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黒髪儀礼秘話 ー第五話 さよならポニーテール ー

  ー泉美<1>ー

 ようやく春風が囁き始めると、弧を描くかのようにポニーテールがさらりと揺れる。そのたびに散り始めた桜の葉が、私のポニーテールと一緒に春風にのって遊泳する。
 通り過ぎた男の人たちがあからさまにこちらに振り向く。
「ウフフ……見てる、見てる」
 小学校の頃まではジロジロ見られているようでいやだった。でも……
「それはね泉美、泉美のポニーテールがあんまりきれいだからよ。だから泉美のポニーテールをついつい余計に見たくなっちゃうの」
 お母さんの一言で、背中に当たる視線は気にならなくなった。むしろそれが誇りにすら思える。
 大好きだったお母さん……。でも、もういない。小学校卒業式直後にお母さんはまるで眠るかのように死んでしまった。

 形見がわりというわけじゃないけど、今では背中の真ん中まであるポニーテールが私の何よりの自慢になっている。
「おっす! 泉美」
「ひゃ!」
 急に背後からポニーテールが引っ張られる。振り向かなくてもその犯人はわかっている――陽二だ。
「いったーい! ちょ、ちょっと何するのよ」
「ワルイ、ワルイ。あんまり目立つもんだからさ、つい引っ張りたくなるんだよな」
「だからって毎日毎日、引っ張ることないでしょ」
「いいじゃねえか。減るものじゃないし」
「減・る・わ・よ! なんならあんたの髪毎朝引っ張ってあげましょうか? すっきりするわよ」
「い、いや結構です……」
「じゃあ、髪引っ張るのやめてよね、約束よ」
 私は悪戯っぽい微笑みを浮かべ、か細い小指を陽二に差し出す。
「なんだよ、またかよ……まったくガキじゃあるまいし……」
 陽二は渋々と無骨な小指を泉美の小指にからめる。そして陽二は赤くなった顔を私に見られまいと顔を背けた。
(照れちゃって……)
 心の中でクスリと笑い、私は指切りげんまんを交わした。

  ー陽二<1>ー

 あいつより三分遅の朝――。桜の花びらで敷き詰められた遊歩道に複数の人影が思い思いの形で描かれていた。その中でひときわ目立つ影がすぐさま俺の目に飛び込んだ。
 背中の真ん中のあたりでサラブレット馬の尻尾のようにポニーテールを優雅に揺らす一人の少女の後ろ姿――。
 俺は彼女に気づかれないように足音を忍ばせてゆっくりと近づく。
 結わえずにそのまま背中までバサリと黒髪を流している泉美もいいが、やはり彼女にはポニーテールのほうが一番似合っている。

 泉美がポニーテールにしている時は彼女の白く細長い首がより一層強調され、項のあたりの後れ毛が彼女本来の可愛いさに程よい妖艶さを色づける。
 風の強い日に長い髪を結わえずにしておくと、天使に愛でられたようにできたせっかくの光の輪が崩れてしまうのだ。
 ポニーテールにしていると、それほど光の輪が崩れずに空中をさらさらと気持ちよさそうに泳ぐのだ。そんな泉美のポニーテールを見ると、なぜか心臓の鼓動のテンポが速くなり、無意識に彼女の尻尾を引っ張ってしまうのだ。
 俺はこれから先いつまでも泉美のポニーテールを見つめていたいと思う。

  ー泉美<2>ー

「高校どうしようかな……」
 ホームルームで返された進路調査の紙。
 第一希望は陽二と同じ高校の名前を書いた。そうしたら担任の先生が「お前ならもっと上の高校を狙えるはずだ」と言って、あえなく再提出となったのだ。
 まったく! よけいなお世話よね。これだから進学校は。
 とはいえ動機が不純なだけにあまり志望理由に説得力があるとは思えない。
「……『片思いの人と一緒にいたいから』という志望理由は不純かな」

