っていく方が、人材にとっても組織にとってもベターだろう。とにかく人を人をという、訳の分からないような自転車操業的な採用をしていれば、きっとよく辞める人の多い組織ということで有名になれるかもしれない。

兎にも角にも、組織側が最初からこういう人材というのを明確に定義しておけば、ミスマッチは防げるはず。お米を育てることに詳しい人とか、外科手術が上手い人とか、そういうのを掲げておけば、基本的にはそこに興味のある人以外は手を挙げることはないはずである。

コーチングメソッドについてはまた後日👋

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