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失恋、そして、ごみの分別から、全てが始まった…

noteの記事を見ていただき、ありがとうございます
最初の2本は、なぜ編集者の道を選んだのか、についてでした
3本目となる今回は、僕自身が行動や考えが大きく変わったきっかけについて綴っていきます

大学時代
4年になっても将来やりたいことや目標がなく、
アルバイトや部活に専念し、就活すらしていなかった自分
「卒業したら適当にお金貯めて、海外放浪しようかな」
そんなゆるい気持ちで日々を送っていました
両親がダラシない僕を見兼ねたのか
地元の市役所を受けるように勧めてもらい、何となく試験を受けて、運良く合格...
それが前職に入った流れです

市役所に入ってからも大した変化はなく
平日のアフター5、休日はスポーツをするか、友人と飲み会に行くか
大学時代と変わらないルーティン…
気がつけば、周りからは結婚、出産、新築といった人生の中での大きな選択や買い物をしている人が増えて、何気ない日々を送っている自分に焦りが出てきました

社会人3年目になり
「この人と結婚したい」と心の底から思える人と出会いました
恋愛下手なりにアタックや告白を数回したけど、結局失恋(#悲報館)
そのときの悔しさは一生忘れません
相手が悪いとかどうこうではなくて
めちゃくちゃ好きな人に振り向いてもらえない自分の無力さ
そこが一番悔しかったです

「人生を変えたい」「好きな人に振り向いてもらえるようになりたい」
そう思うようになり、今までの行動やルーティンを変えてみようと友人に相談をしました
SNSを始めてみるように勧められ、とりあえずFacebookをダウンロード
流れるように出てくる情報の中で、ふと目に止まったのが『GOOD NEIGHBORS JAMBOREE 2014』(以下:GNJ)ごみステーションスタッフ募集の記事でした

GNJ の背景については、こちらの記事を参考にしてください
※関連記事がvol.1〜7まであります

音楽フェスであること、特典がよかったこと(参加費無料、現地まで車で行ける等)もあり、早速申し込み

ごみの分別といっても、スタッフである僕らがするわけではありません
地元・川辺地域の20種類にもなる、ごみ分別方法を見習って、フェス参加者自身の手で分別をする全員参加型ワークショップ
僕らの役割は、分別の方法や川辺に住んでいる人たちの暮らしを伝える語り手、なのです

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※画像提供:サクラ島大学

ある運営メンバーの言葉が印象的でした

エコというある種の「正しさ」を振りかざすような指導的な立場ではなく、地元の生活を学ぶ体験ブースという学びなら、「楽しみ」の共有になるから、参加者ともフラットな関係性の中で分別を楽しめるのではないか
実際僕らはごみの分別というHOWを伝えているようだけど、川辺の生活のWHATやWHY、そしてそこから広がっている良き隣人的な光景や地域での付き合い方を、ごみの分別を通じて知ってもらいたい

行政だと、正しさを求めることが前提だったり、指導という立ち位置だったりすることが多いため、市民とフラットな関係性が作れないことが現状…
「○○することは正しい・間違っている」「○○してください・しなさい」
当時、市役所で働いていた僕は、正しさを求める思考があり、指導をすることがメインの仕事内容でした
業務をこなしていく中で、一緒に仕事をする人たち(市役所職員以外)とフラットな関係性を作るのが非常に難しいことを痛感していました
そのような背景があったからか「正しさより楽しさ」という空間の中で繰り広げられるフラットな関係性にワクワクを感じたのです

そこから毎年ごみステーションに携わるようになりました
参加者同士で教え合う
分別きっかけで会話が生まれる
そんな微笑ましい光景を毎回見るのが楽しみでした
年に一度、定点観測する場所
僕はそんなふうにも捉えています

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※写真提供:サクラ島大学

この場に参加するまでは、公務員か会社員の友人しかいませんでした
同じブースで汗かいたのは、カメラマン、ラッパー、デザイナー、シンガーソングライター
幅広い分野の人が集っていたのです
発想も柔軟で、頭の硬い僕が思いつかないアイデアを次から次に出してきて
戸惑いながらも、常にワクワクしている自分がいました

自分の固定概念、交友関係
そこが根底からひっくり返った1日
そして、今の自分に繋がる始まりの日

6年前の失恋は、いい意味で僕の人生を大きく変えたのです

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