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読書感想「生きる はたらく つくる」皆川明著

テレビで皆川明さんを知り、その人柄がとても良くて、もうちょっと皆川明さんのことを知りたくて本を買いました。

正直、ミナペルホネンという存在も知りませんでした。
でも、本を読んでいると、ミナペルホネンは「せめて百年つづく」ということをテーマに掲げていて、流行に左右されない考え方を知り、とても参考になりました。

創作しているとよく、これからの流行はこうだ、とか聞くがあるのですけど、そうではない軸で活動するのもありなのですね。

百年、とまではいかないですけど、生涯創作を続けていたい自分としてはこれからの指針となるような本でした。

新しいデザインを作るだけでなく、過去のつくったものを磨き直すのも長く続けているには必要なこと、というようなことも書かれていました。

新しいものをつくることばかりに囚われると、先細りしていきそうだと思っていたので、過去のものに光を当てるというのも大事だと言われると嬉しい自分がいました。

あとはものをつくっているのは形のあるものをつくるのではなく、「よい記憶」をつくることなんだ、とも書かれていました。

自分にとっては可愛い感覚、幸せな感覚、ほわほわした感覚、ノスタルジーなんかがポイントかな、と思います。

「よい記憶」をつくる、ということに注目すると、つくるもののジャンルなんては、囚われないくていいようなことも書かれていました。

自分の場合、ゲームは作りたいけど、ちょっと難しいかな、と思っていたので、「そんな肩ひじ張らなくていいんだよ」と言われた感じがしました。

ただ、「時が満ちるのを待つのも大事」ということもおっしゃっていましたので、すぐにゲーム作りをするというわけではないですけど、気にかけていたいな、と思いました。

これからまた生活態度、創作活動内容を練り直したくなるような一冊でした

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