見出し画像

スーパー・ゴルディロックスからブルーウエーブへ

米南部ジョージア州の連邦議会上院議員選挙で民主党が2議席とも獲得し、上院は共和党と民主党が半々となり、議長である副大統領が民主党であることから民主党多数となりました。このように、大統領、上院、下院すべて民主党となることを、民主党のカラーに合わせて、「ブルーウエーブ」といいます。それまで市場参加者は、コロナ・ショック対策の財政拡大には共和党も協力するが、バイデン次期大統領による企業増税には、上院で多数派となる共和党が反対するとみていました。これが政治的にちょうどよいスープの温度を期待する「スーパー・ゴルディロックス」シナリオです。この強気の見方は、選挙結果について当たりませんでした。しかし世界の株式市場は強気を崩していません。ブルーウエーブでもそう簡単に増税はできないとの見方に変わっています。そう考えると、市場は都合の良いところだけつまみ食いしているようにも見えます。前のめりに良いことを織り込んだ市場は、これから数か月、模様眺めとなるとみています。ワクチン接種が広がり、飲食や旅行などの産業が回復するなどで問題なく経済が回復すればこれまでの織り込み通りですが、ワクチン接種が一部にとどまる、効き目がないと疑われるなどとなると回復が先送りとなるリスクもあります。また、バイデン政権が増税に前向きな発言をするなどで市場が神経質になる恐れも残っています。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN150570V10C21A1000000/ 


〔チーフ・ストラテジスト神山直樹のレポート等は下記URLからご覧いただけます〕

■KAMIYAMA Reports http://www.nikkoam.com/products/column/kamiyama-reports
■KAMIYAMA Seconds! ~90秒でマーケットニュースをズバリ解説 http://www.nikkoam.com/products/column/kamiyama-seconds
■「投資ってなんだ!?」 http://www.nikkoam.com/products/column/kamiyama-investment
■神山解説 https://www.nikkoam.com/products/etf/we-love-etf/#1:category:113 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?