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【記事翻訳】海外記事の翻訳活動に参加しているので所感を書いてみる

ここ数ヶ月、DevRel Meetup in Tokyo というコミュニティでやっている翻訳活動に参加しています。
翻訳した数はまだ2記事ではあるんですが、やってみての感想が色々出てきたので所感を書き出してみようと思いました。😁

まだやり始めたばかりなので、他の人の意見も気になりますし、もっと本数を重ねたらまた別のことを考えてるかもしれないですがそれはそれでいいかなと。

※ここで書いていることはあくまで個人の意見で、DevRel Meetup in Tokyoのコミュニティ内で合意している内容ではありません。みなさんそれぞれやりやすい方法で翻訳作業をしていると思います。この記事はあくまで私のやり方、考えなのでそこだけご了承ください。

翻訳活動に参加したきっかけ

私がDevRelの記事翻訳に参加した個人的理由なので、興味ない方は飛ばしてください〜

  • 英語のリーディングの勉強がしたい

まずはこちら。最近また英語を勉強し始めたのですが、試験勉強のために対策本で勉強するのはモチベーションが続かないので、興味がある内容をリーディングすることにしました。

  • DevRelやデベロッパーアドボケイトについての知識がほしい

会社でテックブログの運営に関わっているのですが、その仕事がとても面白くてその関連ポジションとしてDevRelやデベロッパーアドボケイトにも興味を持ちました。
あとたまたまなんですが、前職の上司が元ディベロッパーアドボケイトだったというのも興味を持ったきっかけです。

翻訳の流れ

最初に結論を書くと、こんな感じでやっていけばいいのではと思っています。

1. 【選定】翻訳する記事をどう選ぶか 📋
2. 【許可依頼】投稿者に翻訳許可をもらう 🙏🏻
3. 【翻訳】翻訳作業をする ✍🏻
4. 【レビュー依頼】必要であればレビュー依頼をする 👀
5. 【投稿連絡】投稿者に投稿したことを連絡する 🤙🏻
6.  【拡散】SNSで拡散する 📣

ではそれぞれ説明していきます。

1. 【選定】翻訳する記事をどう選ぶか 📋

自分が興味がある内容であるのを大前提として、以下のようなことに気をつけると良いんじゃないかと思っています。今のところは。
ちなみに今回私が翻訳しているのは、実装などコードがない記事なので、ソースコードが混じってくるとまた確認ポイントが増えるかもしれないです。

1. わかりやすい英語で書かれている
2. 目次がついている
3. 記事のいいね数が多い
4. 投稿者の外部への発信活動が豊富

  • わかりやすい英語で書かれている

翻訳者の英語力にもよりそうですが、簡単な英語で書かれているかや一文が長すぎないか、といったところが確認点かなあと思います。
毎回辞書や自動翻訳にかけてると疲れてくるので、それがなくてもスラスラ読めたりする方がモチベが続きやすいのではないかと思います。

  • 目次がついている

これもモチベ問題に関わるところです。目次がついている方がそもそも読みやすいというのはありますが、自分が作業を進めるときに「今日は1章を翻訳しよう」というように作業の管理がしやすかったです。

  • 記事のいいね数が多い

記事のいいねが多いかどうかもみていました。一概には言えないという意見もありそうですが、いいねが多いということは良記事である可能性が高いという判断をしています。
ただいいねがなかったり、そもそもそれをつけられないサービスで投稿されている記事もあります。そういった記事でも良い記事はあると思いますし、もっと世の中に広まるべきものもあると思います。
なので、いいね数の確認は一応しておくくらいでいいかなと思いました。

  • 投稿者の外部への発信活動が豊富

これは投稿者に翻訳の許可をもらうとき、連絡がつきやすくないと作業に支障が出るからです。正直発信活動しているから連絡がつきやすいかというとそこはイコールではないかもしれないですが、取りやすい方がスムーズなのは確かなので一応確認しています。

2.【許可依頼】投稿者に翻訳許可をもらう 🙏🏻

翻訳する記事が決まったら、早速投稿者に連絡をします。
私がDevRel Meetup in Tokyoで活動に参加したときは、私の代わりに goofmint さんが連絡をとってくださっていました。感謝です。。🥺

こんな感じでお願いすると良い模様です。👀

しばらくするとこんな感じに投稿者から連絡がありますので、そしたら翻訳作業スタートです!