 とぼとぼと一人ぼっちの教室をあとにすると見覚えのある少年が一人玄関に立っていた。
「よう」
「陽二……」
「ずいぶん遅かったな」
「進路調査でやり直しくらっちゃったの。それで今の今まで居残り」
「そいつは災難だったな」
 陽二は私の「災難」を明るく笑い飛ばした。まったく人の気も知らないで。

 帰宅するといつもはその時間にいないはずの父が私を出迎えた。
「お帰り。泉美、大事な話があるから着替えたら居間にきなさい」
 父はなぜか申し訳なさそうな表情を私に見せた。
 父の言う通りに着替えてすぐに居間のテーブルにつくと、父は何か言いづらそうに視線をあちこちと泳がす。
「なあに? 大事な話って」
「あのなあ泉美……。実は今度転勤することになったんだ。
 それで……ほら、今二人暮らしだろ、だから思い切ってそこに引っ越すことにしたんだ」
「え……転勤? それっていつ? どこなの?」
「N県のH村だ。
 なんとかおまえの卒業までは待ってもらえるようになったがな。高校はそっちの学校を通うことになる」
 落ち着きなくまくし立てた私の質問に父はゆっくりと答えた。
「そ、そんな」
「先生には父さんから話しておくから。泉美も大変だろうが……その、なんだ、わかってくれないか」
 父はすまなそうな表情で私の顔を見つめる。
 そんな顔を見てしまったら、私は「わかった」と肯くしかなかった。

  ー陽二<2>ー

 翌朝俺はいつものように始業時間ぎりぎりに間に合うタイミングで玄関を飛び出すと、そこには泉美が寂しそうに立っていた。いつもなら泉美は俺を待つことなくさっさと先にいってしまうのだが。
「おす……」
「おはよ」
 まるで魂が抜けたような朝の挨拶。今日の泉美はどこかおかしい。
「……なあ」
「なに?」
「昨日のことまだ怒ってるのか?
 ……もう髪、引っ張らないからさ」
「バカ。別に怒ってなんかないわよ」
「じゃあなんだよ」
「……あのね、私ね……卒業したら引っ越すの」
「……へ? 引っ越す?」
「N県のH村だって。聞いたことないでしょ。ちょっと調べてみたんだけどさ、これがすごい田舎のほうなの」
「そ、それじゃあ……」
 泉美は顔を俯き、体を小刻みに震わせてその場で立ち尽くす。
 かける言葉が何も浮ばず、俺はそよ風に踊る泉美のポニーテールをただ眺めることしかできなかった。

  ー泉美<3>ー

 二月初旬私はN県H村を訪れた。この近くにあるY女子高校の入試を受けるためだ。
 どういうわけか私の周りは短いおかっぱ姿の女の子達だ。その中で一際目立っているのが隣の女の子だ。あとはせいぜい長くても肩までしかない。
(うわー。長くてきれいな髪!)
 背中を隠すほど伸ばしたまっすぐな黒髪、ときどき見え隠れする整った顔立ち。
(可愛いというより、きれいな子だな)
 思わず試験の合間に彼女の見事な黒髪をちらちらと盗み見てしまう。
 おかげであまり試験のほうにはあまり身が入らなかった。

