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ただひとり幸せになれたオスヤギ 「ソラ」

酪農の乳牛は仔牛を産まなければミルクを出すことはできません。メスが生まれれば乳牛として育てられますが、オスはお肉にされます。ヤギも同様で、ほとんどのオスヤギは過酷な運命を辿ります。メイの息子の三兄弟のうち、ソラだけは幸せになれた珍しい存在です。

左端がソラ(グリーン)他の2頭は譲渡先での首吊り事故や腰麻痺で1才そこそこで亡くなりました。

ソラは徳島県の南部にある牟岐町で民泊を営むIさんご一家に引き取られました。広い敷地で可能な限り自由にさせてもらい、同じザーネン種の可愛いお嫁さんもやって来ました。

お嫁さんといつも一緒。

ソラはとても優しくて穏やかな性格でした。

やがて可愛らしい子ヤギも生まれ、幸せいっぱいの様子でした。

Iさんが建ててくれた、立派なヤギアパートです。

しかし、そんなソラも急に体調を崩し、5歳と数ヶ月で亡くなってしまいました。獣医さんにも原因が分からなかったそうです。
私はやはり病気を媒介する虫が多く、高温多湿の徳島県の過酷な環境が基本的にヤギの飼育な合わないのだと思います。

ソラの子どもたちは今も牟岐町で暮らしています。唯一元気に生きているメイの子孫。どうかいつまでも幸せでいて欲しいです。

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