3. 【翻訳】翻訳作業をする ✍🏻

早速やっていきます!ここは正直、翻訳した記事の言語やその周辺知識への理解度や翻訳作業自体の慣れなどによってやり方が異なると思うので
あくまで私の場合と思って見てください。

私の背景としてここらへんがあると思ってみてくださいませ。

  • 私の英語力:読むのは早くないが、わからない単語がたまにあるくらいで基本は辞書なしで読める

  • 翻訳作業の習熟度:3回ほどの経験。初心者。

  • 文章を書くことの習熟度:翻訳作業ではないが仕事でもプライベートでも記事のような長い文章を書くことはよくやる。

  • 私が翻訳をする目的:目的の1つは英語の勉強。なのでなるべく自力で読むことにしている。

  • 私の普段の仕事:エンジニア。なのでGitHubやVSCodeなどエンジニアがよく使うツールを使って書いてる。

この前提の上で私がやっていた流れは以下です。エンジニアで少し技術的なことも出てきます。そこは細かい前提は飛ばして説明していますので、興味があれば調べてみてください。
正直、質よりもとにかく書いて投稿することに重きを置いている場合は、普通に投稿する予定のサービスで直接翻訳を書いていけばいいと思います。
私は前から興味あったものを使ってみたかった、レビューも入るかもだしせっかくなので今後のためにもやってみるかというモチベでここまでやっています。

1. 執筆する環境を整える
2. 翻訳する章を決める
3. Let's 翻訳
4. textlintを使って細かい修正をしていく
( 2~4 を繰り返し🔁)

普段よく使用するツールもしくは投稿するサービスで直接書くというのもありだと思います。私はVSCodeとGitHubを使って書くことにしました。
理由は以下です。

  • 普段から使っていて慣れているから

  • 翻訳作業の進捗が見えるようにしたかったから

  • textlintを使用して日本語の修正を簡単にできるようにしたかったから

ざっと説明するとこんな感じになります。

  1. GitHubで記事作成用のリポジトリを用意する

  2. textlintとReviewDogを導入する

  3. プルリクエスト(以下PR)を作ったときにtextlintに指摘してもらえるよう、GitHub Actionsを設定する

textlintというのはこちらから引用させていただくと、こういう↓ツールです。まあまあ有名だと思っています。雑・・・

textlintとはLintと呼ばれる静的解析ツールで、テキストファイル(.txt)やMarkdownファイル(.md)等を対象に、校正ルールにもとづいて文章校正を行うツールです。校正ルールの自作や、提供されているルールを組み合わせて独自のルールセットを作成できます

https://ics.media/entry/220404/

またtextlintでのチェックがプルリクエストを作成した時に回るだけだと、PRにながーいコメントが残るのはありがたいんですが、どこを修正すべきかがみづらいです。(こちらを参照)

kamimiのGitHub

修正すべき行にコメントしてもらった方が圧倒的に便利なので、今度はreviewdogを使います。

kamimiのGitHub

とここまでの説明を詳しくしてくれている記事がこちらです!笑↓(他人任せ気味・・・笑。先人がいるのはありがたいことです。🙏🏻)

またデフォルトのルールのままだと少し指摘が弱いと感じたので、以下の記事を参考にSmartHRさんのルールセットを使用させていただきました。🙏🏻

そうして先人の力を大いに借りてこちらのように、PRを作った時にコメントしてもらうようにしました!🎉

textlintで気に入っていることの1つは、英単語の前後に半角スペースを挿入するのが楽ということです。
例えばこのnoteの記事などはtextlint通してないしあまり意識もしてないんですが、以下を見てみてください。

