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どこかの誰かのはなし

「また会いたい」「この先も繋がっていたい」という感情は、尊いものだと思う。
旅を続けていると、なおさらそう感じる。

わたしは旅に出る前、noteにこんなことを書いていた。

https://note.mu/kami___/n/nb7d3b7be8aa2

わたしは、旅を始めてから今日までの100日間でたくさんの人に出会った。
国籍も仕事も年齢も、話す言語も、大切にするものも違う、たくさんの人と言葉を交わした。

初対面のわたしに夢を教えてくれる人や、何泊も家に滞在させてくれた人、「おれと結婚してくれ、日本国籍がほしいんだ」と言ってくる人、いろんな人がいた。

そのうちの何人ともう一度会えるのだろう?と最近よく思う。
何人と、連絡を取り合ったり、話したり、この先で交わることができるだろう?

きっとわたしがその場所を離れてしまえばもう会えない人がほとんどで。
もしもわたしが言葉や写真やなんらかの形で残しておかなければ、記憶の中でも薄れて会えなくなってしまうと思うと、悲しくなった。


わたしはあなたに、もう一度会いたいよ。
袖振り合うも他生の縁と言うならば、このすれ違いのことをこの先に連れて行きたいよ。

あなたの選ぶ言葉が、素敵だから。
あなたのくれるやさしさに、救われたから。
あなたの選んだ生き方が、あなたの作るものが、あなたの笑う顔が、あなたと過ごす時間が、すきだから。

流れるように過ぎていく日々の中で、いつかまたあなたに会えるように。
心惹かれた人たちのことを記しておこうと思う。

嘘なく書きたいので期限は決めずに、書き終える度にこの記事にリンクを貼っていきます。
読んでくれる人にとっては関係のない誰かだと思うのだけど。どこかの誰かの選択を通して、砂金のような小さな輝きを見つけてもらえたら、と思っています。

連載・どこかの誰かのはなし
「世界の紙を巡る旅」で出会った、
だいすきな人たちの記録です。

・いつか「言葉の博物館」を作りたい|ラトビアの書店オーナー兼 翻訳家のはなし

・ぼくは「何もない」が欲しかった|ロンドンからラトビアに移住したヘンプ農家のはなし

・答えはいつも、自分で探すんだよ|リトアニアで出会ったカップルのはなし

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こんにちは、kami/(かみひとえ)です。いただいたサポートは、「世界の紙を巡る旅」をまとめた本の出版費用に充てさせていただきます。今年の12月に発売できる…はず…!