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[特別企画] WCS 2014キセキの世代 | 第二話 「リザードンメガバトル」

ジュニアカテゴリーのTop Cutで、8席に6人の日本人選手が残った Pokémon World Championships 2014 。この大会に参加した選手5人に、9年以上が経過した今、当時を振り返ってもらうインタビュー。短期集中連載です。

第一話とあわせてお楽しみください。


みらチャン杯の申し子

オオムラヒトシがポケモンカードに触れるようになったのは、幼稚園の頃だった。年上のいとこが遊んでいたのに憧れて、オオムラ家にもはじめてセット(30枚デッキが3つ入った入門用ポケモンカードセット)がやってきたのだという。

父や弟と一緒にポケモンカードを楽しむようになったヒトシは、2010年の春に行われた、ポケモンワールドチャンピオンシップス2010 日本代表決定大会の東京予選に参加した。当時のヒトシはその大会がどんな意味を持っているのかもわからずにいたようだが、初めての参加にも関わらず、弟のユウトとともに予選を突破して決勝トーナメントに進んだ。

ヒトシ:「そこであたった小学5年生の選手がものすごく強くて。1回戦でユウトが負けて、準決勝で自分と対戦になったんですが、圧倒されて負けてしまいました。大会のことはほとんど覚えていないのですが、対戦中ずっとやばいなー、負けちゃう、って感じていたのをはっきり覚えています」

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