サラリーマンを始め、不動産投資を行っている人は基本的にローンを組んで資金をねん出し、不動産投資を行っています。つまり、家賃収入を得ながらローン返済を行っている状態です。こうした状況を踏まえ、熱海Web企画の上村憲司さんは、先に繰り上げ返済を優先していくべきではないかと主張します。

繰り上げ返済を優先する理由は、トータルの返済額が大きく変わってくるからです。繰り上げ返済を早くすればするほど金利など支払うべき金額が減ります。固定金利で借りていればいいものの、今後インフレになる可能性は高く、変動金利だった場合に金利の支払いが大きなネックになり、リスクにもなりえます。そうなる前に繰り上げ返済を行っておいた方がトータルで見た時にプラスになるでしょう。

ローンを組んで資金を手に入れるということは、金利はいわば仕入れのコスト。インフレになればこのコストがかなり重荷になってくることでしょう。この重荷だけは避けなければならず、少しでも返済スピードが早くなれば、最終的に手元に残る額が増えます。この計算ができるかどうかも、不動産投資を行っていく上ではとても重要なのです。