 しばらくたって私の手元にY女子高校からの合格通知がとどいた。父は手放しに喜んだが、私の心境は入試に出た数学の問題よりも複雑だった。

 卒業式五日前、慌ただしい引っ越しの作業もようやく一段落ついた。
 ダンボールに囲まれた居間でほっと一息つく。
「馬鹿……」
 ふと陽二のことを思い出してしまう。あれから陽二は私に話しかけてくることはなかった。それを知りながら陽二に話しかけない私も悪いのだが……
「本当に馬鹿なんだから」
 誰もいない居間に私の独り言が寂しくこだまを繰り返した。そこへ無機質なファックスの受信音が響き出した。
 Y女子高校の事務の人が気をきかせて生徒手帳の内容を送ってくれたようだ。
 一枚一枚目を通すがさほど厳しい校則は見当たらない。ささやかな安堵感に包まれていると、さらに一枚の紙がファックスから吐き出された。
「え? う……そ」
 その文を見て私は一瞬目の前が真っ暗になり、凍てつくような冷気が体中に駆け巡る。私は震える手でY女子高校に電話をかけた。
「――はい。Y女子高校です」
 受話器から優しそうな女性の声が耳に入り、少しばかり私の動揺が和んだ。
「あ、あの河野と申しますが……。先程生徒手帳の内容をファックスしていただいたのですが……
 よ、よく読み取れない部分がありましたので、内容の確認をしたいんですが」
「そうですか。どのあたりですか?」
「『第六条第二項』あたりです」
「『第六条第二項』ですね。少々お待ち下さい」
 受話器からエリック・サティの「ジムノペディ」が流れ出す。それとともに私の鼓動も高鳴り始める。
「御待たせしました。『第六条第二項、髪型――髪型は基本的に自由。ただし一年生・転校生は、顎より短いおかっぱ』ですね」

 ――ズシン!

 その言葉が私の心臓に鉛がのしかかったような重圧をかける。

「もし、もし? 聞こえてますか?」
「は、はい」
「一応校則ではこうなってるんですが――」
「え? ええ」

 ――ドキン、ドキン。

 わずかな期待をのせて私の鼓動は再び高鳴りはじめる。
「それよりも短めに切って下さい」
「み、短め……ですか……。あ、あの、どのくらいに?」
 私は必死に平常心を装うとしたが、すでに声がかすれ震え始めていた。
「そうですね……。耳の上あたりのおかっぱぐらいにしてください」
「……わ、わかりました」
 私は力なく受話器を置き、崩れ落ちるようにその場にふさぎ込んだ。
 鏡に映るポニーテール姿の私――。でも、もうすぐこの髪を切らなければならない。
(や、やだ! 切りたくない、切りたくない!)

 ずっと大切にしてきたこの髪を切るなんて! でも、どうしても切らなくてはならないんだったら……。
 思いつくなり私の体は何かに取り付かれたように勝手に動き出した。

  ー陽二<3>ー

 泉美から転校の話を聞いて以来、泉美と言葉を交わす機会があまりなくなった。めまぐるしい中学校最後の生活に忙殺され、すっかりお互いの間に壁をつくってしまったのかもしれない。

「まったくオヤジたち……」
 今日は親戚のところで俺の卒業祝い兼私立S高校の入学前祝いのはずだったのだが、結局泊まり込みの飲み会に様変わりしてしまったのだ。しかたなく俺は酔っ払ったオヤジから交通費をふんだくって帰ってきたのだ。
 家に近づくと一人の少女の影が玄関前でポツンとたたずんでいる。
「泉美?」
 泉美は泣きはらした表情で俺の顔を覗き込む。
「お、おいどうしたんだよ」
「……切って」
「切れって……何を?」
「髪……切ってよ」
「髪を切るんだったらちゃんと美容院にでも行けよ」
「陽二に切って欲しいの」
 泉美は俺に一枚の紙切れを手渡した。
「これ?」
「……今度入るY女子高校のファックス。校則でおかっぱにしなきゃだめなんだって」
 泉美はサイドの髪を耳のあたりまでたくし上げる。
「このくらいまでね、短くして下さいだって。泉美さんご自慢の髪なのにさ……。
 どうせ切るなら……せめて陽二に切って欲しいの」

