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上杉惠理子 『弱者でも勝てるモノの売り方』のレビュー

副題は「お金をかけずに売上をあげるマーケティング入門」。

モノの売り方を解説した本ってそれほど山ほどあると思うのですが、それをマーケティングの概念をベースに説明した本です。

マーケティングの基礎がサクっと分かりやすく理解できるこの本、マーケティング初学者に、とってもおすすめです。

祖父母から受け継いだ喫茶店を復活させる!というストーリー仕立ての中で、マーケティングでよく使われる概念が分かりやすく説明されています。本書に出てくるのは、

▼ 3C分析
▼ STP分析
▼ 4P分析
▼ SIPS
▼ SWOT&クロスSWOT分析

恥ずかしながら私、こうした用語の意味がよく分かっていなかったのですが、本書を通して、なんか分かった気分になりました。

ストーリーとともに順を追って丁寧に説明されているので、ちゃんと頭の中にイメージが出来上がるんですね。

ふつうマーケティング用語ってアルファベットのものが多くて、その内容も抽象的だったり、規模が大きな話が多いので、頭に残らないというか、さらっと流れていくことが多いんじゃないでしょうか。

ただ本書では誰もが想像しやすい「街の喫茶店の復活」という設定のなかで、これらの概念・分析が使われるので、具体的なイメージがともなって記憶にこびりつくような印象があります。

筆者は、星野リゾートでマーケティング担当をされていた方みたいで、マンガの中でマーケティングのアドバイスをする謎の男性の名字は「星」さん。

SNS時代にも対応した内容になっているので、マーケティング初学者なら誰にでもおすすめできる内容です。


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