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【読書感想】「SAVE THE CAT の法則」ブレイク・スナイダー著

ずっと買うかどうか迷っていた本です。

何かの売り文句が「これを読んだら物語を楽しめなくなるかも
しれませんよ」と書いてあったためです。

この売り文句は「物語の構造がわかってしまい、純粋に
楽しめなくなる」という意味だと記憶してます。

この本の悪口を言っているのではなく、まったく逆です。

物語の構造をひも解いてくれるので、その構造を理解すれば、
この本を読んだ人も物語を書けますよ、という話ですね。

自分の描くお話はいつも地味なので、この本を参考に
一度物語を作ってみようかな、と思ってます。

でも、丸々信じているわけでもないのですよね。

宮崎駿監督が作るお話はこういった定型に収まらないのに
面白いようですし。

自分は宮崎駿監督ではないので、まずは定型を学んだ方が
良いのでしょうけどね。

この本では、その物語(この本では映画の脚本ですけど)
を表す魅力的な一文(ログライン)が大事、だとか、
物語を作るにあたり、ボードというもので物語の構造を
最初に一目でわかるようにしてみたりする方法が書かれていました。

あとは著者の言葉で11種類の物語のジャンル分けをしています。
これも参考になると思います。

最後には映画の脚本の売り込み方なんても書かれてました。

小説であれ、マンガであれ、持ち込みは大切なのでしょうね。

自分は体力がないので、出版社まで持ち込みはできないのですけど、
ためになりました。

あとは最後ですけど、残念なことにこの本の著者はもうすでに
他界されているとのこと。

もうちょっと楽しいお話を読んでみたかったですね。

洋書ではこの本の続きもあるようですけど、自分はあまり
英語ができるわけではないので、残念です。

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