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「千歳くんはラムネ瓶のなか」4巻の感想を語りたい。(神幸さんのラノベ感想&紹介便!)

久々に、長々と感想を書く場所を求めてまして、ここを開く運びとなったので、ちゃんとこちらには、思いの丈を詰め込んだ感想を書こうと思います。(今後は読了以外に長文で書きたいものを自分で会うタイミングで書いていけたらなと思います。)

今回も青春ど真ん中をいくストーリーでしたが、何よりも部活動・スポーツがメインに来るなら陽でしょ!とそう思える表紙のパーカー陽ちゃんまず可愛い。笑

その上で、本巻のストーリーでは、陽のバスケ部と朔が一年前に辞めた野球部の物語が中心となり、今を駆け抜ける少女たちと忘れた青春を取り戻す少年たちの夏が交差するひとときを描ききってました。(スポーツ経験もあって、野球も好きな神幸さんはもう今回も半泣きです…。)

最初は朔が一年前に辞めた野球部から、再度夏の大会に参加してくれないかと相談を持ちかけられたところから始まります。

朔がカッとなったところを陽が割って入るところは、やはりこれまでの朔の中で野球部での出来事が重要な要素になっていることが導入からひしひしと伝わってきます。

物語を通じて、今回は2人の夏と部活動への想いが、突き抜け方が2人の中で大きくなり過ぎて、周りとの気持ちの差から生まれる歪みに対して、

立ち向かえなかった朔が、陽の思いを持ってもう一度立ち向かい。

今にも立ち消えそうな陽が、朔に押され続けて立ち続ける。

そんな関係がどこまでも眩しくて、そしてそれ以上に幸せすぎる2人の青春がとっても愛おしい2時間の読書時間でした。

亜十夢と朔の練習や、陽と悠月の1on1、そして陽と朔のキャッチボール。こんなにも対照的で感傷的な高校生活を送れるのは朔くらいだと思うけど、ここまで青春にまっすぐな人たちの世界は読み手の自分ですら、憧れてしまいます。

スポーツ物における少年同士の友情・少女たちの熱い思いの丈ぶつかり合い。その先にある、スポーツを通じた少年少女の思いのぶつかり合い。多分スポーツ系が好きな人だったらこれでもかと人間らしさが詰まった物語に鷲掴みにされるでしょう…(実際にされました笑)


「千歳くんはラムネ瓶のなか」と出会った1巻発売から早1年半が立ちますが、4巻が出た今でも、「貫いた個性」がひかる学園モノってそうそうないと思ってるんです。自分の中でも「勇気、自信、夢、熱」をそれぞれ読むたびにストレートに届けてもらえる作品として、これまでもこれからも勧めたくなる作品であるとそう思えるものがあると思っています。

自分はこんな青春とは違うものだったけど、間違いなく人生の選択には響くものが高校時代にはあったし、そんな拠り所にすらなってしまいそうな作品。同時にこれからその青春を歩む・今なお歩んでいる者たちには、本作を読んで、自信を持って今の高校生活を突き進んでもらいたい。それくらいの焦がれる青春の形が、本作にはあると改めて思ったのでした。

これまで4巻続けて、ラムネ瓶のような青くすき通るような青春を見せてくれている本作が5巻では誰を中心にどんな物語が紡がれるのか、期待して待っております!

今、青春を感じたいなら「チラムネ」を読もうぜ!







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