半角スペースなし

例えばこのnoteの記事などはtextlint通してないしあまり意識もしてないんですが、以下を見てみてください。

半角スペースあり

例えばこの note の記事などは textlint 通してないしあまり意識もしてないんですが、以下を見てみてください。

あった方が見やすいんです!細かすぎるって?確かに。ぶっちゃけ好みですね。

ではなぜこれが楽なのかというと、ここまでtextlintや独自ルールセットの導入を行なっていれば、コマンド一発で半角スペースを入れることができるからです。
その偉大なるコマンドがこちら。

npx textlint --fix <校正したいファイル名>

お前が作ったわけでもないのに何を偉そうに言っているのか、と思われているかも。笑
とにかく私はこれが便利で好きなので使っています。

細かい話をしてしまったのですが、他にももっと重要な日本語の指摘をしてもくれます。例えばこんな感じ。

  • 漢字が7つ以上連続しています: 重要業績評価指標

  • "支援を行う"は冗長な表現です。"支援する"など簡潔な表現にすると文章が明瞭になります。

  • 一つの文で"、"を4つ以上使用しています

  • 一文に二回以上利用されている助詞 "は" がみつかりました。

ちょっと使ってみたいと思いませんか?

4. 【レビュー依頼】必要であればレビュー依頼をする 👀

書き終えたら必要であれば、レビューの依頼をします!
私は翻訳活動においてレビューをしたことはまだないので、ここの詳細は飛ばします。。 🙏🏻

ただ会社のテックブログのレビューをしていて思うのは、
レビューポイントはブログや記事を書く/投稿する目的にも関わってくるので(他の部分でもそうですが)、一概に「これが銀の弾丸だ!」とは言えないということですね。

5.【投稿連絡】投稿者に投稿したことを連絡する 🤙🏻

許可をもらって翻訳をしたわけなので、事後連絡も忘れずに。
私の場合はこんな感じに連絡をしました。

6. 【拡散】SNSで拡散する 📣

翻訳をしてせっかく外部公開したので、いろんな人に読んでもらいたいですよね。拡散ツールはなんでもいいですが、いろんなところで宣伝していいんじゃないかと思ってます。

翻訳活動の目的の一つは自分のためはもちろんあると思いますが、言語を変換することでより記事の情報へアクセスしてもらう人を増やすことでもあると思っているからです。
いいねまでつかなくても、せっかく書いたなら広めましょう。

Twitterなど誰でも見れる場所で宣伝するのはもちろん、意外と忘れがちなのがコミュニティ内での告知かなと思いました。

Twitterは誰でも見れますがみんなが見ているわけではないので、色んな所属団体で宣伝していいと思います。

翻訳者(自分)にとっての効果

翻訳作業に関わってみて、何より自分へのメリットが大きかったので書き出してみます。✌🏻

言語の勉強になる(日本語も英語も)

今回の場合は英語記事の翻訳なので英語の勉強になることはもちろんですが、わかりやすい日本語を使うことも気になってくるので、
日本語の勉強にもなりました。

翻訳した記事やその周辺知識の理解が深まる

これも書くまでもありませんが、理解が深まります。それが私がこの活動に参加した目的でもあるので、目的達成というわけですね。😁

海外サービスの知識が深まる

これは少し意外でした。実例を紹介します。

直近ではこの記事を翻訳したのですが、この記事がHashnodeというサービスで投稿されていました。日本ではあまり知られていないようなのですが、英語で「有名なブログサービス」とかで検索すると結構引っかかります。

良い情報源は言語にかかわらず知っておきたいので、そういう有益情報を仕入れることができました。

投稿者とのコネクションが(うっすら)できる

これもあるかなと思いました。私は英語を実践で使えるだけで既にかなり嬉しいのですが、翻訳許可をもらったりする過程でなんとその人とのコネクションができます!うっすら。
それがどこまで有効かはわかりませんが、いろんな人とコネクションを持っておくことは普通に大事だと思っています。

宣伝(※読んでいいねをください笑)

最後に宣伝です。まだまだ少ないですが、とりあえず頑張って翻訳してみた記事たちです。
読んでみていいと思ったらぜひLGTMをくださいませ。あ、このnoteもね😘

DevRel Meetup in Tokyo の他のメンバーの方も翻訳記事を投稿しているので、そちらもぜひ!


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