「本当にいいのかよ?」
 泉美の断髪式は俺の部屋ですることになった。
 スチール製の小さな机に顔が映る程度の鏡をポツンと置いただけ。泉美はその鏡を見据えるかのように座った。
「うん」
「泉美……お前の髪なんか濡れてないか?」
「ああ、長い髪とは今日で最後だから最後の晩餐ならぬ最後の洗髪をしたの」
 くすくすと笑う泉美……。だが顔はすでに強張り始めている。
 洗い立ての泉美の長い髪からほのかにシャンプーの香が俺の鼻をくすぐる。少し濡れているせいなのか、背中までまっすぐにおろした長い髪にはいつもより余計に光の輪ができていた。

 俺は泉美の長い髪にゆっくりと櫛をとおす。すると櫛を通った長い髪が波のようにうねり、光の輪がその動きに合わせるかのように動いてゆく。
 櫛はスルスルとなんの抵抗もなく彼女の毛先まで通り抜け、櫛を入れ終わった髪は気持ちよさそうにサラサラと音をたてて元の位置へと戻った。
「いいのか? 本当に俺で」
「うん。陽二って結構器用でしょ。私放課後に床屋の真似事をして稼いでるのしってるんだから」
「ばれてたのか」
「バレバレよ」
 俺は鋏を手に取り、サイドの髪の一房にゆっくりと近づける。

「……ねえ」
「なんだよ」
「おかっぱにしたらもうアレンジとかできなくなるね」
「ああ」
「三つ編みとかリボンで一まとめにしたりとか」
「ああ」
「……ポニーテールも、もうできなくなっちゃうんだよね」
「ああ」
「もう……陽二が引っ張ってくれるあの髪がなくなっちゃうんだよね」
「ああ」
「そう……だよね」
「切るぞ」
「うん」

 ――ジョッキ……ン。

 切られた一房の髪がゆっくりと彼女のもとから離れると、あっというまに床にちらばった。
 泉美は何が起こったのか信じられないような表情をしている。

 ――ジャキ、ジョキ、ジョキ、ジョキン

 左側のサイドの髪が耳の上あたりでスッパリとなくなると、泉美は両手で口をふさぎ、目を大きく見開いて一杯に涙を潤わせる。
 俺は容赦なく右側にも鋏をいれる。

 ――ジャキリ、ジャキ、ジョキ、ジョキン

 両耳がくっきりと露わになると、泉美は声を出さずに泣いていた。いや、もしかしたら声すらでないのかもしれない。
 耳の上ニ、三センチのところまで切り揃えると、泉美は後ろの髪を切りそろえられたラインの部分だけ一つに結わえ、それ以外はそのまま背中に流した。まとめられた髪とそれ以外の境には地膚のラインがうっすらと引かれている。
「ここまで刈り上げちゃって」と彼女はポツリとつぶやき、小さな棒状なような物を俺に手渡した。
 俺はその棒状の正体に気づき思わず声を失う。
「私……バリカン買ったの初めて。結構高いんだね、バリカンって。おかげで残り少ないお小遣い全部スッカラカンになっちゃった」
 泉美は鏡越しに自虐的ともとれる引きつった笑みを浮かべた。
「おい、お前ヤケになってないか」
「なってないって……。だって当分陽二に触ってもらえなくなるんだもん。だから、いいの。それにもうすぐ暖かくなるし、スッパリと短く刈り上げちゃって」

 ――強がり言いやがって……。

「思いっきり刈り上げるぞ。いいのか?」
「……一気にやっちゃって」
 バリカンのスイッチを入れると、ウィーンという空回りするモーター音と刃の振動する音が部屋中に響き出す。
 泉美が頷くと同時に俺は後ろの髪を掬い上げ、バリカンを潜り込ませる。ジーというバリカンの刃音が鈍く響き出す。

