【本】運がいい人の法則

「運のいい人の法則」リチャードワイズマン

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運がいい人は科学的にどういった考え方をしているのだろうということを、心理学から読み解いている。

運がいい、という本の類は、何かを買わせようとさせるものが多いんだけど、これは迷信とかスピリチュアルとかそういったことがない、比較的まともな本。

ちょっと似たような例が多くて辟易とするところはあるが、落ち込ん

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れいわ新撰組はポピュリストなのか? | ブックレビュー#1

▼レビュー本
『ポピュリズムとは何か』ヤン=ヴェルナー・ミュラー 著  板橋拓巳 訳
2017年4月18日第一刷発行(原書は2016年9月アメリカにて初出版)

ツイッターでれいわ新撰組をポピュリストだと批判する人の意見を見て、ポピュリストであることがなぜダメなんだろう?という疑問が湧き。
なぜなら自分的にはポピュリスト=人民に寄り添う人なイメージがあったのです。なんでかな?
一方で”大衆迎合主義

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A magazine Curated by Kim Jones

文:倉田佳子

近年のファッション業界を賑わせた出来事 – ストリートファッションがラグジュアリーファッションの垣根を超えたこと、絶えることのないコラボレーションのニュース、セカンダリーでのブランドの価値評価 – の一部は、90年代後半の「裏原」を経験したデザイナー群が仕掛けたことである。その仕掛け人の中でも、階級社会のヨーロッパに飛び込んできた「老舗メゾンのルイ・ヴィトンに初めて黒人アーティステ

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村上春樹の『アンダーグラウンド』を読んで地下鉄サリン事件に震え上がった話

地下鉄サリン事件が発生した1995年の4年後に出版された、事件を題材にした村上春樹のノンフィクションを読んだ。恥ずかしながら、今更。

このタイミングで読んだのは、インタビュー原稿を書く際の参考にしたかったから。有名なノンフィクションだし、春樹先生なら間違いないだろうと。

Amazonで注文した翌日、私はかなり酔った状態で深夜に家に着いた。届いいた箱を開けるや否や、みるみる覚醒してしまい、前書き

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西澤作品をできるだけ読んでみる17  『七回死んだ男』

この数年、遺産のためのご機嫌伺いのために訪れている祖父、渕上零治郎の邸宅。かつて祖父を見捨てた母や葉流名叔母さんに対して頑なな態度を取っていた祖父だったが、年始の挨拶を許すくらいには、その態度を軟化させつつあった。そんな祖父、零治郎の死体が発見され、親戚一同は非現実な出来事が自分たちの身に起こることに衝撃を受けていたが、〈僕〉こと大庭久太郎だけは別の意味で衝撃を受けていた。久太郎だけは殺人事件が起

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西澤作品をできるだけ読んでみる16  『モラトリアム・シアター produced by腕貫探偵』

気付くと、住吉ミツヲはカーペットにうつ伏せになっていて、ひどい頭の痛みを感じながら身体を起こすと、そのすぐ近くで英会話講師をしている同僚の妻の遺体を発見する。〈メアリィ・セイント・ジェイムス女子学園〉、通称〈MSJ〉というミッションスクールの臨時講師となったミツヲ。彼は、その学校で事務員として働く標葉いつかという魔性の女が〈疫病女神〉と噂される由来を知らないはずなのに、彼の深層意識が警鐘を鳴らす、

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【本】私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力をはぐくみ、格差に挑む

私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力をはぐくみ、格差に挑む ポール・タフ
https://amzn.to/2Z7eyV4

親が子供に何をするべきかというのを、変なビジネス抜きに、研究をもとに理路整然と説いた良書。データを元にしているので、実験について述べている部分が多くて一見退屈そうに思えるが、実験結果や要所要所はなかなか読むべきところが多かった。

・・・

子供が非行に走ったり、学校で

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「よい移民」刊行トークイベントに行きました

大阪・難波のジュンク堂で行われた 「よい移民」 刊行トークイベントへ行ってきました。話者は翻訳の栢木(かやのき)清吾さんと企画・編集の太田明日香さん。

「よい移民」はイギリスの移民2世・3世の作家やクリエイターなど21人が、自身の体験を書いたエッセイ集です。
読み物としても面白く、各エピソードすいすい読めるのでおすすめです。kindle版は旅行中の移動時間に最適だと思いますよ~。 

「移民問題

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西澤作品をできるだけ読んでみる15  『必然という名の偶然』

今回紹介するのは、

『必然という名の偶然』(実業之日本社文庫 2013)          ――シリーズ探偵はお休み中、大胆不敵な人気シリーズ番外編!

 親本は2011年に刊行されました。

 ※ネタバレはしないつもりですが、未読の方はご注意を!

 本書は『腕貫探偵』から続くシリーズの第三短篇集にあたるのですが、本書にはシリーズ探偵である〈腕貫〉さんは登場しません。文庫解説でも番外編という位

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双極性障害に関する3つの本の比較と感想:ブックレビュー

家族に正しく理解してもらうこと、自分自身が共感することを目的として、双極性障害の当事者の書いた3つの本を読んでみました。
ここでは、これら3つの本の特徴・参考になった点・個人的感想を比較・レビューしていきたいと思います。

本の紹介

①絲山秋子 (2019). 絲的ココロエーーー「気の持ちよう」では治せない

②海空るり (2019). うつ時々、躁:私自身を取り戻す

③まい (2019).

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