手癖お絵かきマンが1年間絵を練習した話(イラスト練習)
ごあいさつ
イラスト歴がながくても、絵がうまくなれるとは限らない。長年手癖で描いていると逆に成長ができないのでは。
最近、お絵描き講座関連の動画で話題になっていたことです。
はい、ホントそうだと思うんですよ。
私は長年の手癖お絵かきマンです。
お絵描き歴は手癖の12年。描きなれはしたけど成長した実感(今まで描けなかった〇〇が描けるようになったなど)はほとんどありません。同人誌でまんがを描くのが好き。
練習したことないんだからそりゃそうですよね。どうやったらいいかわからなかったし。ただ枚数描いたら上手くなるなんてまぼろしです。私が証明です(つらい
自分のような手癖お絵かきマンにとっては、「今目の前のマンガや、らくがきをたのしく描くこと」がメインでした。
楽しく絵を、自分の好きなものを描いているだけなら別に上手くなる必要ないんです。
だから漠然と「うまくなりてぇな」とは思いながらも、エンジョイすることで日々を過ごした。それは何も悪いことじゃないんです。
ところが、1年半前くらいに病気をしまして。まともに描けない時期が半年くらいあって。紆余曲折を経て、描けるようになった時に、ふと思ったんです。
せっかく描くなら、今より、もうちょっとでいいから綺麗な線が引けたら、きれいな色が塗れたら、自分の推しキャラとか大好きな推し作品を、もうちょっとだけでも素敵に描けるんじゃないか。描けるようになりたいな。
今回は、お絵かき歴12年を経てちょっと上手くなりたくなった手癖オタクが、(本当に上手くなったかどうかはさておきとして)ようやくおえかきの練習っていうものに取り組んでみた、この1年間の途中経過の報告です。
初心者で練習がよく分からない方も、ご参考いただければ良いかと思います。手癖オタクなんて一瞬でワンパンだと思うので…。
※二次創作百合オタクの絵なのでその辺気をつけて御覧ください
1.お絵描きレベル
12年前のピクシブから引っ張ってきました。
昔の絵を見ると恥ずかしいとかいうより「楽しそうに描いてる」という気持ちになります。エンジョイさいこう。
2.練習開始
お絵描きの練習を本格的に始める前に、塗りをちょっとやろうと思った時期があります。
その頃めっちゃ参考にしたのがこの動画。影の色ほんとにわからなくて。
当時の色の練習前、練習開始後がこちら。自分しかわからないかもしれない。塗りはほんとにむずかしくて、今も模索中です。(お絵かき練習と同時並行)
3.お絵描きの練習のはじまり
「君のイラストは画面の外側がどうなってるかわからない。トリミングしてもいいから、何をしているかわかる絵を描いて」と絵に詳しい人にアドバイスをもらいました。この頃から、全身を描くことから逃げてはいけないなと思うようになりました。
手癖オタクは今まで描いたことのないものを描くのが苦手です。手元にあるものだけでエンジョイしてきたので。
で、「やっぱり体が描けないとだめなのでは」と思い、また絵に詳しい人に練習法を聞いたら、ポーズ集をとにかく1冊全部模写しろとアドバイスをいただいたので、やってみることに。
その時使用したのはこのポーズ集。頭身もちょうどよかった。古いので値段がおかしいですけど、全身が見える、相応の頭身のポーズ集が描きやすい(スカートだと足の付け根あたりが分からなくて詰む)印象です。
ポーズ集って、頭身が全然合わないと訳わからなくなりますよね。
「絵柄に合わせて調整してください」とか描いてあって。調整がわからんからポーズ集をまるまる参考にしようとしているのだが…?みたいな。
最初はコピー用紙にシャーペンで。
途中からお絵かきソフトでそのまま描いてました。ガチモンのデッサンはできる気がしなかったので気楽に。
1日1枚、ポーズ集なら見開き分のポーズを描いてました。
日記代わりに某サイトに記録をつけています。(出先から紙に書いたのをスマホで撮ってUPしたりできる)
漠然と描いているこれは、一体どういう線なのか、部位なのかを考えながら描いていきました。
始める前の絵はこちら
1日目(2021/06/28)
150日目
365日目
1冊分のポーズ集が終わると、次のポーズ集をまるっと模写したり、あるときは同じポーズ集を何周かしました。未だに下半身がよく分からない。
使った本たちは最後に載せておきます。
アタリ練習帳、アマプラだと無料で見られて描きやすくて良かったです。
体をかくことに少しなれてきたら(今回の例で言うと150日あたり)30秒ドローイングを少しやって、ざっくりと全体を捉える練習をしました。(絵に詳しい人のアドバイス)30秒ドローイングは練習時間が短いので忙しい時にやるにはちょうどいいです。
365日目以降
現在はポーズ集の模写と、顔の角度と頭の形を練習しています。忙しいときはざっくりと。ただ毎日やることだけは心がけています。
300日目辺りからツイッターの「100日チャレンジ」にも参加し、手癖にないポーズを描くという練習を追加しました。
最近の同人原稿とイラストがこんな感じです。全身描くのが楽しくなってきました。
4.お絵かきを練習してどうだったか
神絵師様のイラストを見ていると、「この体のラインなんでこうなってんの?この内ももの線なに?」と思うことがありませんか?私はよくあります。
人体にメリハリがなくてつまんない絵しか描けない!と思ったら、この辺がすっぽり抜けてるなんてあるあるです。
私にはそういったものを見る目がなかったし、描く能力もなかった。
全体的な人の形がわからないから、ポーズ集を見ても自分の絵柄に落とし込めない。ディフォルメのきかせ方がわからなかったんです。
人はよく見ているものを描けるようになるとは言えないけど(手とかね…)、違和感を感じるようにはできています。体のバランスを無意識に見てるんだろうなと。
5.モチベの維持より習慣化
お絵描きの練習や原稿をやることのモチベについては話題に登りがちだと思いますが、個人的には「習慣化」が一番つらくなくて手っ取り早いと感じました。
習慣というのは、「その日1日のタイムスケジュールにお絵かきの練習をする時間をとる」ことを毎日やるということです。1日ってあっという間に過ぎるので、時間を作らなければ練習や作業はできないんだなと感じました。
10日間でも続けてやってみると、今日はだるいなと思っても「でもやってきたしな」と思えたりするので、おすすめです。
6.やってみた感想
少しずつ 少しずつ、今までなんとなく引いてきた線の意味がわかっていくのはとても楽しかったです。まだまだ思い描いたものやお手本をを正確に出力することは難しいですし、頑張りどころだと思います。
自分でやるときのハードルは出来るだけ低くしようと思っています。紙を机の上に出せたらエライみたいな。
比べるべきは神絵師ではなく、年下の上手い絵師でもなく、過去の自分自身です。目安は3ヶ月くらい。自分が練習しないと、誰も私の絵を練習してくれないので。
そういう点で、記録を残すのはとても重要だと感じます。
自分で自分を褒めてあげなきゃ誰が褒めてくれるんだっていうね。
まだまだ練習途中ですが、これからまた1年頑張ってみたいと思います。絵に詳しい人、ありがとう。勉強することいっぱいある…手癖オタク、頑張ります。
ご覧いただきありがとうございました。
補足:お世話になった資料の一部
ポーズマニアックス
30秒ドローイングサイト
Line of Action(海外サイト)
https://line-of-action.com/
Quickposes(海外サイト)
https://quickposes.com/en
練習に使った本(一部)
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