同じ患者なのに先生によって全く違う治療法、歯医者に伝えたい事

こんにちは、私は患者として様々な先生にお会いして、先生によって治療法が違いすぎという問題に出くわして、何故?と思いかみ合わせ治療に関するその歴史を学んでみる事にしました。
1960年から70年にかけては下顎の安定を図るために下あごを限界まで奥に奥に押してその限界値でかみ合わせを採取するという事が主流でした。こちらがそれです。

ところが1980年になり顎関節や咀嚼筋の研究が進むにつれ、下顎頭の奥には様々な神経が集中しており、そこに押し当ててのかみ合わせ採収はいかがなものかという事になりました。
そこで前上方位での採集になってきました。こちらの方は後方での採取に比べると安定しない為なかなか困難を極めることになったようです。
2022年の今でも1960年代の理論の元、更新せずにかみ合わせを採取している先生も多くいることに気が付きました。
年配の先生が教えを伝授していたからかな?とも思いました。

どちらにせよ、今なお、確実なものではない為に治すことができない患者もいて今の治療法が確実とはいいがたい。そのせいで先生たちは非常に苦労されててほぼボランティアで治療されている面も多々ある。

このことを踏まえて私は患者的にとても思う事がありました。

それは診る所が違うという事

先生方の思い込みが強すぎて専門家であるがゆえに気が付かない事ってあるのかなーと感じました。

例えば上顎6の形の形状。

上顎6は後ろに下がらないようにひし形状に山谷があり真ん中後方に山と仕切りがあります。そのお陰で真後ろには行かないようになっていて斜め45方向に滑走できる構造になっています。
反復横跳びがしやすい的な・・・・

更に7も連動するように後ろにはいかない構造になっています。その手前で山の形状を登るように開口、歯が開く構造です。わかりますか?

天然歯というのは本当によく考えられているんです。ですが、この山谷や滑走を1列状に削ってしまう先生が非常に多いです。一直線上に溝を削ってしまうために寝た時に容易に後ろに下がりやすくしてしまうのです。歯の留まるところを削ると滑走しすぎてしまうのです。


もう一つ、前歯1の裏の形です。天然の歯の裏は真っ平らではありません

根元は太く歯の根に対して分厚いのです。そしてそのため縦の力に対して強いのです。また、この膨らみには舌の先を固定する役割が備わっているのです。
ストンとしたくびれのない根元から下に向かってセパレートなくびれがない仮歯の様な前歯の裏は舌先の居場所がなくなり、舌の先端はとどまる事が出来ずに容易に下に落ちてしまうのです。

更に、上顎前歯裏のくぼみにより、下の前歯が前方に来て入り込めて前歯でガイドが出来る構造になっています。写真のようにくぼみ部分が無いと、下の前歯はその手前で留まってしまい前歯で切る作業が思うように出来なくて弱い力で前歯で葉や麺を切れないのです。
食べる際はやや下を向きます。そして食事をしますがその際には下あごは少し前に来て前歯で切る作業をしています。前歯の切る作業により奥歯の負担を減らせるのです。

私は治療院で前歯がこのような形になっていない模型を多く拝見して悲しく、辛い気持ちを覚えました。

前歯がかみ合わせには関係ないと思い込んで重視されていないような気がするのですが前歯のガイドが無いと奥歯は安定しないのです。言い換えると人は様々な姿勢を取るので、生活の動きや睡眠時にはサイドだけではガイドが不十分なのです。

今のかみ合わせの治療における不定愁訴を起こす謎の原因に足りないものが確実にありました。

それが先生方の思い込みと、姿勢や首から下の筋肉連鎖の勉強不足です。
まあ、歯医者ですので、それを学ぶのは必須でないのかもしれませんがそれが逆に歯医者としてのやりがいを少なくしているように思いました。
歯ってすごいから。。。。生きやすい凝りのない姿勢クオリティーをめちゃ上げるのですから。

こういった細部にこだわりを持たずして治療に用いられたのが私的にはマウスピースだと思って居ます。

マウスピースは歯と歯の隣接面と細かな山谷の形状を緩くしてしまいます。。

実際の歯と歯の隣接面はVの形状になっています。
その事でめちゃめちゃお肉が弱い力で噛み切れるのです。

ですが技工士さんや歯医者さんによってはそこを平らにつなげてしまうのです。

厳密にいうと歯の根がないところに歯があるという事は根が傾きます。長い連結はものすごい噛む力によって前で噛むと後ろが上がるなどのようにシーソーのように傾いてしまいます。固定すればいいという考えは逆に実際にはモンソンカーブしているので力のコントロールが余計に難しいのです。

マウスピースは天然歯も含めすべての歯と歯の隙間の溝Vを浅くする、歯と歯の隣接面を甘くする点で実際の食事の時の噛み心地とは異なりますので寝る時ですら実際の形状より緩やかになるため滑りやすい形状になってリスクもあるのです。

次に筋肉位と咬頭嵌合位に関して述べます。

歯医者さんでは口の中に指や綿を入れたまま咬合紙を挟み色が付いた箇所を削ることが多いです。
これは筋肉位と咬頭嵌合位を狂わせます。
挟んで居た綿を外した瞬間、筋肉を引っ張っての咬合調整時は外した瞬間、色のつく箇所は変わります。

時間がないからと思うのですが、余計な手間をのちに発生させる、または取り返しのつかない箇所を削ることになります。上下の噛む位置は繊細で筋肉バランスが関与します。余計なものが口腔内に入った状態では、入っていないときと比べて簡単にずれ、誤差が出ます。指や綿を挟んでの咬合調整は無駄な時間とリスクでしかないのです。

次回は天然歯咬頭を調整するとアンテリアガイダンスが短くなり上の歯を下の歯が乗り越えてしまう事や咬合器にセットする際が一番誤差が出ること、仮歯に変えた瞬間フルスクワットが50回から3回しかできなくなった事について等、体験談を踏まえて書きますね。
67は股関節と関与する、前歯は鎖骨と関与する等。














 

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