 ――ジョリ、ジョリ、ジョリ……。

「ひぃ! あ、ああ、あああ……」
 泉美は後頭部を這うように進むバリカンの異様な感触と、鏡越しに見える長い髪が根元近くのあたりから落ちていく光景を見て悲鳴をあげる。
 ほんの数センチバリカンが通っただけだというのに、切った俺自身が驚くほどの大量の髪が床に散った。
 地膚が見えるほど短く刈り上げられた部分を見て、俺は異様な興奮に包まれていく。
 泉美の長い髪が次々に泉美の背中を容赦なく滑り落ち、フローリングの床に積もってゆく。床に横たわった長い黒髪の束は、泉美から離れてもそのつややかさを失わなかった。
「あ、ああ……う、うう、く……」
 泉美は右手で口を押さえ必死に涙声の悲鳴を聞かすまいとするが、手でくぐもった声がかえって俺の良心に深く突き刺さった。それでも俺は泉美の後頭部にバリカンを入れていった。

 ――ジョリ、ジャリ、ジャリ、ジャリ、ジョリ……。

 静寂な部屋にバリカンの音と泉美のくぐもった声、そして髪の床に落ちる音が奇妙なハーモニーを奏でる。

 最後に耳の上あたりでまとめた後頭部の一房は泉美自身の手で切られた。仕上げに俺はさらに短く整えていった。

「終わったぞ」
「――う、うわあ……」
 変わり果てた鏡の中の自分を見て、泉美は口を大きく開き驚嘆の声をあげる。
 前髪とサイドは目の上のラインで一直線に揃えられ、そこからしたのサイドの髪はすっきりと刈り上げられている。
「……後ろの方も見せて」
「ほら」
「え? え? ええー」
 泉美が驚いたのは無理もない。彼女の滝の流れを思わせる長い黒髪は、サイドのラインと同じ位置ですっぱりととぎれ、そこから下は地膚が透けて見えるほどに刈り上げられているのだ。項のあたりは青白い肌がくっきりと露わになっている。
 泉美はおそるおそる後頭部の刈り上げ部分に手を触れる。

 ――ザリ、ザリ……。

 泉美が手に触れると、ツンツンに短くなった髪が小さな摩擦音をたてる。
「――!」
 泉美の表情はその瞬間一気に凍りついた。

「泉美……」
「陽二、ごめん。ちょっとだけ甘えさせて」
 泉美は俺の胸に顔を埋めると大声で泣き出した。
 帰り際に泉美は切った髪を一房俺に手渡した。
「これ……わたしがここに戻ってくるまでとっておいて」
「俺から会いにいっちゃ駄目か」
 彼女は顔を小さく横に振った。いつもはその動きに合わせてポニーテールが踊るのだが、短くなった髪がわずかに揺れるだけだ。
「私ぜったいに会いに行くから」
「約束だな」
 俺が小指を泉美に差し出すと、ようやく泉美の表情が綻び始める。泉美が小さい小指を絡めようとした瞬間、俺は強引に泉美の唇をふさいだ。
「待ってるからな」
「……馬鹿」

  ー泉美<3>ー

 あの出来事から月日はあっという間に経ち、Y女子高校の入学式も無事に終わった。
 講堂の女の子達はみんな同じ髪型ばかりだった。
(入試で会った長い髪の子、どうしたかな……)
 ふと入試の時隣にいた背中を覆うほどの長い髪の女の子ことを思い出した時、背後からポンと軽く肩をたたかれる。
「ねえ、一緒に帰らない?」
 振り向くとそこにはどこかで見たような女の子が桜の木に包まれた校舎をバックにたたずんでいた。

 ――サア……

 一陣の春風が吹くと、桜の花が思い思いの方向へと飛び散る。突風に近いほどの風だが私の髪も、彼女の髪も小さく揺れるだけ。
 かつてはそこまで宙に舞ったのだろう。彼女の手はあるはずもない髪を求めていく何もない空中を所在無げに動く。
 気がつけば私も彼女と同じしぐさをしていた。彼女は今にも泣きそうな表情を浮かべて寂しく微笑む。きっと私も同じ顔をしていただろう。
 やがてあまりの滑稽さにどちらかともなく笑みが咲いた。

  ー了ー

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