書影が公開された。

10月7日（予定）に書肆侃侃房から第一歌集『エモーショナルきりん大全』が出ます。よろしくお願いします。

エモーショナルきりん大全、というのは石井僚一賞をとった連作のタイトルで、この名前にするかどうか、というのはかなり悩んだのだけど、他の候補と並べたときに、自分は一生これと付き合っていかなくてはならないな、と思ったので決定しました。「平成最後の夏」がバズったのと、「エモーショナルきりん大全」という言葉が突然頭に浮かんだのは、ほぼ同時期で、大阪の業務用スーパーで水や油を運んだり、バックヤードでバニラエッセンスの匂いを嗅いだり、アメスピで長めにサボったりしているときのことだった。いろんなことを考えて作ったけれど、そういう話はまた刊行されてからどこかに書きたいな、と思います。

表紙はぎどれさんに頼みました。ぼくはぎどれさんの漫画がとても好きで、好き、というか、ある種の精神の状態をとらえられて、その一瞬が永遠にさせられているところに、恐れさえ抱いていて、だからこそ、描いてもらいたいな、と思って忙しい中引き受けてもらいました。ありがとうございます。

解説は藤原龍一郎さんで、ひとえにサブカルチャーへの造詣の深さからです。短歌の徒弟制度みたいなものが嫌いだったのですが、藤原さんにはあたたかく見守っていただいて感謝です。「スピード」を見出してもらってから、ずっと神聖かまってちゃんの「スピード」とandymoriの「すごい速さ」を聞いています。単純なので。

https://www.amazon.co.jp/エモーショナルきりん大全-新鋭短歌シリーズ56-上篠-翔/dp/4863854897/ref=mp_s_a_1_3?dchild=1&keywords=エモーショナルきりん大全&qid=1631244784&sr=8-3

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